とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

セリエA序盤の首位対決はユベントスが勝利。交代選手で2得点。

 セリエA第8節、ユベントスナポリは6勝1分同士の首位対決。両チームとも3バックだが、ユベントスは3-5-2で中盤底のピルロを中心に3人のCHでゲームを動かしていくのに対して、ナポリは3-4-3。カバーニパンデフハムシクの3トップがゲームを作る。
 キックオフ直後の1分、CKからユベントスのFWジョビンコが切れ込んでミドルシュート。GKデサンティスが弾くが、まずはユベントスが攻め込んでいく。対するナポリのプレスも早い。3トップがよく動いて高い位置からプレスをかけ、ユベントスのパスを自由にさせない。もちろんユベントスのプレスも早い。両チーム、早い攻守の切り替えで隙を突いていくが、3バックも堅くなかなか決定機までは至らない。膠着というのではなく、緊迫しつつもボールと人は激しくよく動く。
 37分、ナポリのCHインラーが左WBスーニガとのワンツーで前進して右CHビダルに倒される。カバーニのFKは直接バーに当たり、はね返る。その前にはピルロからの1本のパスでジョビンコがゴール前に飛び出るシーンもあった。両チーム、特徴を出し合うゲーム。ロスタイムにはビダルが囲まれながらも左にパス。左CHマルキージオミドルシュート。GKデサンティスがナイスセーブを見せる。
 後半になってもこの好ゲームは変わらない。4分、ピルロのFKがDFに当たりゴールへ。GKデサンティスがセーブ。前半と変わりユベントスが押し込んでいく場面が多い。逆にナポリはカウンター。10分、ハムシクのパスがパンデフにわたり、CBキエッリーニをかわすが、CHマルキージオが戻ってクリア。惜しまず走り、守備が堅い。11分、ユベントスも左WBアサモアのクロスにジョビンコがシュート。枠を外す。
 攻め込むと堅い守備陣形。狭い隙間で速いパス交換から素早いシュート。一瞬の高速プレーで攻め合う高度な戦い。そして中盤離れた位置からピルロのロングパスが飛ぶ。21分、ピルロのフィードに途中交代のマトリが走り込むが、GKデサンティスがセーブ。31分にはスローインからDFのクリアをカバーニボレーシュート
 ユベントスは30分、ビダルに代えてポグバ。35分にはアサモアに代えてカセレスを投入する。するとこの交代がばっちりと嵌る。35分、ピルロのCKにカセレスがドンピシャで強烈なヘディングシュート。交代直後でマークの徹底が不十分だった? さらに37分、今度はジョビンコの強引なシュートのこぼれをポグバがボレーシュートベーラミが寄せるが、甘かった。40分にもジョビンコのクロスからマトリがボレーシュートを放つが、これは枠の外。だが、積極的なプレーと交代選手の活躍でユベントスが2-0とナポリを突き放し、首位決戦を制して昨シーズンから続く無敗記録を更新した。
 荒っぽいプレーで倒れたり、後方でパスを回す時間も多いのだが、ここぞという場面では集中力高くハイレベルなプレーの応酬。さすがセリエAもトップランクのチーム同士のゲームは面白い。両チームの3バックがともに攻撃的ながら、微妙に違うのも興味深い。今シーズンもユベントスがぶっちぎるのだろうか。