とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

贈答品商戦は、新製品発表の場でもあり、在庫品一掃の場でもある。

 お中元だったか、結婚披露宴の引き出物だったか忘れたが、2~3年前に、妹から洗濯洗剤の詰替えセットをもらった。わが家ではそれまで、コストコで購入した大容量の洗濯洗剤を使っていたが、妻が入院してコストコへ行かなくなり、入院中に洗濯洗剤が無くなったので、その後は妹からもらった洗濯洗剤を使用していた。詰替え用パックもセットされていたので何回か詰替えながら使用し、先日、最後の詰替え用パックが無くなった。そこで、次の詰替えパックを買いにドラッグストアへ行ったら、同じ商品がない。他のスーパーも覗いたが、そちらにもない。ちなみに「洗濯洗剤の目盛りの疑問」にも書いたとおり、妹からもらった洗剤はライオン製。そこでライオンのサイトを見てみると、なんと、2019年7月に製造終了となっている。道理で売っていないはずだ。

 実は詰替え用パックがなくなった時に、同僚と「贈答品商戦は新製品のPRの場だよね」と話をしていた。洗濯洗剤であれば保存がきくので、贈答品としてもよく利用される。贈答品であれば、商品個々の価格ではなく、箱単位での値付けで商品を選定するので、厳密な価格比較をされることもなく、売り手にとってはおいしい商売のはずだ。しかも、新製品であれば、贈答先へも新商品のPRができ、かつ洗剤を使い切れば、同商品の買い替えパックの購入を誘導することができる。当然、そういうことを狙って、「贈答品商戦には新製品を投入する」というものだと思っていた。

 ところが、今回、買い替えパックを購入しようと思ったら、もう1年半前に製造終了。妹からいつもらったのか覚えていないが、それほど昔のことではない。せいぜい2~3年前。ということは、新商品を詰め合わせて贈答品セットにしたのではなく、製造中止を前に、在庫品をセットにして贈答品で販売したのだろうか。確かに、一時に大量に捌ける贈答品商戦は、在庫品を一掃するチャンスでもあるだろう。

 なるほど、贈答品商戦はメーカーにとっては、新製品発表の場でもあり、在庫品一掃の場でもある。メーカーの社員にとっては当たり前のことなのかもしれないが、今回初めて洗濯洗剤を購入して、贈答品商戦に隠されたメーカーの目的と魂胆を知ることができた。うーん、まだまだ世の中、学ぶことは多い。もっとも単に私が「世間知らず」というだけのことのような気もするが・・・。