とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第22節 名古屋グランパスvs.川崎フロンターレ

 7月16日に開催予定が、グランパスにコロナ陽性者が多数発生したことから延期になったゲーム。ちなみに、保健所の指導を誤って伝えたため、この時期のゲームとなり、鬼木監督を始め、フロンターレ・サポータがかなり不満を漏らしていたようだが、何を肝の小さいことを。お互いメンバーが揃った状態で堂々と戦った方がいいではないか。もっともグランパスマテウスフロンターレレアンドロ・ダミアンがケガで欠場。お互いフルメンバーではなかったが。

 グランパスの先発メンバーは前節と同じ。ただし布陣は違った。永井と仙頭が2トップに入り、中盤はレオシルバをアンカーに右IH稲垣と左IH重廣が並ぶ3-5-2の布陣。WBとCB、GKはいつものメンバーだ。対するフロンターレは4-3-3。知念をトップに、右WG家長、左WGマルシーニョ。中盤は、元グランパスのシミッチをアンカーに、右IH脇坂、左IH橘田。DFは右SB山根、左SB佐々木旭。谷口とジェジエウのCBにGKはチョンソンリョンが入る。

 序盤からお互い集中したプレーが続く。グランパスが前へ長いボールを送ってCF永井を走らせれば、フロンターレはパスを繋いでしっくり攻める。特に右WG家長のボールキープが怖い。お互い守備は堅い。初シュートは14分、左IH重廣の縦パスをFW仙頭が落とし、FW永井がシュート。しかしGKチョンソンリョンがキャッチする。フロンターレも17分、右IH脇坂のスルーパスに左WGマルシーニョが走り込み、カットインからシュートを放つが、キックミス。GKランゲラックが抑えた。

 グランパスは26分、左IH重廣から右へ展開。右WB森下のクロスから重廣がヘディングシュートを放つ。その後、グランパスは中盤の並びを変え、稲垣をアンカーに下げ、右IH重廣、左IHレオシルバの布陣にした。その後もフロンターレがパスを回し、グランパスはしっかり守備を固める展開が続く。41分、フロンターレはCBジェジエウから右に展開すると、右SB山根のクロスに左IH橘田が抜け出し、シュート。だが枠を外す。助かった。前半はこのままスコアレスで折り返した。

 するとグランパスは後半最初からレオシルバと重廣を下げて、右IH永木と左IH内田を投入する。2分、CH稲垣のフィードに右WB森下が走り込み、シュート。6分、CH稲垣がミドルシュート。永木と内田を投入し、グランパスの動きが断然良くなった。しかしフロンターレも一瞬の隙を見逃さない。11分、CH稲垣からの横パスを左WGマルシーニョが奪い、ドリブルでDFを3人抜いて、飛び出してきたGKランゲラックの上を越えるループシュート。だが枠に入らない。そして16分、CBジェジエウからのフィードをCF知念がDFと競り合って落とすと、左WGマルシーニョがシュート。DFがブロックしたが、こぼれ球を左IH橘田がシュート。ネットを揺らす。ゴール。グランパスの選手たちが知念のハンドを訴えるが、主審は取ってくれない。ビデオで見ると、肩というよりは上腕部に当たっているように見えるが。

 1点リードされたグランパスはその後、気持ちを高く攻めていく。28分には永井と仙頭を下げて、FWレオナルドとFW甲田を投入。一方、フロンターレも知念とマルシーニョを下げて、CF小林と左WG遠野を投入する。そして29分、左WB相馬のCKのクリアをCH稲垣がミドルシュート。これが決まった。グランパスが同点に追い付いた。32分にはFW甲田がFWレオナルドとの縦関係のワンツーから甲田がシュートするも、DFにブロックされる。33分、フロンターレは右IH脇坂に代えて宮城を投入する。

 37分、右SB山根の縦パスを左WG遠野が落とし、山根の横パスから左IH橘田がシュート。DFがブロックする。グランパスも41分、左WB相馬のクロスから右WB森下がシュート。44分には左IH橘田に代えて瀬古を投入。45+2分、PA手前のFKから左WB相馬が直接狙うが、壁に当たる。45+5分、CH稲垣のミドルシュートも枠を外す。そしてタイムアップ。1-1。集中したいいゲームだったが、結果はドローで終わった。

 同時に行われたゲームでマリノスが勝利し、これでフロンターレとの勝ち点差は5に開いた。残り6試合。まだまだフロンターレの選手たちは諦めてないだろうが、いよいよ厳しくなった。一方、グランパスは変わらず10位。でも残り5試合で降格圏からは勝ち点差10の差を付けた。次は好調サンフレッチェ。そしてその次には首位マリノスと上位チームが続くが、フロンターレとこれだけの勝負ができたことは自信になる。今季の優勝争いのカードはグランパスが握っているのかもしれない。だがただ一生懸命戦うだけだ。がんばろう、グランパス