とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ヤングなでしこ準々決勝、日韓戦は前半で勝負を決める。というか後半はお疲れモード、GK池田の落ち着いた守備で逃げ切った。

 U-20女子W杯準々決勝、因縁の日韓戦。日本は西川をワントップ、柴田のトップ下に左右のSHに田中美南田中陽子を並べてきた。序盤は互角の立ち上がり。日本が技術に勝るものの韓国もよく追いかける。
 しかし8分、韓国の縦パスを猶本がカットして田中陽子が前に送り、西川のスルーパスに柴田が抜け出す。GKチョン・ハヌルが詰めたところをかわしてゴールに転がり込む。日本、先制。これで楽になった日本は10分にも猶本の縦パスから田中陽子が右に展開し、田中美南のクロスに西川が走り込む。わずかに合わない。
 日本ペースで進んだ15分、右サイド深い位置でパスカットした右SHチェ・ユリがドリブルで上がると、日本のMF陣が囲むが、密集を抜け出しそのままドリブル。左に展開して左SHイ・グムミンのクロスにFWチョン・ウナがヘディングシュート。カウンターから韓国に同点に追い付かれる。
 しかし日本は攻撃の手を緩めない。17分、西川がミドルシュートを放つと、GKからのゴールキックを拾って柴田の縦パスを西川が落とし、猶本がミドルシュート。そして19分、柴田の縦パスを受けた猶本が右に流すと、田中美南が中央に戻し、柴田が受けてDFをかわしミドルシュート。きれいにポストを叩いてゴールに転がり込む。すぐに日本が突き放す。
 今大会、柴田がよく切れている。運動量が多く前線から守備を厭わず、攻撃も積極的にドリブルを仕掛け、またポストになってうまく回りを使ってはゴール前に入っていく。前のスイス戦では打てども打てどもシュートが決まらなかったが、このゲームでは早くも2点目。
 日本のピンチは31分、ショートコーナーからチョン・ウナの縦パスにCKを蹴ったイ・ヨンジュがフリーでクロス。GK池田が弾いたところをチェ・ユリがシュート。GK池田がナイスセーブ。はね返りをイ・グムミンがヘディングシュート。ライン上で浜田がクリアした。
 すると37分、右サイドで右SB高木のスルーパス田中美南が抜け出して、タイミングよく落とすと、高木が駆け上がってドリブルからふわっとしたクロスに田中陽子が合わす。ゴール。日本が3点目を挙げた。
 前半の勢いで後半もさらにゴールが期待された日本だったが、韓国の勢いの前に日本が押し込まれる。7分、CMイ・ヨンジュがミドルシュート。日本は疲れが出たか、ミスが多く、なかなか主導権をつかめない。それでも守備はGK池田が落ち着いて対応。クロスも果敢な飛び出しでキャッチ。韓国に決定的なチャンスを与えない。
 日本は16分、左SB浜田に代えて横山を投入。ナント田中陽子を左SBに起用。しかしそうすると日本の善戦はドリブラーばかりでパサーがいなくなり、攻撃が形にならない。30分、柴田からのパスを受けた西川がミドルシュートを放ったシーンが唯一のシュートシーン。それでも韓国の縦パスをことごとくはね返し、そのまま3-1で逃げ切った。
 前半でゲームを決めて、後半は守り切った日本。田中陽子の左SBはどう評価していいのかわからないが、体力温存ならそれもいいかも。次の準決勝は9月4日。中4日でしっかり休養し、次のゲームに備えてほしい。決勝進出を期待したい。