先週の金曜日で、これまで働いてきた会社を退職。これで仕事は4月から始めた非常勤講師だけとなった。大学の仕事は学生との会話もなく、ましてや今はリモート授業で、社会的な接点がほとんどない。「社会人」卒業だ。そしてこれからは「自由人」。50代の頃、退職した人から「毎日が土曜日」(翌日はいつも日曜日)と言われたことがあるが、まさに自分にもそういう時がやってきた。
それでも金曜日に退職したので、週末はいつもの週末と変わらない。妻と買い物をしながら、「来週からは平日の空いている時間に買い物に来れるね」と会話を交わした。
60歳で定年退職して、再就職するまでの2ヶ月間、どうしていたかとブログを振り返ったら、最初の週は家の片付けなどをして、1週間で体調を崩し、その後は4月下旬から東北旅行。そして白内障の手術と飽きることなく世事に追われ、再就職をしている。でも今回は再就職はない。年賀状に「新たなフェーズへ」と書いたが、個人アドレスへの変更を伝えるメールを送った人から、「あれはこういう意味だったんですね」と返信が帰ってきた。
そう、人生の新たなフェーズが始まる。「社会人」から「自由人」へ。「自由人」の生き方をこれから試行錯誤していかねばならない。振り返れば「社会人」生活も満更ではなかった。これからも良き「自由人」人生を送れるよう、考えていかなければ。もっとも私の場合は、第一に妻の介護、第二に家事、第三に大学講義、そしてサッカー、読書、ブログを書き連ねると、それ以外に何かする時間はあまりないかもしれない。まあ少しずつ地道に生きていけば、見えてくるものもあるだろう。メールの署名欄に「生涯溌剌」と書き加えたら、ある人から「楽しいですね」と言われた。それでこれを機に、署名欄を「生涯溌剌・自由人」と改めた。先は見えない。ぼちぼちとのんびり生きていこう。