とんま天狗は雲の上

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ラ・リーガ第24節 エイバル対ベルセロナ

 前節、ヘタファとスコアレスドローだったバルセロナ。これで2連続引き分け。今節は乾のエイバルと対戦した。バルセロナはピケが先発に戻ってきて、ユムティティとCBを組む。中盤にはブスケツパウリーニョボランチに入り、右SHラキティッチ、左SHイニエスタ。今節もスアレスとメッシが先発だ。対するエイバルはシャルレスに代わってジョルダンがFWに入った以外は前節と同じだ。

 開始1分、右SBペーニャのクロスに左SBアンヘルがヘディングシュート。序盤からエイバルが高いプレスをかけて攻めていく。バルセロナも6分、FWマッシの斜めのパスにFWスアレスが走り込み、落としを左SBアルバがシュート。しかしDFブロックのはね返りを拾ったFWジョルダンから左に展開すると、左SH乾のサイドチェンジから右SHオレジャーノがシュート。エイバルは速いプレスにサイド攻撃で攻め、何度もCKを取っていく。13分にはオレジャーノのCKにCBラミスがヘディングシュート。

 しかし先制はバルセロナ。16分、FWメッシの長いスルーパスが狭いスペースを突いてゴール前に出されると、FWスアレスが走り込んで、さらにGKドミトリビッチをかわしてシュート。ゴールに流し込んだ。ゴール前の落ち着きがすばらしい。エイバルも19分、左SH乾のサイドチェンジから右SHオレジャーノがミドルシュート。GKテア・シュテーゲンが伸ばした手の上を越えたボールは落ちてバーに当たってはね返された。

 しかしその後もエイバルの攻勢が続く。32分、FWキケ・ガルシアのクロスにFWジョルダンミドルシュート。36分、FWキケ・ガルシアのミドルシュートは枠を外す。バルセロナも37分、FWスアレスがドリブルで持ち込み、戻しのパスをFWメッシがミドルシュート。ポストを叩く。42分にはFWメッシのスルーパスに左SBアルバが抜け出してシュート。GKドミトロビッチがはね返す。前半は1-0。バルセロナのリードで折り返した。

 後半の頭、エイバルはCBラミスを変えてロンバンを投入。故障でもあったか。しかし後半もエイバルが前から積極的にプレスをかけていく。11分、CHディオプのドリブルから右に展開。右SHオレジャーノのクロスに左SH乾が中に走り込んで、ダイレクトでミドルシュートを放つが、ポスト右に外した。なかなかペースが上がらないバルセロナは18分、左SHイニエスタに代えてコウチーニョを投入する。

 しかしその直後の21分、チャンスを逃し、ルーズになったボールを右SHオレジャーノが手でピッチの外へ大きく弾き出してしまう。これが見咎められて、2枚目のイエローカード。エイバルが一人少なくなってしまった。急遽、ジョルダンを右SHに下げて4-4-1にする。さらに24分、FWスアレスの同様のプレーに対して、イエローカードを要求したメンディリバル監督が退席処分を受けてしまう。

 バルセロナは29分、CHパウリーニョに代えてアレックス・ビダルを投入する。35分、左SHコウチーニョのスルーパスにFWメッシが抜け出してシュート。しかしGKドミトロビッチがナイスセーブで弾き出す。エイバルも35分、左SH乾がドリブルから切り返してミドルシュートを放つが、GKテア・シュテーゲンがキャッチ。37分にも右SHジョルダンのクロスのこぼれを左SH乾がシュートするが、CBピケがブロックした。そして43分、左SHコウチーニョのサイドチェンジを右SHアレックス・ビダルが折り返し、FWメッシがシュート。GKドミトロビッチがはね返すが、こぼれ球を左SBアルバが押し込んだ。ゴール。2点目のダメ押し点。結局、ゲームはそのまま。2-0でバルセロナが勝利した。

 しかし、ボールポゼッションはエイバルの方がやや上回っていた。プレスも早く、バルセロナの攻撃を封じ込めた。だが最大の差は決定力。やっぱりスアレスのゴール前の落ち着きはすごいし、メッシのわずかの隙間を通すスルーパスもすごい。でもその中でエイバルはよく組織的に戦い、乾もよくそれを支えていた。チャンスも作った。順位は7位。4位との勝ち点差10はやや遠いが、EL出場は十分可能だ。エイバルとともに調子を上げて、この勢いをW杯につなげてほしい。さらなる活躍を期待する。