とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

本田の2試合連続ゴールもうれしいが、ミランにチームバランスが戻ってきた。今シーズンこそ期待していいのかな。

 本田は今シーズン3トップの一角、右FWが定位置になりそうだ。CFメネズがよく動いて攻撃の軸となり、このゲームでは左FWで先発したボナヴェントゥーラとの連携もいい。右サイドでは右SBアバーテの積極的な上がりに連動して本田は中に絞り、右MFポーリ共々、右サイドの連携を作っている。
 もっともホームのパルマも積極的。6分、CBルカレッリのフィードにCFカッサーノが抜け出し、クロスに左FWベルフォディルが飛び込んでいく。GKディエゴ・ロペスがセーブ。両チーム互角の展開でゲームは進む。17分、ミランのCBボネーラがカッサーノを倒してイエローカードをもらう。ビデオでは触っていなかった? だがこのカードが後にゲームの流れを変えた。
 ゲームは次第にミラン・ペースになってくる。21分、本田のFKにCBアレックスがシュート。23分、CFメネズのクロスに左FWボナヴェントゥーラがヘディングシュート。そして25分、CHデヨングの縦パスをCFメネズがポストになって、右FW本田が倒れながらダイレクトパス。ボナヴェントゥーラが決めて、ミランが先制する。しかし直後の27分、パルマも左SBデチェリエから左に流し、左MFホルケラのクロスにCFカッサーノがヘディングシュート。すぐにパルマも同点に追い付いた。
 しかしミランの攻撃的な姿勢は変わらない。37分、CFメネズから右に展開。右SBアバーテがクロスを入れると、CHムンタリがニアに走り込んでDFを惹き付けたのとクロスするようにファーサイドに走った本田がフリーでヘディングシュート。ミランが本田のゴールで勝ち越した。さらに45分、CHムンタリの縦パスを受けてPA内に走り込んだCFメネズをCBルカレッリが倒す。PK。これをメネズが決めてミランが3点目を挙げた。
 しかし後半6分、今度はパルマがCHローディのサイドチェンジから右FWゲザルが落とし、左CHホルケラがシュート。かすってファーサイドに流れたボールをCBフェリペが押し込んだ。2-3と1点差に詰める。10分には右SBアバーテのドリブルからCFメネズが落とし、アバーテがシュート。ここはGKミランテがナイスセーブ。そして13分、左CHホルケラのシュートがCBボネーラの手に当たる。2枚目のイエローカードでボネーラが退場。代わりに17分、本田とアレックスに代えて、ラミとサパタを投入した。
 すると23分、CFカッサーノが中盤まで戻って、CBフェリペとのパス交換をミランのCHデヨングが奪って、そのままドリブル。シュート。ミランが4点目。4-2とまた突き放す。しかし28分、パルマはCKからCBルカレッリがヘディングシュート。また1点差に詰め寄る。
 31分には後方からのフィードに抜け出したCFメネズがシュート。ポストを叩く。32分、今度はメネズをCBフェリペが倒し、2枚目のイエローカードパルマも一人少ない布陣となる。その後はめまぐるしいばかりのゴールラッシュ。34分、パルマのDF二人のミスにつけ込みゴール前まで突破してヒールでシュート。5-3。また2点差をつける。
 ところが44分、ミランの左SBデシーリョからのバックパスにGKディエゴ・ロペスがうまくタイミングが合わず、そのままオウンゴール。5-4。また1点差に追いすがる。その後はパルマが攻めて、ミランがひたすら守るが、アディショナルタイム6分でタイムアップ。かろうじて5-4でミランが勝利した。
 4失点は余分だが、5ゴールを挙げたように、メネズを中心に攻撃のバランスは取れている。そして本田のその中の一員としてしっかり位置づけられている。この調子で今シーズンはリーグを通して活躍してほしい。ようやく本田がミランになじんできた。