とんま天狗は雲の上

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ラ・リーガ第7節 バルセロナvs.レアル・マドリード

 前節はともに敗戦を喫し、レアルは3勝1敗1分の3位、バルサは2勝1敗1分で10位という状況。エル・クラシコは両者にとって特別なゲーム。ここで勝利して今後につなげたい一戦だ。バルセロナは移籍でスアレスラキティッチビダルが抜け、メッシも移籍の噂が絶えない。そんな状況下でワントップには17歳と若いアンス・ファティが先発。右SHのペドリも同じく17歳。そして右SBで先発したデストは19歳。若い選手を多く起用してきた。メッシはトップ下。コウチーニョが左SHに入り、ボランチはデヨングとブスケツ。左SBにはジョルジ・アルバが入り、CBはピケとラングレー。GKはネトが守る。

 対するレアルは4-3-3の布陣。ハメス・ロドリゲスとベイルは移籍したが、こちらは昨季の主要選手はほとんど残っている。ベンゼマをトップに、右WGアセンシオ、左WGにヴィニシウス。中盤は右IHにバルベルデが入り、左IHはクロース。カゼミーロがアンカーに入る。DFは右SBにナチョ、左SBはメンディ。ヴァランとセルヒオ・ラモスのCBにGKクルトワがゴールを守る。

 開始5分、CBセルヒオ・ラモスから右サイドへ大きくサイドチェンジのパスが出ると、右SBナチョの縦パスにCFベンゼマが走り込み、スルーパスに右IHバルベルデが抜け出してシュート。レアル・マドリードが先制点を挙げた。CFベンゼマへのチャックが甘く、ほとんどフリーに持たせてしまった。7分、今度はCBヴァランから左サイドへサイドチェンジ。左WGヴィニシウスのパスをCFベンゼマが落として、ヴィニシウスがシュート。これは枠を捉えられない。すると8分、中盤深い位置からOHメッシが長い縦パス。左SBジョルジ・アルバが走り込み、クロスにCFファティが合わせる。シュート。バルセロナがすぐに同点に追い付いた。

 その後は互角の展開。15分、左SHコウチーニョミドルシュートはGKクルトワの正面。19分にもOHメッシがミドルシュートを放つが、これもGKクルトワがキャッチした。レアルは23分、左IHクロースのCKにCBセルヒオ・ラモスがヘディングシュート。だがGKネトがキャッチする。24分、今度はOHメッシが仕掛ける。CBセルヒオ・ラモスをかわしてシュートを放つが、GKクルトワがナイスセーブ。直後には左WGヴィニシウスの縦パスに左IHクロースが走り込み、クロスにCFベンゼマがシュート。だがGKネトがナイスセーブ。お互いよく攻め合う。36分には右WGアセンシオのドリブルから、クロスをCHカゼミーロが落とし、CFベンゼマがシュート。DFがブロックした。前半終了間際の43分、レアルは右SBナチョがケガでルーカス・バスケスに交代。1-1のまま、前半を終えた。

 後半になってもお互い互角の攻め合いが続く。3分、左IHクロースのCKにCBセルヒオ・ラモスのヘディングはポストの右。6分、OHメッシの縦パスを受けたCFファティがシュートするも、左に外す。さらに9分、OHメッシが狭い間にパスを通すと、右SHペドリが右に展開。右SBデストの縦パスに走り込んだCFファティがクロス。左SHコウチーニョがヘディングシュートを狙うが、わずかにポスト左に外した。バルセロナはメッシからのパスが決定機を作るが、シュートは決めきれない。

 そして18分、中盤左サイド深い位置からのFKを左IHクロースが蹴ると、合わせようとするCBセルヒオ・ラモスのユニフォームをCBラングレーが引っ張って、ラモスが倒れた。盛んにアピールすると、主審はVARを確認。レアルにPKが与えられた。これをセルヒオ・ラモスが自分で決めて、レアル・マドリードが勝ち越した。アピール勝ちという感じ。レアルは24分、右IHバルベルデを下げて、モドリッチを投入した。

 反撃したいバルセロナは25分、OHメッシのスルーパスに左SBジョルジ・アルバが走り込み、クロス。これはGKクルトワがパンチングで弾き出すが、こぼれ球を左SHコウチーニョがシュート。しかしDFがブロックした。37分、レアルは右SHアセンシオに代えてロドリゴを投入。バルセロナもCFファティに代えてグリーズマン、右SHペドリに代えてトリンカオ。さらにCHブスケツを下げて、左SHにデンベレを投入する。コウチーニョがCHに下がる。

 その後は互角のままゲームは進む。41分、右IHモドリッチからのパスに右SBルーカス・バスケスが走り込み、クロスを左IHクロースがシュート。GKネトがファインセーブ。こぼれ球をもう一度クロースがシュート。だがこれもGKネトがファインセーブで弾き出す。続くCKのクリアを右SBルーカス・バスケスが鋭い出足がカットして、クロスにCBセルヒオ・ラモスがシュート。これもGKネトがファインセーブ。こぼれ球をCBヴァランがヘディングシュート。だが枠に入らない。

 42分には左SBジョルジ・アルバを下げて、FWブライスワイトを投入。3-5-2の攻撃的な布陣に変更する。しかし45分、右IHモドリッチのスルーパスは走り込んだ左WGヴィニシウスの前でGKネトがカットしたが、こぼれ球を右WGロドリゴが拾ってモドリッチにパス。モドリッチミドルシュートを決めて、レアルが3-1と突き放した。終了間際にはOHメッシのドリブルをCBセルヒオ・ラモスが止めるというシーンがあり、そしてタイムアップ。3-1。今季初のエル・クラシコレアル・マドリードが勝利。昨季に続いて、エル・クラシコレアル・マドリードが連勝した。

 これでレアルは順位も2位に上がった。対してバルセロナは消化試合数が少ないとはいえ13位に低迷。クーマン監督の評価にも影響が出そうな感じだ。だが何と言ってもこのゲームの主役はセルヒオ・ラモス。彼がチームを鼓舞し、彼がPKを引き寄せ、彼が決めた。先制点もセルヒオ・ラモスのサイドチェンジから。やはりレアルにはなくてはならない選手だ。今季もレアル・マドリードセルヒオ・ラモスとともにラ・リーガを突っ走っていきそうな勢いだ。