とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

アルビレックス・レディース、守り勝ちでベレーザを下し、決勝進出

 去年は決勝戦を、それも5日になってから録画放送していた全日本女子サッカー選手権。今年はなでしこ人気もあって準決勝から生中継された。さすがW杯女王の威力はすごい。なでしこリーグINAC神戸中心の中継ばかりだったが、準決勝の1試合目はアルビレックスレディース対日テレベレーザ。阪口、上尾野辺のアルビレックスに対して、岩渕と岩清水。だがベレーザには永里(妹)と木龍もいる。序盤、ベレーザのパスがよく回り、積極的に攻めていく。
 3分、木龍のクロスを岩渕が落とし、伊藤がシュート。DFがブロック。だが15分過ぎ位から次第にアルビレックスのプレスが効き始め、ベレーザが前にボールを出せなくなってくる。26分には右SHの佐伯のクロスに菅澤がヘディングシュート。アルビレックスはトップで菅澤ががんばり、佐伯、口木の右サイドががんばる。もちろん阪口のいる中盤はボールが収まる。ベレーザはボールがトップに収まらず、アルビレックスが中盤のプレスでボールを奪い、カウンター攻撃を仕掛ける。ロスタイムには菅澤のポストプレーから佐伯がシュート。
 後半立ち上がり、ベレーザが再び攻撃的に出るが、また次第にアルビレックス・ペースに。すると6分、菅澤が左サイドに抜け出してがんばり、落としたところを左SH上辻がクロス。DFのクリアが右サイドに流れ、いったん木龍が確保したが、口木が奪い返してクロス。上尾野辺が落として阪口がきれいなミドルシュート。ついにアルビレックスが先制した。
 ベレーザは左SB小林海青に代えて有吉を投入。13分、有吉のフィードに木龍が抜け出すが、GKが抑える。15分には阪口が縦パスを入れて、上尾野辺が右に持ち出しシュート。左目の黒痣が痛々しいが、技術はさすが。そして直後のCKにボランチの川村がドンピシャ・ヘッド。ゴール。アルビレックスが突き放す。
 2点差をつけられ、ようやくベレーザが反撃する。18分、CB岩清水から右にフィードが出て、右SB村松がライン際まで駆け上がる。クロスにMF原がシュートを放つが、ボランチ川村がブロック。20分には岩渕がミドルシュート
 20分、このゲームなかなかボールを収めることができなかった永里に代わり、小林弥生を投入。木龍と岩渕のツートップにする。そして33分、小林が右サイドからクロスを入れると、前に入った木龍に惑わされたか、GK大友が弾いたところを、左SB有吉が詰めてシュート。ようやくベレーザが1点を返す。
 だがそこからアルビレックスが粘る。35分、上尾野辺のFKからDFのクリアを上辻が縦に入れ、阪口がミドルシュート。GK松林ナイスセーブ。38分、FKから小林のシュートはSB山本がブロック。その後も身体を張った守備。特にCB東山が小柄ながらよく戦う。最後まで守り切ってアルビレックスが2-1で勝利。見事、決勝進出を決めた。
 ベレーザは中盤を中里のワンアンカーにして、伊藤、原が高い位置で攻撃に絡むが、この中盤を阪口、川村を中心とする中盤に支配されたのが敗因。岩渕、木龍のテクニックとスピードも単発で終わってしまった。
 INAC湯郷ベルを4-1で撃破。元旦決戦はINACアルビレックスの対戦となった。リーグでもINACが先制したが、アルビレックスが追い付いてのドロー。攻撃力のINACに守備のアルビレックスがどこまで抵抗できるか。アルビレックスの奮闘に期待しよう。