とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

グランパスはヴォルティス相手に何とか勝利。田鍋の初ゴールはうれしいが、永井がいないと得点力は相当に低下する。闘莉王がカバーというのも何だかね。

 第30節、残り5試合となって12位のグランパスは降格圏内脱出も見えてきて、ホッとしてるんじゃないか。降格決定のヴォルティス相手にもっと気持ちのいい勝利を期待したが、後半終盤にようやく2ゴール。それまではほとんど見せ場のないゲームだった。
 グランパスは永井の累積出場停止が大きかったかもしれない。出場停止明けのダニルソンと田口をダブルボランチに並べて、矢田を左SH、右SHには田鍋が先発した。序盤はグランパスが圧倒する。1分、中盤でボールを奪ったCH田口がFW川又とのワンツーで抜け出しシュート。しかしヴォルティスもしっかり守備を固めて対応すると、次第にグランパスの攻め手がなくなってくる。
 16分、CH田口のFKに右SB矢野がヘディングシュート。ヴォルティスも22分、左WBアレックスのFKにCF高崎がシュート。お互いFKやミドルシュートしか攻め手がない。32分、FW衛藤のクロスにFWアドリアーノがヘディングシュート。37分、FW川又の落としからCH田口がミドルシュート。40分、FWアドリアーノのドリブル突破をPA内で闘莉王がスライディング。アドリアーノが倒れるがPKは取らない。ビデオで見ると、しっかりボールを蹴り出していた。さすが闘莉王。前半はグランパス3本、ヴォルティス2本。シュート数も少なかった。
 後半に入っても状況は変わらない。9分、右SH田鍋がミドルシュート。10分、左FW衛藤がミドルシュート。どちらも枠を大きく外し、ふかしてしまう。グランパスはFWにボールが入らず、手前でカットされてはヴォルティスの反撃をくらう。パスミスが目立つ。この状況にグランパスがついに選手交代。12分、小川を投入するが、代わるのは松田。小川は左SHに入り、矢田がトップ下に入る4-2-3-1。24分、右SB矢野のクロスにCF川又がヘディングシュート。GK長谷川がよく身体を寄せてセーブした。
 30分頃からは業を煮やし、ついにCB闘莉王が前線に上がっていく。そして33分、ヴォルティスのDFからのパスを闘莉王がカットして田鍋につなぐと、寄せてきたCB橋内の股間を抜く思い切ったミドルシュート。これが決まり、ようやくグランパスが先制した。新聞によれば「思い切っていけ」という闘莉王の声が聞こえたとのこと。闘莉王効果はここにもあった。
 そして36分、今度はPA手前からのFKをダニルソンが直接ゴールにねじ込む。2点目。後はヴォルティスが交代選手を投入し反撃を試みるが、余裕を持ってはね返し、グランパスが2-0と勝利した。
 それにしても勝ち身が遅い。永井が不在の影響が大きかった。次節はダニルソンと田口が共に累積出場停止。磯村と矢田のボランチか? 不安だなあ。田鍋の初ゴールはよかった。次は松田のゴールを見てみたい。ヤング・グランパスよ、がんばれ。