とんま天狗は雲の上

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なでしこリーグ 第9節 レオネッサ対ジェフレディース

 2位ベレーザとの勝ち点差1。首位を行くレオネッサだが、無敗チームとの対戦が続く。W杯中断前最後のゲームは4位ジェフレディースと。ジェフにはCF菅澤とGK山根がいる。そして何よりここまで3失点の堅守を誇る。レオネッサは久しぶりに南山がボランチで先発。田中明日菜もCBで先発した。
 序盤ジェフレディースが積極的に前からプレス。そして3分、右SB千野のアーリークロスに菅澤がDFと競って、こぼれ球をOH筏井がシュート。幸先よくジェフレディースが先制する。レオネッサは8分、左SH京川のスルーパスにCF大野が走り込み、CB西川をかわすが、左SB若林がクリア。ジェフがしっかり守る。11分にはDFのフィードに走り込んだ右SH川澄がシュート。ジェフの厳しいプレスに思うようにならない川澄。
 ジェフは守りのプレスも早く厳しいが、パスもテンポよくワンタッチでつないでレオネッサを圧倒する。選手間の距離がすばらしい。22分、右SH保坂からCH川村がミドルシュート。ポストのはね返りを右SB千野、さらにCF菅澤が押し込むが、これはオフサイド。24分には高いプレスからCH川村がミドルシュート。そして34分、GK山根のフィードをCF菅澤が収め、OH筏井のドリブルから右サイドを菅澤が走り抜けシュート。GK海堀が弾くが、筏井が詰めてシュート。ジェフが2-0と突き放す。
 しかしここでレオネッサは南山に代えてOH増矢を投入。伊藤香菜子ボランチに下げる。すると増矢が積極的に仕掛けることでレオネッサがゲームの主導権を握り出す。43分にはOH増矢のスルーパスに右SH川澄が走り込んでシュート。GK山根がナイスセーブ。そして44分、CH伊藤のCKにCB田中がニアでフリック。左SH京川がヘディングで落とすと、CB甲斐がシュート。いったんはDFがブロックするが、こぼれ球をもう一度甲斐がシュート。前半のうちにレオネッサが1点を返した。
 レオネッサは後半最初から田中明日菜に代えてCB三宅を投入。後半も前半終盤の勢いのままレオネッサが攻めていく。5分、右SH川澄のFKに左SH京川がヘディングシュート。GK山根がナイスセーブ。ジェフも7分、スローインからOH筏井がつなぎ、CF菅澤がDFを背負って反転からシュート。わずかにポストの左に外れる。レオネッサは8分、左SH京川がドリブルで仕掛けてクロスにOH増矢が反転からシュート。こちらはポストのやや右。お互い惜しいチャンスを逃す。
 そして14分、CF大野から右に展開。右SH川澄のクロスにOH増矢が走り込んでシュート。レオネッサが同点に追い付いた。するとさらに17分、右SH川澄のクロスがこぼれたところを上がっていた右SB近賀がさらにクロス。OH増矢が走り込んでシュート。あっという間にレオネッサが勝ち越してしまう。さらに22分、CH伊藤のキープにOH増矢が右サイドを回り込んで上がっていくと、伊藤からのパスを受けてゴール前にクロス。GK山根が待つ前に左SH京川が走り込んでシュート。レオネッサ4点目。2点差をつける。
 増矢が入って前への意識が高まり、運動量、仕掛け、そしてプレスが速くなる。逆にジェフは受け身になってしまった。それにしてもレオネッサの爆発力はすごい。増矢、京川と若手がイキイキとプレーして、先輩たちを引っ張った。
 ジェフレディースは18分、右SH保坂に代えて安齋を投入すると、29分には運動量の落ちたOH筏井に代えて左SH上野を投入。深澤をOHに上げる。すると32分、右SH安齋からの戻しを右SB千野がクロス。これをCF菅澤がDFに囲まれながら胸でトラップ。そのまま抜け出してシュート。ゴールネット上に突き刺す。さすが菅澤というプレー。1点を返しさらにジェフが反撃する。40分にはOH深澤が強烈なミドルシュート。GK海堀がナイスセーブ。その後もジェフが反撃するが、レオネッサが守り切った。4-3。壮絶なゲームはレオネッサが逆転勝利を挙げて、前半戦を首位で折り返した。
 これでなでしこリーグは中断、W杯に入る。このゲームを観ていると、田中明日香よりもCB櫻本を選んだ方がよかったんじゃないかとか思わないではないが、選ばれた選手はみんながんばってほしい。そして7月から始まる後半戦には湯郷ベルや伊賀くノ一の反撃が見られるだろう。なでしこリーグはレオネッサだけじゃない。なでしこリーグはレオネッサを中心に面白い。