前日、レイソルに辛勝し、暫定で2位に上がったグランパス。だが翌日、ガンバが勝ち点を挙げればまた順位はひっくり返る。ガンバの敗戦を祈りつつ観戦するのは気が進まなかったが、福岡国際マラソンの後、暇でついついDAZNで観戦してしまった。昨季までならCLを観戦するのに、今季はDAZNで中継がない。対戦相手のベルマーレは16位だが、ここ7試合連続してゴールを挙げ、3勝3分1敗と健闘している。ガンバ相手にどんなゲームができるか。ちなみにガンバはフロンターレに完敗した後、前節はサガンにドロー。やはりガンバの敗戦を願ってしまう。
ベルマーレの布陣は3-5-2。松田と中川のちびっこコンビが2トップに入り、トップ下に右IH茨田、左IH金子。19歳の柴田がアンカーに座る。WBは右に岡本、左は18歳の畑。3バックは右から舘、石原広教、大野。GKはこの日が2試合目の先発の後藤が守る。ちなみにガンバからレンタルのGK谷は出場できない。対するガンバは4-4-2。パトリックと渡邉千真の2トップに、右SHに福田。倉田が左SHに入り、ボランチは矢島と山本悠樹。DFは右SBに高尾、左SBは藤春。三浦と昌子のCBにGKは東口。宇佐美は欠場したが、2トップの身長の違いは余りに対照的だ。
5分、FWパトリックが身体の強さを生かし、CB石原広教にプレッシャーをかけてボールを奪うが、これはGK後藤が飛び出してセーブした。しかし6分、CB昌子がロングシュート。GK後藤がキャッチするが、CB大野から左WB畑へのパスを右SB高尾に狙われ奪われると、クロスをFWパトリックが落として、右SH福田がシュート。ガンバが幸先よく、先制点を挙げた。その後も攻めるガンバ。ベルマーレは縦に早く攻めようとするが、なかなかパスがつながっていかない。
ガンバは19分、右SB高尾のクロスをFW渡邉がフリック。左SH倉田がシュート。22分には左CB大野から右SH福田がボールを奪い、FWパトリックの落としからFW渡邉がミドルシュート。2トップが身体を生かして前線でボールを収める。ベルマーレは29分、右IH茨田が倒れ込んだFWパトリックの下敷きになり、右足首を捻って、そのまま齊藤未月と交代となってしまう。金子がアンカーに下がり、齊藤は左IH。柴田を右IHに上げた。すると35分、左IH齊藤未月のスルーパスに左WB畑が抜け出して、戻しのパスをFW中川がシュート。これがCB昌子の手に当たる。PK。これを中川が落ち着いて決めて、ベルマーレが同点に追い付いた。前半はこのまま折り返す。
ベルマーレは後半最初からFW中川を下げて石原直樹を投入する。ガンバは1分、右SB高尾のフィードをFW渡邉がポストで収め、右SH福田がシュート。後半も高い2トップを生かして攻めていく。ベルマーレは左WB畑が積極的。6分には畑の仕掛けからシュート。CB昌子がブロックする。その後もベルマーレがパスを回して攻めていく。ガンバは8分、右SB高尾の縦パスからFW渡邉が中へ折り返し、左SH倉田がシュート。14分にはCH山本のクロスに左SH倉田がボレーシュートを放つ。
そして21分、CH矢島の縦パスをFW渡邉が収めて、左に流すと、左SB藤春が駆け上がり、クロスにFWパトリックがヘディングシュート。ついにガンバが勝越し点を挙げた。やはりガンバの2トップは強かった。それでも直後の22分には、左WB畑が仕掛けて、クロスに右IH柴田がシュート。だが大きく吹かしてしまう。そして25分、ベルマーレはFW松田を下げて大橋。右IH柴田に代えて左IH田中聡を投入する。齊藤未月が右IHへ回る。26分にはさっそく左IH田中が仕掛けてシュート。31分にはFW大橋がドリブルからシュートを放つ。CB三浦がブロック。
その後も必死に攻めるベルマーレ。だが昌子と三浦で守るガンバの守備は堅い。34分、右SH福田のクロスにFWパトリックが強烈なヘディングシュート。GK後藤がファインセーブ。ベルマーレも45分、左WG畑のクロスに右WB岡本がシュートを放つが、今度はGK東口がビッグセーブ。ビッグチャンスもゴールを許さない。そしてタイムアップ。2-1。伊達に2位にいるわけではない。ベルマーレも頑張ったが、やはり実力はガンバが上。2-1で勝利した。
これで再びガンバが2位。グランパスは3位に戻ってしまった。次節、グランパスの相手は横浜FCだが、ガンバも翌水曜日に同じく横浜FCと対戦する。まずはグランパスが先に勝利して、ガンバにプレッシャーをかけていきたい。横浜FCにとっては中3日で中9日のガンバと対戦することになるから、先に対戦するグランパスの方がやや不利か。それでも残り2試合。すべてを出し尽くして戦うしかない。がんばれ、グランパス。