とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

本田、開幕戦でゴール。でもミランはまだまだ成熟が必要。最後はバテバテで何とか勝利した。

 週明け、「本田、開幕戦でゴール」のニュースが大きく報じられたが、実際に観てみるとミラン自体がチーム成熟度がこれから。本田はよくがんばっていたとは思うが、周りとの連携がまだまだ。でもきっともっとよくなる。そんな期待を抱かせる内容ではあった。
 序盤からアウェイのラツィオが押し気味。だが押されながらミランが7分、カウンターから本田がゴールを決める。左SBボネーラのフィードに左SHエルシャラウィが走り出し、ドリブルから右に流すと、駆け上がった右SH本田が落ち着いてGKベリシャの股下を抜くシュート。ミランが先制した。
 しかしその後はお互い手探りという感じ。膠着状態でゲームが進む。本田も周りとの連携が取れない。23分、右SBアバーテからの縦パスが右SH本田に入るが、DF3人に囲まれボールを奪われると、CHビリアの縦パスをCFクローゼがポストとなって左に流し、左SHルリッチのクロスにクローゼが走り込むが、GKディエゴ・ロペスがセーブ。29分にはショートCKから右SHカンドレーバがミドルシュート。GKディエゴ・ロペスが正面でキャッチした。
 その後もラツィオがポゼッション高くパスを回して攻める。ミランはCBサパタを中心にしっかり守ってカウンター狙い。だがそのカウンターもまだ連携が不十分。アディショナルタイム1分、本田が早いリスタートでFKを蹴るが、走り込んだCFメネズのクロスはDFがクリア。本田がクレバーなプレーを見せる。
 後半になってもラツィオ・ペース。右SH本田も5分、CHデヨングの縦パスを受けてヒールで流すが、デヨングが走り込んでいない。7分、本田がカウンターで長駆ドリブル。だが追いかける選手がいない。結局ボールを奪われる。
 それでも11分、右SH本田から右に展開すると、右SBアバーテが上がってクロスにCHムンタリが飛び込む。シュート。ミランが追加点を挙げる。本田のパスと戦術眼がよかった。ラツィオは15分、CFクローゼと左SHケイタに代えて、ジョルジェビッチアンデルソンを投入。19分には再び右SH本田が右SBアバーテとのワンツーでアバーテを走らせ、クロスを受けたCFメネズがPA内でドリブル。これをCBデフライが倒し、PK。メネズが決めて、ミランが3点目を挙げた。
 だがラツィオのCFジョルジェビッチはよく動き活躍する。20分、カンドレーバのCKからCFジョルジェビッチのクロスに右CHパローロがシュートを放つと、21分、CHデヨングからCFジョルジェビッチがボールを奪い、CHビリア、左CHアンデルソン、右CHパローロとつなぎ、右SWカンドレーバのクロスにジョルジェビッチが飛び込む。CBアレックスのオウンゴール気味だったが、ラツィオが1点を返した。
 その後もラツィオが攻勢をかける。ミランは23分、CHムンタリに代えてエッシェンを投入。そして32分には本田を左WBアルメロに交代。ボネーラを中に3バックにして守る。25分、左SHルリッチがヘディングシュート。31分、CBデフライがヘディングシュート。36分、交代出場左SHマウリがボレーシュートミランも37分、CFメネズに代えてニヤンを投入。38分にはCFニヤンが左SHエルシャラウィのパスに抜け出してシュート。40分、CFニヤンのフィードからカウンター。左WBアルメロ、左SHエルシャラウィとつないでCFニヤンがシュート。ラツィオも41分、CKから左SHマウリのオーバーヘッドを右CHパローロがつないで、右SHカンドレーバがシュート。ミランの選手たちはバテバテ。必死に守る。
 そしてアディショナルタイム4分、右SHカンドレーバのドリブルを右SBアバーテが倒してPKを得る。これをカンドレーバが蹴ったが、GKディエゴ・ロペスがファインセーブ。その直後のヘディングシュートもカンドレーバが外して万事休す。結局、3-1でミランが何とか逃げ切った。
 しかし後半3点を取ってからが防戦一方で長かった。もちろん守りきれたのはよかったが、連携不足の拙攻でマイボールで攻める時間は少なかった。結果、カウンター主体の攻撃になり、最後は疲れで運動量が激減。まだまだ攻撃の連携を深める必要がある。しかし飛び抜けた選手がいない分、十分連携ができる可能性を感じる。ゼロトップ気味のCFメネズ起用もいい感じ。右SH本田も活きるだろう。今シーズンのミランに期待したい。