とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

プレミアリーグ第19節 レスターvs.サウサンプトン

 高校サッカーも終わり、Jリーグもまだ始まらない。この時期は欧州リーグを観戦しよう。それで週末、アストンビラエヴァートンのゲームを観ようと思ったら、アストンビラにコロナ感染者が多数出たということで中止。代わりに、レスターとサウサンプトンのゲームを観戦した。レスターは4位、サウサンプトンは8位。とは言っても、両者の勝ち点差はわずかに3ポイントだし、レスターと首位マンUとの勝ち点差は4。まだまだ上位争いは混沌としている。レスターの監督はブレンダン・ジョーンズ、サウサンプトンはハーゼンヒュットル。先日のフットボール批評でも取り上げられた注目の監督同士だ。

 レスターの布陣は4-2-3-1。バーディーをトップに、トップ下にマディソン。右SHオルブライトン、左SHにはバーンズ。ボランチティーレマンスとエンディディ。DFは右SBにカスターニュ、左SBジャスティス。CBにエヴァンスとフォファナ。GKはシュマイケル第15節のマンU戦と同じメンバーだが、左右のSBを入れ替えた。対するサウサンプトンは4-4-2。チェ・アダムスとウォルコットの2トップに、右SHアームストロング、左SHスモールボーン。ディアロとウォード・ブラウズでボランチを組み、DFが右SBにウォーカー・ピーターズ、左SBはバートランド。ベドナレクとスティーブンスのCBにGKはマッカーシー。吉田がいた頃からだいぶメンバーが替わった。中でもウォルコットの髪型には驚いた。

 前半序盤は互角の展開。サウサンプトンがパスを回して、レスターは早いプレスからカウンターを狙う。お互い決定的なチャンスを掴めないまま時間が過ぎるが、ようやく17分、サウサンプトンは自陣から右SHアームストロングが前にフィード。ハーフラインから自陣側にいたFWアダムスがギリギリで抜け出し、ゴールに迫るが、最後はDFに止められた。レスターは19分、CHティーレマンスの縦パスを右SHオルブライトンが左に流し、CFバーディーがスルーして、左SHバーンズがシュート。だがGKマッカーシーがファインセーブした。

 サウサンプトンもその直後の20分、FWアダムスの縦パスにFWウォルコットが抜け出し、中へのパスを右SHアームストロングが走り込むが、CBエヴァンスがクリアした。サウサンプトンは23分にも左SHスモールボーンの縦パスをポストで受けたFWウォルコットが右に流すと、FWアダムスがシュート。だがGKシュマイケルがファインセーブ。レスターの守護神がゴールを許さない。

 その後は28分にOHマディソンがミドルシュートを放つなど、レスターがペースを握る形で進む。そして37分、CHティーレマンスのスルーパスにOHマディソンが抜け出すと、CBスティーブンスを抑えながらGKのニアを抜き、ゴールネット上に突き刺さるシュート。レスターが先制点を挙げた。サウサンプトンも41分、FWアダムスの落としからCHウォード・プラウズがスルーパス。左SBバートランドが抜け出してシュートを放つが、これもGKシュマイケルがナイスセーブ。前半はレスターの1点リードで折り返した。

 後半開始直後、サウサンプトンは右SHアームストロングがドリブルで持ち上がり、左へのパスを左SHスモールボーンがシュート。GKシュマイケルのナイスセーブで弾いたところにFWウォルコット。だがシュートは打てない。レスターは8分、CBフォファナをソユンジュに交代。サウサンプトンも16分、足を痛めた左SHスモールボーンに代えてFWヌルンドゥルを投入。アームストロングを左SHに回し、ウォルコットが右SH。その後、レスターは18分、23分と左SHバーンズのクロスにCFバーディーがヘディングシュートを放つが、いずれも十分な体勢になれない。26分、右SHオルブライトンのスルーパスにCFバーディーが抜け出すが、DFとGKに抑え込まれた。

 すると27分、サウサンプトンはFWアダムスを下げて、ロングを投入。28分、左SHアームストロングが中にドリブルで運んでミドルシュート。これがバーに当たる。だがゴールはならず。レスターも30分、右SHオルブライトンのクロスに左SHバーンズがシュートするも、ゴールないでCBベドナレクがクリアした。レスターは31分、OHマディソンを下げてペレス。40分、左SBジャスティンのスルーパスにCFバーディーが抜け出し、切り返してCBをかわすと、シュート。だがGKマッカーシーがナイスセーブする。

 42分、サウサンプトンはCHディアロを下げて、右SHにバレリーを投入。ウォルコットが左SHに回り、アームストロングがボランチに下がる。レスターも45+1分、CFバーディーを下げてイヘアナチョを投入する。アディショナルタイムサウサンプトンがCKなどで攻めるが、シュートまで至らない。すると45+5分、CBスティーブンスの縦パスをCHティーレマンスがカット。左に流すと、左SHバーンズが抜け出してGKと一対一。これを冷静に決めて、レスターが追加点を挙げた。そして直後にタイムアップ。レスターが2-0で勝利した。

 やはり首位争いをするレスターの方が実力は一枚上。サウサンプトンは31歳になったウォルコットがかつてのように速さを生かした突破だけでなく、ポストプレーもこなすなどチームの中心でプレーしているのも興味深かった。ただ、CHディアロのラフプレーはいただけない。また、CBスティーブンスの緩慢なプレーから2点を献上してしまったのも残念。さて、プレミアリーグはまだまだ激しい上位争いが続く。次はマンUリバプールの首位決戦を観戦しよう。