とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ユベントス、さすがのボローニャ一蹴。CLへ弾み。

 セリエA第29節。10位ながらこのところ3連勝と好調のボローニャが首位ユベントスを迎えて、ホームのスタディオ・レナート・ダッラーラは超満員。その大声援を受けてボローニャが序盤から積極的に飛ばしていく。6分、DFからの長いフィードにCFジラルディーノが抜け出すと、GKブッフォンも飛び出し間一髪クリア。トップ下ディアマンティがシュートを放つが、CBキエッリーニがクリアした。
 ボローニャはイタリア代表のディアマンティが獅子奮迅の働きで攻撃を組み立てていく。だが、ユベントスも落ち着いて対応。きちんと守備ブロックを作ってプレスからボールを奪うと、ブチニッチまたはジョビンコのFWに当てて、落としを受けたピルロから攻撃を展開する。
 18分、左WBペルーゾがマルキージオとのワンツーで抜け出し、中へのパスを受けたジョビンコがDF二人の間を抜いてシュート。19分にはブチニッチの落としからビダルミドルシュート。次第にユベントス・ペースとなっていく。FWへの縦パス、落とし、展開、さらに縦、横、縦、クロス、落とし、シュート。全てワンタッチで回していくユベントスの形ができている。中でも小柄ながらジョビンコの強さには舌を巻く。
 アディショナルタイム3分、ジョビンコの縦パスからブチニッチが右に流し、ビダルがシュート。ユベントスがゲームを支配しつつも前半はスコアレスで終えた。
 後半1分、ディアマンティのFKにCHテデールがヘディングシュート。2分、ブチニッチの縦パスを受けたジョビンコが反転してシュート。お互い後半最初から攻撃の応酬。7分、ディアマンティのFKにジラルディーノがヘディングシュートでネットを揺するがオフサイドの判定。直後の8分、マルキージオミドルシュート。さらに9分、ブチニッチから右に展開。受けたジョビンコが中にドリブルから切り返してシュート。GKクルチのファインセーブで何とか防ぐ。
 ボローニャは12分、右SHのコネに代えてCBナウドを投入。3バックにしてガリッチュとモルレオの両SBを高く上げる。だが意に介さず、ユベントスの圧力はさらに強まる。そして16分、マルキージオの縦パスをナウドを背負ったブチニッチがうまく反対側に反転してシュート。ユベントスが悠々先制点を挙げた。
 中盤の運動量が落ちたボローニャはまさにディアマンティが孤軍奮闘。両者、カードが乱発される激しい攻防が続く。そして28分、後方からのフィードを受けてジョビンコPA手前でキープすると、中へのパスをマルキージオが落とし、ブチニッチのスルーパスマルキージオが走り込む。完全にボローニャDFを置いてけぼりにしてGKクルチの股下を抜くシュート。追加点を入れた。
 その後もユベントスが速いプレスでボローニャの攻撃を自由にさせない。41分、ディアマンティのFKが直接GKを襲うが、ブッフォンが落ち着いてキャッチ。このままタイムアップ。ユベントスの快勝だった。
 これで2位ナポリに勝点差9。悠々と首位を往く。CLもセルティックを破ってベスト8進出。こちらはブンデス・リーガを独走するバイエルンとの対戦。その前に代表戦をこなし、インテルとの対戦を経てCLベスト8第1レグへ。落ち着きとゆとりで大人の風格を漂わせている。CLの対戦が楽しみだ。