とんま天狗は雲の上

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男性の小便使用に配慮した洋式便器の開発を望む。

 先に読んだ「マチズモを削り取れ」の中に、男性の小便時、洋式便器しかないときに、座って使用するか、立って使用するかという話があり、多くの女性は座っての使用を望んでいるのに、あくまで立って使用する男性を「マチズモ」の現れとして非難していた。まあそういう見方もあるだろうし、単に性格の問題という見方もできる。「立って使用するような人とは結婚できない」と多くの女性が思えば、多くの男性は座って使用するようになるだろう。ちなみに私の場合は、結婚した40年前には立って使用することが一般的だったが、トイレが汚れるという妻の意見もあり、新居に引っ越した時点で座って使用することにした。

 だが、正直言って、洋式便器で男性が小便をするのは使いづらい。いや、小便に限らず、大便であっても、男性の場合、陰茎が便座に触れそうになり、特に公衆便所などで使用する時には、他人の陰茎が触ったのではないかと気になる。中でも便座がU字型ではなく、O型の場合には特に気を遣う。また、「陰茎が触れる問題」に加えて、小便時にはね返りがあるのではないかという問題もある。

 洋式便器はもちろん海外では日本よりも先に使用されていただろうが、「いつ頃、今の形になったのだろうか?」と検索したら、「便器に直接取り付ける『便座』が考え出されたのは1893年」TOTOのサイトに書かれていた。また、そこには男性の陰茎が触るのを嫌がって、U字型便座が発明されたとある。便座はいいが、便器が今の形になったのは何時だったのか。便座が発明されて約130年。便器はもっと長い歴史があるのだろう。

 「小便も洋式便器で」という声は日本だけなのか。だが日本にはシャワートイレという世界に誇る発明がある。ならば、日本でこそ、男性の小便使用にも適した便器の形が開発されてもいいのではないか。先日テレビを観ていたら、トイレの男女区別をやめようという動きがあるそうだ。ならばなおのこと、男女ともに気持ちよく使用できる便器の形を考えるべきだろう。女性だって、男性の陰茎が触ったかもしれない便器を使用したいとは思わないだろうから。