とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

プレミアリーグ 第20節 トットナム対チェルシー

 まさかあのチェルシーが大敗したゲームということで興味を持って観始めた。チェルシーの先発はCFジエゴ・コスタにアザール、ウィリアン、アスカルと並べる攻撃的MF陣。CHもセスク・ファブレガス、マティッチと今シーズンのベストメンバー。だが対するトットナムがホーム・ホワイトハートレーンの大声援を受けて、序盤から積極的に攻めていった。
 4分、左SHシャドリがミドルシュート。7分、右SHタウンゼントがドリブルで仕掛けてクロスを入れる。13分にはCFケインのスルーパスに左SHシャドリがドリブルで抜け出すが、DFに囲まれる。14分、CHメイソンが右太股裏を痛め、デンベレに交代。しかし16分、そのデンベレの縦パスからOHエリクセンが右に展開。CFケインのクロスに左SHシャドリがオーバーヘッドでゴールを狙う。
 ここまでほとんど受け身でトットナムの攻勢を受けてきたチェルシーだったが、シャドリのシュートを受けたGKクルトワがそのまま右サイドへロングスロー。これをラインぎりぎりで残したアザールがゴールに向かってドリブル。うまくDFをかわして縦に切れ込むとシュートは左ポストに当たってはね返る。これにOHオスカルが詰めてシュート。最後はCFジエゴ・コスタが押し込んで、チェルシーが先制した。
 するとチェルシーが息を吹き返し、押し返していく。20分、CHセスク・ファブリガスのスルーパスにCFジエゴ・コスタが抜け出す。24分には右SHウィリアンのスルーパスにCFジエゴ・コスタ。さらに左SHアザールのスルーパスのスルーパスに抜け出したジエゴ・コスタがクロスを入れると、OHおアスカルがシュート。アザールきれきれ。チェルシー・ペースで押していく。
 ところが30分、左サイドでボールを持ったCFケインが中へドリブル。そして突如ミドルシュート。誰も反応できず、ボールはゴール右隅に飛び込んだ。トットナムが素晴らしいミドルシュートで同点に追いついた。するとまたトットナムのプレッシャーが復活する。そして44分、ショートカウンター気味、OHエリクセンのスルーパスに左SHシャドリが抜け出してシュート。ポストに当たってはね返ったボールに左SBローズが詰めてシュート。これが決まり、トットナムが逆転する。
 さらにアディショナルタイム3分、後方からのFKを左SHシャドリが落とすと、OHエリクセンの縦パスにCFケインが走り込む。CBケーヒルの足が一瞬遅くケインの足を払ってファール。これで得たPKをタウンゼントが決めて、なんと前半のうちに3-1とトットナムがリードして折り返した。
 2点差を追うチェルシーは後半頭からオスカルに代えてラミレスを投入。マティッチをアンカーにセスクを前に上げて4-1-4-1の布陣で攻め込む。トットナムもCFケインのドリブルとキープが効いている。6分、MFラミレスのドリブルからこぼれ球を左SHアザールがシュート。これでチェルシーがゴールをすればゲームも変わっていただろう。しかし次にゴールをしたのは、またもトットナム
 7分、中盤の争いからCHベンタレブが抜け出すと左に展開。左SHシャドリのクロスを受けたCFケインが巧くターンをして前を向くと右足一旋。トットナムが4点目のゴールを入れる。チェルシーも負けていない。16分、CBファツィオのドリブルを左SHアザールが止めると、そのままドリブル。セスクとのワンツーで抜け出すとシュート。1点を返し、4-2。また2点差に追いつく。
 トットナムは21分、右SHタウンゼントに代えてOHパウリーニョを投入。エリクセンを右SHに回し、パウリーニョが中央から運動量多くゲームを作る。23分、OHパウリーニョのクロスにCFケインがトラップで前に抜け出し、シュート性のクロス。トットナムは攻めの圧力を緩めない。チェルシーは27分、右SHウィリアンに代えてサラーを投入。必死に反撃する。30分にはMFラミレスの落としから右SBイバノビッチがつなぎ、左SHアザールが芸術的なヒールキックで左に展開。左SBアスピリクエタが走り込みシュート。しかしGKロリスがファインセーブを見せる。
 そして33分、CBフェルトンゲンの縦パスを受けたCFケインがドリブルから少し溜めて落とすと、左SHシャドリがシュート。またもトットナムがゴール。5-2と突き放す。もうこうなればホームのトットナム・サポーターはノリノリ。逆にチェルシーのDF陣に守備の集中力が欠けた印象。しかし攻撃陣は反撃する。39分、MFセスクのスルーパスにMFラミレスがシュート。40分、MFセスクから左SHアザールがドリブル。横に落として右SHサラーがシュートするが、GKロリスがセーブする。
 それでも42分、FKから早いリスタートにアザールが走り込み、クロスに右SBイバノビッチがつないでCBテリーがシュート。またも1点を返す。その後もアディショナルタイム1分のセスクの技あり右アウトサイドのシュートなどで攻め込むが、GKロリスの好セーブなどで守る。最後は時間をうまく使って守り切る。タイムアップ。なんと5-3。7位トットナムがあの無敵と思われたチェルシーを撃破した。最高のパフォーマンス。中でもケインの出来がすばらしかった。
 これで3位マンUまで勝点差3の5位に浮上したトットナム。だがそれ以上にショックなのはチェルシーがついにマンCに並ばれてしまったこと。誰がこのタイミングでチェルシーがマンCに追いつかれると思っただろうか。これでプレミアリーグの優勝争いは全く振り出しに戻った。そしてマンU他の3位以下のチームも追いついてきている。大丈夫か、チェルシー。いよいよプレミアリーグが面白くなる。楽しみだ。