とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第27節 ヴィッセル神戸vs.FC東京

 前節、トリニータ戦で大迫が先発デビュー。武藤との連携からPKを得て、逆転勝利を飾った。そして今節はホームに凱旋。大迫とイニエスタのプレーを楽しみに観戦した。一方、FC東京は前節5試合ぶりに勝利。順位も8位となかなか乗り切れない。ヴィッセルの布陣は4-2-3-1。大迫をトップに、トップ下にイニエスタ。右SH郷家、左SHに中坂。ボランチは山口とサンペール。武藤はベンチにも入っていない。残念。DFは右SB酒井高徳、左SH初瀬。フェルマーレンと菊池流帆のCBにGKは飯倉。

 FC東京も同じく4-2-3-1。ディエゴ・オリベイラをトップに、トップ下にレアンドロ、左SHアダイウトンとブラジル・トリオは健在。右SHには東が入る。ボランチは安部柊斗と今季FC東京に移籍した青木拓矢。DFは右SBにブラウブリッツから移籍の鈴木準弥、左SBは小川諒也。ジョアン・オマリと森重のCBに、GKは波多野。オマリは古巣対決だ。

 ヴィッセルは序盤からCF大迫が柔らかいポストプレーを見せてくれる。初シュートはFC東京。7分、OHレアンドロミドルシュートを放つ。ヴィッセルは13分、OHイニエスタの縦パスにCF大迫が走り込むが、GK波多野がキャッチする。パスを繋ぐヴィッセルに対して、FC東京は守備からカウンターを狙う。15分、左SHアダイウトンがDFの間を強引にドリブルで抜けると、こぼれ球を右SB酒井がいい対応で左サイドまで追っていく。右SH東のクロスに左SHアダイウトンがヘディングシュート。だが枠は捉えられない。

 ヴィッセルは16分、左SB初瀬のクロスにCH山口がボレーシュート。GK波多野がナイスセーブ。18分にはOHイニエスタから左に流し、左SB初瀬のクロスに右SH郷家がヘディングシュート。23分、右SB酒井の縦パスをCF大迫が落とし、酒井が仕掛けるが、DFがクリア。24分にはOHイニエスタの縦パスをCF大迫が収めて、落としを左SH中坂がシュート。だがこれもDFにブロックされた。さらに31分、右SH郷家のパスをOHイニエスタがワンタッチ・スルーパス。右SH酒井が抜け出し、シュートを放つが、GK波多野がナイスセーブ。

 ヴィッセルはCF大迫が絡んでゴールに迫るが、FC東京の守備が堅い。その後は膠着状態。45+1分、右SB酒井のクロスに右SH郷家がヘディングでフリックするが、ファーに流れてゴールは決まらない。前半はこのままスコアレスで折り返した。

 後半に入ると、CF大迫が中盤まで下がってプレーすることが増えてくる。3分、OHイニエスタミドルシュートはDFがブロック。5分、OHイニエスタのパスからCF大迫が反転、ミドルシュートを放つ。ポストの右。13分、FC東京はCKの流れから、SB小川が右サイドからクロス。CFディエゴ・オリヴェイラが仕掛けて、シュートを放つ。ヴィッセルは16分、同じくCKの流れからOHイニエスタがCHサンペールとのワンツーで抜け出しシュートを放つが、ポスト左に外れる。

 17分、左SB初瀬のクロスのこぼれを右SB酒井がボレーシュートFC東京も18分、CH安部の縦パスをCFディエゴ・オリヴェイラが落とし、OHレアンドロの縦パス、ディエゴの横パスをCH安部が落として、ディエゴ・オリヴェイラがシュート。CB菊池がブロック。はね返りをOHレアンドロがシュートするが、これもDFがブロックした。21分、ヴィッセルは中坂と初瀬を下げて、FWドウグラスと左SB小林友希を投入。2トップにして、中盤はサンペールのワンアンカー。山口を左SHに出す。FC東京も25分、東とアダイウトンを下げて、右SH三田、左SH田川を投入。

 パスを回して攻めるヴィッセルは27分、CHサンペールの縦パスから左SH山口が右に展開。右SB酒井のクロスのクリアを左SH山口がミドルシュート。だがわずかにポスト左に外れる。FC東京も31分、OHレアンドロの落としから左SB小川がクロス。左SH田川が飛び込み、シュートするが、DFがブロックした。FC東京は32分、CFディエゴ・オリヴェイラに代えて永井を投入。ヴィッセルも33分、郷家を下げて、右SB山川。酒井高徳を右SHに上げる。

 選手交代でFC東京が速さを生かして積極的に攻め始める。そして38分、左SH田川の縦パスからOHレアンドロがCF永井と縦のワンツー。落としをシュートすると、これがゴールに突き刺さる。FC東京が先制点! ヴィッセルは45分、菊池と酒井を下げて、右WB井上、佐々木を右WGにする3-4-3にする。だがFC東京がしたたか。時間をうまく使い、ヴィッセルに攻めさせない。そのまま5分のアディショナルタイムも過ぎ、タイムアップ。FC東京が1-0で勝利した。

 大迫は最後まで出場したが、ゴールなし。ポストプレーはさすがだったが、FC東京の守備を最後まで崩せなかった。武藤が出場していれば、もっと幅を使い、速い攻撃が見られただろうか。今度は二人の競演を見てみたい。アントラーズマリノスに勝利したため、順位が入れ替わり、アントラーズが3位、ヴィッセルが4位に落ちた。そしてグランパスとの勝ち点差は1。グランパスはこの後、エスパルスと対戦。勝利すれば3位に帰り咲く。今日はこの後のエスパルス戦を楽しみにしよう。