とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

フランス、スペインの影に怯えて完敗。

 ユーロ準々決勝、スペイン対フランス。スペインはセスクをFWに起用したゼロトップの布陣。対するフランスは、ナスリとメネーズをベンチに置いて、右SHにドゥビュシー。右SBにはレベイエールを起用。アンカーにエムビラを置く守備的な布陣。ウクライナ相手にその攻撃力を見せ付けたはずが、スペイン相手にはリスペクトし過ぎ。ドゥビュシーは右サイドを下がってきて、実質5バック状態。だが攻めるスペインもフランスの堅い守りに、なかなか攻撃が噛み合わない。
 それでも19分、シャビからイニエスタが左サイドに流すと、左SBアルバが走り込んでクロスにファーサイドシャビ・アロンソがフリー。楽々ヘディングシュートを決める。スペイン先制。直後にはシルバのクロスをセスクが落とし、シャビがミドルシュート。やはりツボにはまればスペインの攻撃は怖い。
 29分にはシルバからセスクのスルーパスイニエスタが走り込み、シュート。DFが何とか追い付きブロック。フランスのチャンスは32分。ベンゼマセルヒオ・ラモスに倒されて得たFKをキャバイエが蹴る。が、GKカシージャスがナイスセーブ。ベンゼマは最後までリベリーと噛み合わず、力を発揮することはなかった。
 スペインは38分、イニエスタがセスクとのワンツー、スルーパスで抜け出しシュート。DFがブロック。シャビのCKにピケがヘディングシュートを見舞うが、枠を外した。
 後半に入り、ようやくフランスに前の意識。だがパスがつながらない。15分、スローインからリベリーがDFと競りながら、かわしてクロス。ドゥビュシーがヘディングで合わせるが、わずかにバーの上。しかしスペインも17分、シャビから長いスルーパス。セスクが抜け出す。GKロリスがセーブしたが、怖い怖い。
 20分、ドゥビュシーとマルーダに代えてメネーズとナスリを投入。スペインもD.シルバに代えてペドロ。さらに22分にはセスクに代えてフェルナンド・トーレスを投入する。ナスリが動き回るが、なかなかチャンスにまでは至らない。逆に24分、アルバのスルーパスにペドロが左サイドを抜け出しクロス。F.トーレスが走り込むが、CBコシエルニが何とかクリア。スペインの攻撃に余裕がある。
 フランスは26分、CMエムビラのスルーパスリベリーが抜け出してクロス。メネーズが走り込むが、その前でGKカシージャスがセーブ。チャンスも楽々セーブされる。逆に45分、シャビ・アロンソの縦パスから途中交代アソルラのスルーパスにペドロが抜け出す。右SBレベイエールが後ろから倒してファール。PKをシャビ・アロンソが決めてダメ押し。スペインが2-0で完勝した。
 フランスには序盤からナスリやメネーズを起用し、攻撃的でいて欲しかった。でもそれでも多分ダメだろう。ベンゼマが最後まで目覚めなかったフランスはやはりここで敗退も仕方がない。スペインは次はクリスチアーノ・ロナウドが目覚めた隣国ポルトガルとの対戦。面白いゲームになりそうだ。