突然の安倍首相の小中学校休校要請で世間は騒然となっている中、サッカーばかり観ていていいの?と思われるかもしれないが、サッカー観戦という趣味があってよかったとも言える。ちなみにこのゲームを観ている途中で首相要請の速報が入ってきてびっくりした。冷静になって考えると、やはり色々問題があると思うけど、まずはゲーム観戦の報告を先に済ませておこう。
CLラウンド16で一番の好カードと言えるのはやはりこの組合せだろう。しかも結果もそれにふさわしいものとなった。レアル・マドリードの布陣は4-3-3。ベンゼマをトップに、右FWイスコ、左WGにヴィニシウス。イスコが自由に動き回るのに対して、ヴィニシウスはライン際に張っている。中盤はカゼミーロをアンカーに、右IHモドリッチ、左IHバルベルデ。右SBにカルバハルが入り、左SBにはフェルラン・メンディ。CBはヴァランとセルヒオ・ラモスが入り、GKはクルトワが守る。
一方、マンCは4-4-2。最初、ジェズスがワントップに入ったが、3分過ぎ位にはジェズスは左SHの位置に移った。代わりにトップに入ったのはベルナルド・シウバ。動き回るシウバに対して、デブルイネが高い位置でプレーする。中盤はロドリとギュンドアンが横並びのボランチに入り、右SHにはマフレズ。DFは右から右SBカイル・ウォーカー、CBオタメンディ、CBラポルテ、左SBバンジャマン・メンディ。GKを守るのはエデルソン。お互い左SBにメンディが入るのでややこしい。
序盤、レアル・マドリードが前から積極的にプレスをかけていく。先に書いたように、マンCがジェズスのポジションを早々に変更。しばらくヴァランがジェズスに付いて、右サイドの高い位置を取っていたが、その後修正した。しばらくはお互い攻め合い、守り合う、堅いゲーム展開。16分に、右FWイスコのクロスのこぼれからCBヴァランがミドルシュートを放つが、これが両チーム初めてのシュートではなかったか。マンCも21分、FWデブルイネのスルーパスに左SHジェズスが走り込み、切り返してミドルシュートを放つが、GKクルトワが正面ではね返した。
ゲームはレアル・マドリードがパスを回して、マンCがカウンターを狙う展開。30分、CHカゼミーロから大きく左に展開すると、左SBフェルラン・メンディのクロスにCFベンゼマがヘディングシュート。だがGKエデルソンがファインセーブで弾き出した。直後の31分にはCFベンゼマのクロスにCHカゼミーロがミドルシュート。しかし枠を外す。33分、マンCはCBラポルテがケガでフェルナンジーニョに交代する。
マンCは37分、FWデブルイネの縦パスに走り込んだ左SHジェズスが中へ落とすと、FWベルナルド・シウバが走り込みシュート。しかしうまく当たらず、GKがセーブした。そして45+2分、FWデブルイネのCKをGKクルトワがパンチング。こぼれ球をジェズスがボレーシュートするも、レアルのDF陣が3人、ライン上に立ち並んではね返した。前半はスコアレスで折り返した。
後半は一転、マンCが積極的に攻めていく。5分、FWデブルイネがドリブルで持ち上がり、右に流して、右SHマフレズがミドルシュート。マフレズは11分にもミドルシュートを放つと、その直後にはCHギュンドアンのフィードに再び右SHマフレズが抜け出し、シュート。だがGKクルトワがファインセーブ。後半はマンCの方が優勢だったが、15分、CBオタメンディに右IHモドリッチがプレスをかけてボールを奪うと、左WGヴィシニウスがドリブルで持ち上がり、横パスを右FWイスコがシュート。レアル・マドリードが先制点を挙げた。26分には左SBフェルラン・メンディの縦パスに走り込んだ右FWイスコの戻しを、CBセルヒオ・ラモスがミドルシュート。だがこれはDFに当たって枠を外した。
先制後はレアルが優勢でゲームは進んだが、マンCは28分、ベルナルド・シウバに代えて左SHにスターリングを投入。ジェズスをCFに上げて、デブルイネがトップ下に入る4-2-3-1に布陣を変更。レアルも30分、左WGヴィニシウスに代えてベイルを投入した。するとゲームの展開がガラッと変わってくる。33分、CHギュンドアンのフィードに左SHスターリングが走り込み、ライン際で起点を作ると、戻しのパスを受けたOHデブルイネが仕掛けて、クロスにCFジェズスがヘディングシュート。マンCが同点に追い付いた。
34分には右SHマフレズのクロスにCFジェズスがヘディングシュート。そして38分、左SHスターリングが仕掛けると、遅れてタックルに入った右SBカルバハルの足がかかって倒してしまう。PK。これをデブルイネが決めて、何とわずか5分でマンCが逆転した。レアルは39分、イスコとモドリッチを下げて、FWヨビッチと右SHルーカス・バスケスを投入する。布陣は4-4-2。だが41分、CHカゼミーロのバックパスをCFジェズスが奪うと、そのまま前進するジェズスをPA手前でCBセルヒオ・ラモスが手をかけて引き倒す。ラモスは一発レッドカードで退場。FKは外れたが、2-1。その後はレアルも無理に攻めることはせず、45+2分には右SHルーカス・バスケスのクロスに左SBフェルラン・メンディがシュートを放つが、枠を外した。そしてタイムアップ。マンCがアウェイで2-1と勝利した。
前半はやや劣勢だったマンCだが、見事な逆転勝利。しかも第2レグはマンCのホームで戦う。レアル・マドリードは、次のアウェイゲームで最低3点以上のゴールが必要。しかもキャプテンのセルヒオ・ラモスがいない。絶体絶命の状況。次はどう戦うか。第2レグも楽しみになってきた。