とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

プレミアリーグ第4節 アーセナル対トッテナム

 今季プレミアリーグは開幕戦から毎節、好カードが続く。第4節はノースロンドンダービーアーセナルトッテナムの対戦だ。アーセナルは2連勝から前節リバプールに対して守備的な戦いに徹した末に敗戦。一方、トッテナムは第2節にマンC相手に守勢に回ったゲームを引き分けたが、前節はニューカッスルに敗戦している。両チームとも連敗だけは避けたいところ。

 アーセナルの布陣は4-3-3。ラカゼットをワントップに、右WGペペ、左WGオバメヤン。中盤はジャカをアンカーに、右IHトレイラ、左IHゲンドゥージ。そしてDFは右から右SBメイトランド・ナイルズ、CBソクラティス、CBダビド・ルイス、左SBコラシナツ。GKはいつものレノ。前節とはガラッと変わり、攻撃的なメンバーで組んできた。対するトッテナムは4-4-2。ケインとソンフンミンの2トップに、右SHラメラ、左SHエリクセンボランチはウィンクスとシソコで組み、DFは右から右SBダビンソン・サンチェス、CBアルデルウェイレルト、CBフェルトンゲン、左SBローズ。GKにはロリスが入る。

 開始1分、左WGオバメヤンのヒールによるスルーパスに左SBコラシナツが抜け出して、クロスに右WGペペがシュート。5分にも右WGペペのCKのクリアを右SBメイトランド・ナイルズがミドルシュートを狙う。序盤からアーセナルが攻勢をかけていく。しかし先制したのはトッテナム。10分、GKロリスのフィードをFWケインがフリック。これを受けたFWソンフンミンがドリブルからスルーパスを流し、右SHラメラがシュート。GKレノが弾いたところを左SHエリクセンが押し込んだ。トッテナム先制。

 その後はトッテナムが攻勢。15分、左SHエリクセンミドルシュート。18分にはFWソンフンミンがドリブルからカット心をしてミドルシュートを狙う。GKレノがビッグセーブ。その後は一進一退の攻防。23分、左WGオバメヤンのクロスに右WGペペのヘディングシュートは左SBローズがクリアすると、続くCKから右IHトレイラがミドルシュートを放つ。27分、右WGペペのFKはわずかにポスト左に外れた。

 トッテナムも36分、CHウィンクスの縦パスを受けたCFケインが反転からミドルシュート。GKレノがナイスセーブ。38分には左SHエリクセンのFKをGKレノがファインセーブで弾き出す。そして40分、CHウィンクスのクロスを受けたFWソンフンミンが仕掛けたところにCHジャカがタックル。ソンフンミンを倒してしまい、PKを献上する。これをCFケインが落ち着いて決めて、トッテナムが追加点を挙げた。2-0。

 しかしアーセナルもすぐに反撃。43分、右SBメイトランド・ナイルズのパスから右WGペペがシュート。GKロリスがファインセーブ。45+1分、CFラカゼットのFKもGKロリスがナイスセーブで弾き返す。引き続きアーセナルが攻め込む流れの中から、DFのクリアを左IHゲンドゥージが拾うと、縦パスを右WGペペが落として、CFラカゼットがシュート。前半終了間際、アーセナルが1点を返した。2-1。前半はトッテナムの1点リードで折り返した。

 しかしこの1点でアーセナルに勢いが出た。後半1分には右SBメイトランド・ナイルズのクロスをCFラカゼットがヘディングシュート。11分には右SBメイトランド・ナイルズのクロスを右IHトレイラが落とし、左IHゲンドゥージがミドルシュート。GKロリスがファインセーブ。続く右IHトレイラのCKをCFラカゼットがフリックすると、左SBコラシナツが飛び込むが、届くも押し込めない。

 逆にトッテナムは14分、右SHラメラの縦パスをFWケインが落とし、左SHエリクセンのパスからCFケインがシュート。左ポストを叩く。激しい攻防が続く。15分、トッテナムは右SHラメラを下げて左IHデリ・アリを投入。布陣を4-3-3に変更して、ソンフンミンを右WGに回す。中盤はウィンクスをアンカーにシソコが右IHに上がる。するとアーセナルも18分、右IHトレイラに変えて左IHセバージョスを投入。ゲンドゥージは右IHに回る。

 20分、左IHセバージョスが強烈なミドルシュート。だがGKロリスがファインセーブ。22分にはCFラカゼットを下げて左WGムヒタリャンを投入。オバメヤンをCFに上げて、ペペを右WGに回す。23分、右IHゲンドゥージがミドルシュート。DFブロックのこぼれ球を左WGムヒタリャンが左に展開。左SBコラシナツのクロスにCFオバメヤンがヘディングシュート。これは枠を捉えられない。そして26分、右IHゲンドゥージの縦パスにCFオバメヤンが抜け出してワンタッチ。ゴールに飛び込んだ。ついにアーセナルが同点に追い付いた。

 その後もアーセナルの攻撃が止まらない。30分にはCHジャカがミドルシュート。GKロリスがファインセーブ。32分、左IHセバージョスのCKのクリアを右WGペペがミドルシュート。34分、左IHセバージョスのFKを左WGムヒタリャンが左に展開。左SBコラシナツのクロスにCBソクラティスが飛び込み、ゴール。しかし主審はVARを確認の上、コラシナツのポジションがオフサイドと判定。ゴールは取り消された。その直後、トッテナムは右WGソンフンミンに代えて右IHロチェルソを投入。エリクセンを右WG、デリ・アリを左WGに上げて何とかアーセナルの攻撃をはね返そうとする。アディショナルタイムにはお互いオープンな展開からの攻め合い。だが結局決着はつかず。今季最初のノースロンドンダービーは2-2の引き分けに終わった。

 それにしても激しい試合。そして面白い試合。内容的にも互角で見応えがあった。お互いアンカーにジャカとウィンクスと展開力のある選手を起用し、また前線にはオバメヤンやペペ、ソンフンミンと快足プレーヤーを配し、トップにはラカゼットとケイン。お互い攻撃的な陣容も似ている。一方で課題は中盤の守備。この点でリバプールやマンCとは両チームともに差があると言わざるを得ない。既に2強が抜け出しそうな状況だが、アーセナルトッテナムの両チームも今後ともしっかりと付いていって、リーグを面白くしてほしい。十分そのための戦力は揃っている。