とんま天狗は雲の上

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天皇杯4回戦 ヴィッセル対マリノス

 最終節を残してJリーグは2週間空いて、代表のアジア2次予選も入る今週は天皇杯4回戦が行われた。水曜日に町田ゼルビア相手にベスト8に勝ち上がったレッズと対戦するチームを決めるゲーム。マリノス中村俊輔をベンチに温存して、アデミウソンをワントップに藤本をトップ下で起用した。

 序盤はマリノスが圧倒する。1分、OH藤本がミドルシュート。4分、OH藤本がドリブルから左に流してCFアデミウソンがシュート。9分には右SH齋藤のクロスにCFアデミウソンがシュートを放つが、シュートミス。11分、CFアデミウソンのミドルシュートがOH藤本に当たり、右に流れて右SH天野がシュート。さらに15分、右SH天野のクロスをGK徳重が弾くと、CFアデミウソンがミドルシュート。しかしこれもDFがブロックする。ヴィッセルは15分、左SHペドロ・ジュニオールミドルシュートを放つが、これがこのゲーム初めてのシュートだった。

 だが、マリノスがチャンスを逃し続けて15分を経過すると、次第にヴィッセルも盛り返し始める。しばらくは膠着状態が続いた。28分、左SH齋藤がドリブルからシュート。29分、CFアデミウソンがOH藤本に当てて、落としをヒールで流し、左SH齋藤がミドルシュート。そして31分、CFアデミウソンの落としからCH三門ミドルシュートを放つが、バーを叩いてはね返された。

 どうしてもゴールが遠いマリノス。32分、ヴィッセルは右SH石津がカウンターからドリブル。OH森岡のポストからさらに前進してミドルシュートマリノスのゴール前に迫ると、ネルシーニョ監督がダブルボランチを縦関係にして、田中英雄をアンカーに据える4-1-4-1への布陣変更を指示。するとヴィッセルがチャンスをつかんでいく。35分、OH森岡のクロスをCF渡邉が落とし、OH前田がシュート。GK飯倉がセーブする。38分には右SH石津がミドルシュート。終盤はヴィッセルが攻め込んで前半を終えた。

 後半もヴィッセルが調子をつかんで攻め込んでいく。4分、OH森岡のドリブルから左に流して、左SH石津のクロスにCF渡邉が切り返してシュート。CB中澤がブロック。マリノスも6分、左SH齋藤がドリブルから切り返してミドルシュート。GK徳重がセーブする。

 9分、ヴィッセルは病み上がりでキレのなかった右SHペドロ・ジュニオールに代えて若い増山を投入する。マリノスも15分、右SH天野のスルーパスにCFアデミウソンが抜け出してシュート。しかしGK徳重がセーブ。そして18分、いよいよ藤本と天野に代えて、OH中村俊輔とCF伊藤翔を投入する。アデミウソンは右サイドへ。ヴィッセルも疲れが見えた右SB藤谷に代えて奥井を投入する。

 24分、伊藤がミドルシュートマリノスは中村を投入したが、なかなか決定的なチャンスは訪れない。すると30分、中盤ハーフライン付近からドリブルを開始したOH森岡が、途中いったん左SH石津に代わったが、またボールを受けるとそのままPA内に侵入。CB中澤をかわし、わずかに浮いたボールをそのままシュート。これがネットに突き刺さり、ヴィッセルが先制点を挙げた。

 その後はヴィッセルの守備意識が高くなり、攻守に集中したプレーを見せる。マリノスは40分、右SB小林に代えて前線に長身の矢島を投入。FW伊藤と2トップにしてゴールを狙う。44分、CBファビオのフィードに競り勝ったFW伊藤が落とすと、FW矢島がシュート。しかしポストにはね返される。45分、左SH齋藤のクロスにFW矢島が飛び込むが、わずかに届かない。アディショナルタイム2分、右SB三門のクロスにFW矢島がヘディングシュートを放つが、GK徳重がキャッチした。結局最後までマリノスはゴールを挙げられず。森重の技ありのシュートを守り切ったヴィッセルが勝利し、ベスト8進出を決めた。

 次の相手はレッズ。会場は未定のようだが、月日は12月26日。まだ1ヶ月以上も先だ。その時にどんなコンディションでいられるか。若いヴィッセルが意外によくやっている。次のゲームが楽しみだ。