とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

フランスも優勝候補の実力を発揮。眠れるベンゼマが起きたら怖い。

 ユーロ2012グループD。フランスは初戦をイングランドと引分け、第2戦は開催国ウクライナとの対戦。ウクライナ・サポーターの大声援を受けて、序盤、ウクライナが前から積極的にプレスをかけていく。しかし大雨。加えて雷。開始4分でいったんゲームが中断する。
 約1時間の中断後、再開。観客は盛り上がるが、ウクライナはキックオフ直後の勢いがなくなっていた。6分、ベンゼマが強引なミドルシュート。GKロリスがセーブ。16分、リベリーがドリブルから中に切れ込んでスルーパスに右SHメネーズが走り込むが、オフサイド。このゲーム、フランスは前節のマルーダに代えて、右SHにメネーズ。ナスリはトップ下。左SBにはクリシーが入る。
 フランスがパスを回し攻めていくが、ウクライナの守備ラインも美しい。きれいにブロックを作ってカウンター狙い。25分、右SHヤルモレンコのミドルシュートウクライナの初シュート。しかしやはりゲームはフランス・ペース。
 26分、リベリーのドリブルからのクロスをメネーズがシュート。28分にはベンゼマがドリブルからシュート。29分、バックパスをリベリーが拾い、そのままドリブルからクロス。またもメネーズがシュート。GKピャトフがナイスセーブ。
 ウクライナも34分、左SBセリンのフィードにシェフチェンコが抜け出して、GKと一対一からシュート。GKロリスがナイスセーブを見せるが、やはりシェフチェンコは怖い。39分にはナスリのFKにCBメクセスがヘディングシュート。GKピャトフがナイスセーブ。フランスはパスを回してきれいに。ウクライナはカウンターから速くゴリゴリと。前半はそのままスコアレスで終えた。
 ウクライナは後半早々からボロニンに代えてデビッチを投入。4分、ベンゼマのスルーパスにメネーズが斜めに走り込み、抜け出す。だがシュートはGKピャトフがナイスセーブ。直後のカウンターからシェフチェンコがドリブル。中に切れ込んで強烈ミドルシュート。わずかに枠を外したが、改めてシェフチェンコの怖さを示す。5分には左SHコノプリャンカのドリブルからデビッチがクロス、ティモシェクのシュートは枠を外す。デビッチが入ってウクライナの中盤が活性化する。
 しかし8分、リベリーのドリブルからベンゼマが右に流すと、メネーズが切り返して素早くシュート。これが決まり、ようやくフランスが先制。するとさらに11分、ベンゼマのスルーパスにキャバイエが走り込み、シュート。あっという間に追加点を入れてウクライナを突き放す。さらに20分にはウクライナをゴール前に釘付けにして攻め立てる。最後はキャバイエのスルーパスにナスリが抜ける。DFのクリアをキャバイエがシュート。ダメ押し3点目と思ったがポストに当たりはね返った。
 だが、ウクライナには2点差あれば大丈夫。その後はキャバイエ、メネーズ、ベンゼマを下げて前線に攻撃力を残しつつ、ゲームを閉じた。2-0、フランス完勝。
 初登場メネーズがフランスの選手らしからぬ運動量と動き出しでゴールに近づく。ナスリ、キャバイエの技巧にリベリーのドリブルも好調。アンカーはディアッラが立ちはだかる。これでベンゼマにゴールが生まれれば万全。
 フェルナンド・トーレスが覚醒したスペイン。マリオ・ゴメスが絶好調のドイツに対して、バロテッリクリスチャーノ・ロナウドベンゼマはいまだ目覚めず。彼らが活躍したとき、イタリア、ポルトガル、フランスは優勝候補に成り上がる。さらに高度なゲームを見てみたい。そうだイングランドにはルーニーが帰ってくる。
 でもTBSの実況中継はこれでしばしお休み。第3節はWOWOWでごらんください、ということ。ま、ダイジェストで結果を見つつ、準々決勝を楽しみにしよう。