とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

野性児スアレス奔放! ハンド、噛みつき、劇的同点ゴール!

 マンUが優勝して、4位7位対決なんて観ている場合じゃないなんて思っていたら、新聞に「スアレス噛みつきに罰金処分」の文字が。いったい何があったんだ? 興味を持って観始めた。
 CL出場に向けて負けられないチェルシー。一方、迎えるリバプールもEL出場へは負けられない7位。ホームの声援を受けて序盤から攻勢をかけていく。5分、ヘンダーソンの縦パスからスアレスのスルーパスにジョンソンが走り込んでシュート。序盤はリバプールがやや優勢。だが、惜しいところまで運んでもミスでチェンスをつぶす。
 チェルシーは14分、アザールが華麗なステップでドリブルを駆け上がると、オスカーがシュート。20分にはオスカー、アザールとつないでCHラミレスがシュート。両チーム、一進一退の展開が続く。そして26分、マタがCKを蹴ると、オスカーがニアへ逃げてのドンピシャヘッド。チェルシーが先制点を叩き込んだ。さらに29分にはダビド・ルイスの強烈なFKが大きく曲がり落ちてGKの手前でバウンド。GKレイナがあわや弾いて抑え込んだ。
 リバプールは、トップ下のヘンダーソンはボールを触るものの、両サイドのSH、ダウニングとコウチーニョはあまりボールを触る機会もない。41分、ようやくダウニングがドリブルで中に切れ込み、スルーパススアレスがシュート。GKチェフがファインセーブ。アディショナルタイム1分にもヘンダーソンのスルーパスに走り込んだスアレスが強引にシュート。GKチェフが抑えた。
 前半はチェルシーの1点リード。リバプールコウチーニョをストゥーリッジに代えてきた。するとキックオフ直後の16秒、いきなりストゥーリッジがドリブルで中に切れ込み、スルーパスにジェラードがシュート。GKチェフが足を伸ばしスーパーセーブ。2分にもストゥーリッジのミドルシュートがポストを叩く。ストゥーリッジ、絶好調! すると7分、後方からのフィードをダウニングが後ろ向きに左足アウトサイドで落とし、スアレスのスルーパスにストゥーリッジが走り込んでシュート。あっという間に同点に追い付いた。
 この勢いでリバプールが勝ち越せればよかったが、12分、マタのCKに競り合ったスアレスの手が当たりハンドを取られる。このPKをアザールが決めてすぐにチェルシーが突き放した。スアレス痛恨! そのせいなのか、21分、ストゥーリッジのスルーパスに走り込んだスアレス。CBイバノビッチがしっかり抑え込んでクリアすると、腹いせかイバノビッチの腕に噛みついた! だが審判は気付かず、その場では流される。その後もリバプールの必死の反撃が続く。28分、ストゥーリッジのスアレスへのスルーパスはD.シルバがカット。29分、スアレスがドリブルでDFを5〜6人は翻弄してシュート。だがGKチェフの正面。
 35分、リバプールはダウニングに代えてシェルビーを投入。チェルシーは中盤のオスカー、アザール、マタに代えて、33分ベナユン、38分モーゼス、45分にはランパードを投入。守りに入る。40分、スアレスの縦パスをストゥーリッジが落とし、ヘンダーソンの丁寧なパスにシェルビーが走り込み、GKチェフと一対一になるが、シュートはポストの右。GKチェフの飛び出しが速い。
 6分と長いアディショナルタイムも過ぎて、いよいよラストプレー。DFからのフィードをスアレスが飛びついて落とし、ストゥーリッジのクロスにスアレスが走り込んでヘディングシュート。GKチェフが身体に当てるも止められない。劇的同点ゴール。最後の最後でスアレスがPKの屈辱を果たした。執念のゴール。そしてタイムアップ。
 スアレスの奔放さ、そしてストゥーリッジのキレキレが最大の見どころ。サッカーというよりはパフォーマンスを楽しんだゲームだった。それにしても噛みつくか! 前代未聞、まさに野性児スアレスの面目躍如。さぞかしイバノビッチもびっくりしただろうな。少しも反省している感じがしないのがまたスアレスらしい。野性児スアレスに気を付けろ!