とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

佐藤寿人と駒野の競演。後はがっぷり組んでのドロー。サンフレッチェ、首位の苦しみ。

 前節に続いてサンフレッチェのゲームを観戦。前節もサンフレッチェらしいパスサッカーを展開したが、FC東京の3バックを崩せず、ルーカスの個人技の前に失点。首位で足踏み。今節は4位につけるジュビロが相手。ジュビロが山田と松浦とのトップ下競演でどんなサッカーを見せるかにも興味があった。
 立ち上がり1分、アウェイのサンフレッチェ佐藤寿人ミドルシュート。5分にも高萩がミドルシュート。CKを取って攻める。解説の金田さんがアウェイらしい危険を犯さぬ攻撃と批評。なるほど。サンフレッチェは長いクロスやフィードを放り込み、人数をかけない攻撃。対するジュビロは中盤でパスをつなぎ、組み立てていく。
 14分、駒野が山田とのワンツーで抜け出し、クロス性のシュート。GK西川がセーブ。19分には左SH菅沼実の戻しのパスをCM藤田が縦に入れて、山田がワントラップから反転してシュート。ポストに当てる。さすがに山田と感心。ところがサンフレッチェの反撃はここから始まる。
 GK西川の胸に収めたボールをすぐに右WBファンソッコにパス。早いアーリークロスに佐藤が抜け出してCB千代反田がクリア。これでつかんだCKのチャンスを森崎浩司が入れると、CF佐藤がGKの前に入ってヘディングシュート。ジュビロのチャンスから一転、あっという間にサンフレッチェが先制した。
 ジュビロも24分、左SB宮崎のアーリークロスから山田がシュート。GK西川がナイスセーブ。駒野のCKに前田がヘディングシュートを放つが、枠を外す。30分にはサンフレッチェらしい攻撃。CB水本のフィードから森崎浩司がスルー、CM青山、佐藤、森崎浩司と短いパスをつないで、最後は青山のポストから高萩がミドルシュート。しかし枠に飛ばなかった。
 すると33分。駒野が右サイドでボールを持つと突然スピードアップ。左WB清水をかわし、PAに迫るとCB水本が倒す。FKを駒野が壁の右上からきれいに落とし、ジュビロが同点に追いついた。壁に二人入ってボールを隠し、宮崎のダミーキックでGK西川を右に振って、さらにファーから選手が飛び込む。GK西川を揺さぶった末の正確なFK。西川の動き出しが遅れてしまった。
 後半は序盤ジュビロ・ペース。10分、前田のスルーパスに山田が走り込みシュート。19分、菅沼実が前田とのワンツーで走り込みシュート。しかし枠を外す。ジュビロが攻めるが、サンフレッチェもがっちり守ってカウンター狙い。それをまたジュビロが守る。がっぷり四つの展開。
 22分、CB森脇がファンソッコとのワンツーから右サイドを駆け上がりシュート。GK八田がセーブ。このプレーでサンフレッチェがペースを引き戻す。26分、清水のクロスから石原が中央でポスト。右に流してファンソッコのクロスに高萩がヘディングシュート。わずかに外す。
 30分、ジュビロはハン・ソンウン。35分、サンフレッチェ森崎浩司に代えて大崎を投入。さらにロスタイムにはジュビロが山崎と山本脩斗サンフレッチェが辻尾を投入。ロスタイム、高萩のチェックから大崎のミドルシュートジュビロ山本脩斗のドリブルからハンサンウンのクロスと惜しいチャンスを演出するが、お互い最後まで守り切ってこのまま終了。1-1のドローでゲームを終えた。
 サンフレッチェらしいサッカーを展開したが、ジュビロも駒野が絶好調でよく抵抗。ここ2節で1分1敗と勝ち点を積み重ねられず首位から転落した。次はいよいよベガルタとの首位決戦。これを抜けてこそリーグチャンピオンが待っている。けっして不調ではないと思うので、いつものサンフレッチェらしいサッカーで次のゲームに臨みたい。