とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

プレミアリーグ第15節 レスターvs.マンチェスター・ユナイテッド

 先週のミッドウィークのゲームでリバプールトッテナムに勝利して首位に立ったが、その後、レスターにも負けたトッテナムはあっという間に6位まで転落。今季のリバプールは目まぐるしく上位の順位が入れ替わる恐ろしい状況になっている。そして今節は2位レスターと3位マンUとの対戦。勝ち点差はわずか1なので、マンUが勝てば順位が入れ替わるが、負けるとどこまで順位が落ちてしまうのか。勝利よりも敗戦の方が怖い状況かもしれない。

 レスターのゲームは久しぶりに見る。フットボール批評ではブレンダン・ロジャーズの変幻自在な采配と選手掌握術が取り上げられていた。そのお手並み拝見といったところ。布陣は4-2-3-1。バーディーをトップに、マディソンがトップ下。右SHにオルブライトンが入り、左SHにはハーヴィー・バーンズ。ボランチティーレマンスとエンディディ。DFは右SBにジャスティス、左SBはカスターニュ。CBは若い20歳のフォファナとかつてマンUに在籍したエヴァンズで組む。GKシュマイケルは変わらない。対するマンUも同じ4-2-3-1。マルシャルをトップに、トップ下にはブルーノ・フェルナンデス。左SHラッシュフォードが高い位置を取り、右SHはダニエル・ジェームズ。ボランチはマクトミネイとフレッジ。ケガのワンビサカに代わって右SBにはリンデレフが入り、左SBはルーク・ショー。CBはマグワイアとバイリー。GKはこちらもいつものデヘアだ。

 開始1分、OHブルーノ・フェルナンデスのクロスに左SHラッシュフォードが抜け出し、ヘディングシュート。絶好機だったが、わずかにバーの上に外した。レスターも直後の3分、右SHオルブライトンの縦パスに右SBジャスティンが走り込み、クロスにCFバーディーが飛び込むが、枠は捉えられない。8分にはGKデヘアにCFバーディーが寄せて、あわやというシーンを作れば、9分にはマンUもCFマルシャルがドリブルでゴール間近まで持ち上がる。お互いよく攻め合うシーンが続く。

 そして23分、右サイドからのスローインから右SBリンデレフのパスを右SHジェームズがクロス。これをOHブルーノ・フェルナンデスがわずかに触ってコースを変えると、そこに走り込んだのは左SHラッシュフォード。難なく決めて、マンUが先制点を挙げた。しかしレスターも負けてはいない。26分、右SBジャスティンの縦パスを受けたCFバーディーがボールキープから反転してシュート。だがGKデヘアがセーブする。

 そして31分、OHブルーノ・フェルナンデスにCHエンディディがプレスをかけると、こぼれ球をOHマディソンがつないで、左SHバーンズがミドルシュート。これがきれいにネットを揺らす。レスターがすぐに同点に追い付いた。マンUも37分、左SBショーのFKをOHブルーノ・フェルナンデスがヘディングシュート。レスターは39分、CHティーレマンスの縦パスをOHマディソンがつないで、右SHオルブライトンがシュート。だがCFバーディーがストップしてしまう。前半は1-1で折り返した。

 後半もお互いよく攻め合う展開が続く。8分、OHマディソンのFKは壁に当たり、枠を外した。9分、マンUはジェームズを下げて、ポグバを投入。ラッシュフォードが右SHに回り、ポグバが左SH。もっとも内に絞ることが多い。15分、CHティーレマンスとOHブルーノ・フェルナンデスが競り合って、こぼれ球をCHフレッジがスルーパス。右SHラッシュフォードが抜け出してGKと一対一。だがシュートはGKシュマイケルのファインセーブに弾かれた。

 21分、マンUは右SBリンデレフがケガでトゥアンゼベに交代。25分、左SBショーのFKからCBマグワイアがヘディングシュートを放つが、これも枠を捉えられない。マンUは30分、CFマルシャルに代えてカバーニを投入。マンUに移籍したカバーニを初めて見る。すると34分、CBバイリーの縦パスを中盤まで下がったCFカバーニが受けて、タイミングを計ってのスルーパス。OHブルーノ・フェルナンデスが抜け出してシュート。マンUが追加点を挙げた。カバーニ、さすがのプレーだ。

 レスターは36分、右SHオルブライトンに代えて、アジョセ・ペレスを投入し、攻める。すると40分、右SHペレスの仕掛けから右サイドにボールがこぼれると、右SBジャスティンの縦パスに右SHペレスが走り込み、ゴール前にクロス。CFバーディーが走り込み、シュート。同点に追い付いた。そしてそのままタイムアップ。2-2。上位同士の対戦は勝ち点1ずつを分け合う結果になった。

 どちらも速くて決定力のあるFWがいて、トップ下にゲームメーカーがいる。中盤には守備がしっかりしたボランチがいるなど似たチームカラー同士のゲームは、カウンター中心のリバプールトッテナムのゲームよりも面白かったかもしれない。特にマンUカバーニがこれから出場機会を増やしていくと、さらに怖いチームになる可能性がある。この引き分けでまた順位を落とすことになった両チームだが、リーグ戦はまだ長い。これからも色々なチームのゲームを観ていこう。今季のプレミアリーグは面白い。