とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ナポリ戦のミランは確かにベストプレー

 TwellVのミラン・チャンネルでセリエA第27節ACミランナポリの(当時の)首位対決を再放送していた。東日本大震災前の3月1日に行われたゲーム。CLの第1レグでトットナムに敗れた直後のゲーム。
 ミランの3-0という結果は最初の放送の前に知ってしまって、観るのをやめた。でもこのところNHKは中継しないし、震災と原発事故関連の番組を見るのも飽きたし、だからと言って民放のバラエティも見ていられない。再放送だが、どうして絶好調のナポリが負けたのか、観てみることにした。
 CLの反省があったのか、序盤からミランが攻勢をかける。10分には左からパトが攻め込めば、右からイブラヒモビッチがシュートを放つ。その後、12分にはハムシクミドルシュートを放つなど、次第に互角の展開になるが、お互い守備が固く、シュートチャンスすら作れない。
 それでも25分、イブラヒモビッチのクロスにフラミニが飛び込むと、31分にはロビーニョのスルーパスイブラヒモビッチが反応してシュート。ここからミランが一方的に攻める展開になる。
 34分、パトが起点となってファンボメルがドリブル、クロスをDFがクリアすると、ガットゥーゾがはたいてロビーニョがシュート。DFが弾くとファンボメルが拾ってシュート。ナポリのCBアロニカが身体を張ってブロック。
 35分にはヤンクフロスキのドリブルからクロスにロビーニョがヒールパス。DFが弾いたところをヤンクフロスキがミドルシュート。さらに38分、ロビーニョのクロスをイブラヒモビッチが落とし、フラミニが走り込む。39分、アバーテスローインロビーニョが角度のないところからシュート。さらに40分、ガットゥーゾからパトのスルーパスイブラヒモビッチが走り込みフラミニ。GKが弾いたところをパトがシュート。DFがクリア。
 前半の後半はミランが圧倒するが、点が奪えない。しかし後半に入るとさらにミランが圧倒する。2分、ロビーニョのCKをファンボメルがシュート。GKデ・サンクティスがスーパーセーブ。
 だが、先制点は微妙な判定から訪れた。3分、ガットゥーゾのクロスをDFがヘッドで返すと、パト、ヤンクフロスキ、アロニカが殺到。アロニカの肘が上がってハンドの判定。PKを献上してしまう。これをイブラヒモビッチが決めて、ミランが先制した。ナポリにとっては微妙な判定による悔しい得点。
 10分にはパトのミドルシュートをGKデ・サンクティスがナイスセーブ。15分にも、パトからガットゥーゾ、ヤンクフロスキとつないで、パトがPA内でドリブル。クロスにロビーニョが合わせるが、またもGKデ・サンクティスがスーパーセーブ。22分、ロビーニョに代わって入ったボアテングのパスにイブラヒモビッチが走り込みクロス、ボアテングが走り込んでDFと競ったこぼれ球をフラミニがシュート。
 ナポリカバーニハムシクはよく動くものの、そこにつなぐ形ができない。ファンボメルが効いていた。フラミニガットゥーゾに、イブラヒモビッチ、パト、ロビーニョボアテング)の3トップがよく連携が取れている。
 しかしナポリの守備も固い。何とか1-0のまま終盤まで粘ったが、追加点はカウンターから訪れた。32分、イブラヒモビッチがつなぐとパトが走り込み、最後はボアテングがゴール。さらに34分、ナポリのクロスをファンボメルがヘッドでクリアすると、パトがそのまま拾ってドリブル。イブラヒモビッチが走り込んでDFの注意力を逸らした隙にミドルシュート。決定的な3点目を挙げた。パトがキレキレ。ボアテングフラミニファンボメルの動きも素晴らしい。
 終わってみればこのゲームのミランは強かった。この後、バーリやパレルモに苦戦するとは思わなかった。次はインテルとのミラン・ダービー。ミランが見せるのは果たして強いミランか、弱いミランか。いずれにせよ好ゲームを期待する。