とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

サウサンプトン開幕戦は惜しい敗戦。今シーズンは吉田もやってくれそうだ。

 今日は休みを取って朝から吉田のサウサンプトンの開幕ゲームを観る。相手は昨シーズン2位のリバプールスアレスがW杯後、電撃バイエルンへ移籍したが、代わりにサウサンプトンからランバート、ララーナ、ロブレンと主力の3選手を補強した。そのロブレンがCBで先発。サウサンプトンにとっても負けられないゲームになった。
 だがサウサンプトンにとってもっと痛いのはポッチェリーニ監督のトットナム移籍ではないか。代わりに就任したのはロナルド・クーマン監督。オランダ往年の名選手だ。そしてロブレンが移籍した穴を埋める形で吉田が先発。今シーズンはレギュラーで先発しそうだ。いいパフォーマンスを続けてほしい。
 ゲームは序盤、リバプールが積極的に仕掛ける。6分、CFストゥーリッジのスルーパスに左SHスターリングが走り込むが、CBフォンテがクリア。7分にはストゥーリッジがミドルシュートを放つ。だがサウサンプトンも前線から積極的にプレスをかけていく。15分、CFストゥーリッジの仕掛けをCB吉田が何とかブロック。21分、OHコウチーニョのスルーパスに左SHスターリングが走り込んでシュート。だがGKフォースターが正面でキャッチ。
 スアレスがいないリバプールは、ストゥーリッジとスターリングが速い裏への飛び出しでチャンスを狙う。そして23分、右SHヘンダーソンがサウサンプトン中盤のプレスを突破、長いスルーパスに左SHスターリングが抜け出してシュート。リバプールが狙いどおりの形で先制点を挙げた。
 前半はよくプレスはかけていたが、なかなかチャンスが遠かったサウサンプトン。34分、OHウォードプラウドのFKはGKミニョレがナイスセーブ。40分、OHウォードプラウドのミドルシュートもGKミニョレの正面。サウサンプトンは若いウォードプラウドに左SHで新加入タディッチの動きはいいが、CFペッレとの連携がまだ不十分。前半はほとんどCFペッレがボールに触る場面もなかった。
 アディショナルタイム1分、OHコウチーニョの仕掛けをCB吉田が止める。ナイスディフェンス。AT1分、シュネイデルランのミドルシュートはGKミニョレがナイスセーブ。AT3分、左SHスターリングのミドルもGKフォースターがセーブした。前半が終わってリバプールが1点リード。
 後半も中盤の激しいプレスの応酬で一進一退の展開。9分、OHコウチーニョからのパスを左SHスターリングがミドルシュート。10分、サウサンプトンも右SHデービスのパスをCHワンヤマがミドルシュート。そして11分、右SBクラインが縦パスを入れると、左SHタディッチがうまくポストとなって落としたボールにクラインがシュート。サウサンプトンが同点に追い付く。
 その後はサウサンプトン・ペース。18分、スローインからOHウォードプラウドが左に展開。左SHタディッチのクロスをウォードプラウドが右につなぎ、右SHデービスがシュート。リバプールDF陣を左右に振って完全フリーだったが、シュートは力弱くGKミニョレがセーブした。逆転のチャンスだったが、残念。
 直後、リバプールはCHルーカスに代えてアレンを投入。ジェラードをアンカーにして攻めの態勢。サウサンプトンは後半、吉田とフォンテの両CBが積極的に前に飛び出して守備を行い、パスの出所を抑えていく。そして29分、疲れの見えたタディッチに代えてロングを投入。リバプールも31分にはコウチーニョに代えてFWランバートを投入。2トップにしてスターリングがトップ下。アレンを左SHに出した。
 するとこの布陣が効いた。ランバートが前線に張ることでサウサンプトンの守備が下がったところをリバプールが押し込む。そして34分、右SBマンキーロガイタンのクロスをランバートをマークして下がっていたCHワンヤマがヘディングでクリア。OHスターリングがヘッディングで前に送ると、FWストゥーリッジが抜け出してシュート。両CBはラインを上げたが、CHワンヤマがわずかに残っていた。リバプールが勝越し点を挙げた。
 しかしその後、サウサンプトンが反撃する。41分、スローインからCFペッレの落としをOHウォードプラウドがシュート。GKミニョレがセーブ。43分には右SBクラインのクロスをDFがはね返したところを左SBバートランドがヘディングで前へ。CFペッレが落としてCHシュネイデルランがシュート。GKミニョレがわずかに触り、バーを叩く。さらにはね返ったボールをSHロングがシュートするが、枠を外した。残念。
 結局、最後までサウサンプトンが攻めの姿勢を見せたが、ゴールは奪えず。リバプールがこのまま逃げ切って2-1と勝利した。サウサンプトンにとっては惜しいゲーム。でも昨シーズン2位のリバプール相手にこれだけの善戦は自信になるはず。後半終盤になってようやくCFペッレが絡んだ攻撃が見せられるようになった。さらに連携が進めば、若いウォードプラウドやタディッチがいいだけに、いい結果につながっていくはず。そしてCB吉田もCBフォンテといいコンビネーションを見せて落ち着いてプレーをしていた。
 今シーズンもサウサンプトンはやるぞ。そして今シーズンはそこに吉田がいる。そんな期待が持てるゲームだった。