とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

メキシコ五輪以来の準決勝出場を決めた。男子エジプトに快勝。

 グループリーグ第3戦でレギュラー陣を休ませた日本は準々決勝、ベストメンバーで先発してきた。開始早々の1分、永井のクロスに清武がヘディングシュート。序盤からいきいきとした動きを見せてエジプトを圧倒する。
 7分、扇原のフィードから東がクロス。永井が走り込むが、直前でDFがクリア。直後には清武のショートコーナーからクロスに鈴木がヘディングシュート。さらに10分、永井が倒されて得たFK。扇原のクロスに鈴木が飛び込む。
 押しながらもなかなか得点が入らない展開に少し嫌な感じがしてきた14分、左SBラマダンからボールを奪った清武がそのまま上がって絶妙のクロス。GKエルシャナウィーとCBサードの間を永井がボールを奪って走り去り、そのままゴールに転がし込む。日本がいい時間帯で先制した。
 まるで忍者のような動きにGKとCBが衝突。だが永井もシュートの後にもう一人のCBベガジィに後ろから蹴り倒され、左足を打撲。いったんは復帰するが、20分、斎藤に交代を余儀なくされる。
 前線でのプレスが弱まると、ここからエジプトが大反撃。右サイドからSHサーレハとSBファティヒが上がってはクロスを入れてくる。斎藤と徳永が奔走するが、なかなか抑えきれない。だが日本は中央で集中した守り。シュートを打たせない。特に前から東、中盤で山口、そしてCB吉田の守備が効いている。
 そして41分、清武が再びラマダンからボールを奪うと、東に渡して絶妙のクロス。斎藤がゴール前に走り込むと、CBサードがたまらず倒す。レッドカード一発退場。スペイン戦と同様、前半のうちから日本が一人多いゲームとなった。それでも45分、エジプトのフィードにGK権田が飛び出して空振り。危ない場面を作るが、山口が相手選手の間に身体を入れてクリアする。
 後半は一人少ないエジプトが攻めてくるが、日本も落ち着いて対応。集中した守備でゴールを与えない。15分には扇原のFKに吉田がヘディングシュート。だが枠を外す。20分過ぎに東が芝に足を取られ捻挫。26分に酒井高徳に交代、酒井高徳は左SHに入り、斎藤をトップ下に回す。
 そして33分、右サイドから大津の突破を途中交代のCBアラッディーンが止めてPA手前でFKを得る。清武のFKに吉田が飛び込みヘディングシュート。日本がようやく貴重な追加点を挙げた。35分にはゴールキックから斎藤が抜け出しシュート。わずかにポストの左。そして38分、FKから清武のスルーパスに扇原が左サイドを上がり、クロスに大津が飛び込む。ヘディングシュート。ゴール。日本、ダメ押しの3点目。
 その後エジプトはCBのベガシィが足を痛めピッチの外へ。3人交代を終えていたエジプトは二人少なくなって万事休す。ロスタイムにも大津のクロスに酒井宏樹のシュート。さらに終了間際、途中交代の宇佐美がドリブルから見事なシュートを見せるが、ここはGKエルシャナウィーがスーパーセーブ。ここでタイムアップ。日本が3-0と完勝。メキシコ大会以来、44年振りの準決勝進出を決めた。
 見事な勝利。これで4戦連続無失点。このゲームでもボールポゼッションではエジプトが圧倒的にリードしたが、日本の守備の安定感が目立つ。次はメキシコ。永井と東のケガが心配だが、しがみついてでも勝利をめざせ。そして決勝進出、歴史を変えろ! 金メダルの十分期待できるいいサッカーをやっている。ガンバレ!日本男子!