とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第2節 FC東京vs.名古屋グランパス

 FC東京の選手にコロナ陽性者が多数発生し、延期になったゲームがミッドウィークに行われた。開幕戦、敗れはしたもののフロンターレに善戦すると、その後は3連勝と快調なスタートを切ったFC東京だったが、ここ2試合はレッズとコンサドーレを相手にスコアレスドロー。順位は6位につける。対するグランパスもここ2試合は無得点で1敗1分。だが3バックの布陣で臨んだ前節は2位アントラーズに0-0と善戦。何より守備が落ち着いた。そろそろゴールが欲しい。

 FC東京の布陣は4-3-3。ディエゴ・オリヴェイラをトップに、右WG永井、左WGアダイウトン。中盤は青木をアンカーに、右IH安部、左IHには高卒ルーキーの松木が入る。DFは右SBに長友、左SB小川諒也。森重と木本のCBにGKはスウォビィク。昨季グランパスでプレーした木本が先発出場した。対するグランパスは前節に続いて3-5-2。マテウスと柿谷の2トップに、仙頭と稲垣がIHで支え、レオシルバがアンカー。WBには右に吉田が入り、左WBは相馬。CBは右から中谷、藤井、丸山。GKはランゲラック。

 ゲームはお互い厳しいプレスで相手の攻撃を自由にさせない。7分、右WG永井がミドルシュートを放つが、GKランゲラックがファインセーブ。グランパスも12分、左IH仙頭のクロスにFW柿谷がゴール前に走り込むが、うまく足に合わず、シュートは打てなかった。18分、左サイド深い位置からの左WGアダイウトンの縦パスにIH安部が走り込むが、CB藤井が追い付いてクリアすると、グランパスも20分、左IH仙頭のスルーパスにFWFWマテウスが抜け出すが、CB森重が追い付いて、クリアする。27分、マテウスのFKはGKスウォビィクがキャッチする。お互い互角の展開でなかなかゲームが動かない。

 31分には松木のCKのこぼれ球をCFディエゴ・オリヴェイラが落として、左WGアダイウトンがシュート。だがGKランゲラックがナイスセーブする。グランパスも33分、右WB吉田の縦パスを受けたFWマテウスが反転からミドルシュートを放つが、左に外れる。43分には左WB相馬がカットインからミドルシュートを放つが、これはGKスウォビィクの正面でキャッチする。前半はこのままスコアレスで折り返した。

 後半も一進一退の展開。4分、FWマテウスのスルーパスにFW柿谷が抜け出すが、GKスウォビィクの飛び出しが早く、かわそうとしたが、結局奪い取られる。逆に8分、CB中谷が攻撃参加してエンドライン近くまで攻め込んだところでバックパスを奪われると、FC東京がカウンター。左IH松木のパスから右WG永井がドリブルで持ち上がり、シュート。右ポストに当たってはね返ったボールをCFディエゴ・オリヴェイラがシュート。しかしバーを叩く。助かった。

 グランパスも11分、左IH仙頭のパスにFW柿谷が走り込むが、シュートは右SB長友がブロックした。12分、グランパスがレオシルバと相馬を下げて、右IH長澤、右WBに森下を投入する。稲垣がアンカーに下がり、吉田が左WBに回った。するとFC東京も13分、右WG永井に代えて紺野を投入する。しかしゲームは動かない。21分、グランパスは右WB森下がクロスを入れると、GKスウォビィクがパンチング。これをファーで拾った左WB吉田がシュートを放つが、GKスウォビィクがセーブする。24分にはマテウスのFKのはね返りをCB丸山がミドルシュートするが、DFにブロックされた。

 25分、FC東京はディエゴ・オリヴェイラに代えて左WGに渡邊を投入。アダイウトンをトップに上げる。グランパスの28分、FW柿谷を下げて、金崎を投入した。29分、FWマテウスの縦パスにFW金崎がヘディングシュートするも、GKスウォビィクがキャッチ。なかなかペースは変わらない。33分、FC東京は3枚替え。小川、青木、アダイウトンを下げて、右SB中村帆高、CF山下、三田をトップ下に入れる。安倍をボランチに下げて、4-2-3-1に布陣。41分、FWマテウスがドリブルで持ち上がり、縦パスに左IH仙頭がシュートを放つも、DFがブロックする。43分には仙頭とマテウスを下げて、左IH齋藤学とFW阿部を投入。45+2分、阿部のCKのこぼれをFW金崎がシュートするも、これもGKスウォビィクがファインセーブ。結局このままタイムアップ。お互いゴールを取ることはできず。0-0のスコアレスドローで終わった。

 これでお互い3試合連続のスコアレスドロー。だがけっしてつまらないゲームではなかった。グランパスにとってはアントラーズFC東京と力のあるチームを相手に失点ゼロで終えたのはよかったのではないか。もちろんゴールがないのは物足りない。だが、これまでのように闇雲にゴールを狙いに行って、失点するよりはいい。こうしたゲームを続けていれば必ず勝利はやってくるはず。次は、間にルヴァン杯はあるが、リーグ戦は7日空いてジュビロ戦。そしてサンガと昇格チームが続く。ここでゴールを挙げて、連勝できればいい。この内容なら十分期待できると思いたい。