とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

モロッコ戦は落ち着いてゲームを進めての勝利。ようやく永井が決めた。

 五輪第2戦モロッコ戦は初戦引分けで第3戦にスペイン戦を残すモロッコがオーバーエイジのMFハルジャとCFアムラバトを中心に積極的に攻めてくる。6分、ハルジャのスルーパスにアムラバトが飛び出すが、吉田が落ち着いて対応し、GK権田が抑える。
 しかしスペイン戦の激闘から中2日、日本の動きが重い。最初のシュートは9分、永井がミドルシュートを放つが、GKアムシフがセーブ。12分、清武のクロスは飛び出した永井に当たるが、うまくコントロールできない。
 逆に18分、左SHラビアドのCKにCBアバルンがヘディングシュート。右SB酒井高徳がクリア。アムラバトのシュートも酒井がブロックする。34分、ラビアドのミドルシュートはぶれながらゴールに飛ぶ。GK権田がナイスセーブで弾き出す。
 モロッコは組織的な守備から球際厳しく、攻撃を仕掛けてくる。それでも34分、永井のスルーパス酒井高徳が駆けあがってクロスを入れると、37分には清武のクロスに大津がシュートを放つ。DFにブロックされるが、ようやく日本に動きが出てきた。
 39分、東の縦パスを大津が落とし、永井がシュート。マークがきつい永井を左SHに回し、大津を前に出す、。42分には永井のドリブルから大津にスルーパス。DFにクリアされるが、直後のCKに鈴木がヘディングシュート。GKアムシフがナイスセーブ。さらに44分、清武のCKに吉田がヘディングシュートを合わせるが、枠を外す。相変わらずゴールが決まらない。
 後半に入っても日本の攻撃が鈍い。10分、ラビアドのCKに遠目からのヘディングシュートはGK権田が難なくキャッチ。14分にはアムラバトがミドルシュート。お互い攻められず膠着状態。
 それでも17分、永井のドリブルから清武にスイッチしてミドルシュート。GKアムシフのセーブはいったんバーに当たって落ちるが、最後はしっかりGKが抑える。18分には永井が大津の落としからミドルシュート。枠を外す。25分、東が縦に入れて、大津が切り返しからミドルシュート。GKアムシフ、ナイスセーブ。直後のCKに吉田がユニフォームを引っ張られながらヘディングに当てるが、枠を外した。
 34分には山口のカットから清武が縦に入れて、永井がポストプレー。前に送ると山口がそのまま走りシュート。しかしこれも入らない。そしてようやく39分、相手ゴール前のFKをGKアムシフが蹴ると、DFがヘディングではね返し、清武が前へ。永井が走り込み、DFを抜いて、GKアムシフが飛び出す。直前でボールに追い付いた永井がGKの鼻先でループシュート。弾んで枠に飛び込みゴール。ようやく日本が先制した。
 モロッコはロスタイムに反撃する。ロスタイム2分、ラビアドのFKはGK権田がナイスセーブ。ロスタイム3分にはDFのクリアを途中交代のエル・ハスナウィがヘッドでつないで、ラビアドがシュート。GK権田がブロック。はね返りをエルカ・ドォーリがシュート。これもGK権田が弾き返すと、エルカ・ドォーリが追い付いてもう一度ミドルシュート。しかしGK権田が抑えた。
 最後は危ない場面を作られたが、全体的に疲れから身体が重い中、吉田を中心に落ち着いた守備で守り切り、永井の一発でゴール。唯一の得点を守り切って、日本が貴重な2勝目を挙げた。これで決勝トーナメント進出決定。
 スペインはその後、ホンジュラスにも0-1で敗退。戦前の予想とは異なり、日本の次にホンジュラスとモロッコがグループリーグ突破を狙う。ホンジュラスはグループ1位抜けには日本に勝つしかない。勝利にこだわったゲームをしてくるはず。日本はモロッコ戦と同様、落ち着いて戦い、引分け以上を狙いたい。準決勝も視野に次につながるゲームが求められる。