とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

みずほブルードリームマッチ2023 日本vs.カナダ

 来月のW杯アジア2次予選を前に、代表強化試合があった。カナダとは昨年のW杯直前に対戦し、後半アディショナルタイムにPKで失点し、敗戦している。その後のW杯では、カナダは3連敗。一方、日本はグループリーグ突破と真逆の結果となったが、カナダが対戦した相手はベルギー、クロアチア、モロッコFIFA順位は44位だが、けっして侮れる相手ではない。一方、日本はW杯後、ウルグアイ、コロンビアとの試合は苦戦したが、それ以降は4連勝。この間18ゴールと得点を量産している。カナダ相手にどんな結果になるか。

 日本の布陣は4-2-3-1。浅野をワントップに置き、トップ下にモナコで好調を取り戻した南野が先発。SHは右に伊東、左に中村敬斗。ボランチは田中碧と遠藤。SBは右に毎熊、左にこれも久しぶりの中山。W杯メンバーに選考されながらのケガによる辞退。彼が無事ならW杯でもう少しいい結果が残せたかもしれない。CBは町だと冨安。GKは大迫。三苫、鎌田、堂安、前田と欠場したが、代わりに入った中村や南野のプレーに期待したい。

 対するカナダの布陣は3-5-2。ラリンとデイビッドの2トップに、中盤はビエットをアンカーに、右IHコネ、左IHオソリオ。WBは右にラリア、左にバルセロナで活躍するデイビス。CBは右からジョンストン、コーネリアス、カマル・ミラー。GKはボージャン。昨年の対戦に出場した選手も多い。

 序盤、OH南野が積極的にボールに絡み、攻めていく。そして2分、CH田中がミドルシュートを放つと、CBコーネリアスの足に当たってコースが変わり、ゴールに吸い込まれた。日本が幸先よく先制点を挙げた。7分には左SB中山が古典となって、CH田中がつなぎ、左SH中村のスルーパスに左SB中山が走り込む。クロスに右SH伊東がシュート。ゴールは決まらなかったが、左SB中山も積極的に攻撃参加をしていく。

 カナダは11分、左サイド深い位置から左WBデイビスがFKを蹴り込むと、FWラリンがヘディングシュート。枠は捉えられなかったが、次第にカナダが日本のプレスにも慣れ、ペースを掴んでいく。そして19分、FWデイビッドのスルーパスに左WBデイビスPA内に走り込むと、飛び出したGK大迫の手がデイビスの足を払ってしまった。PK。これをデイビスがゴール中央に蹴るが、左に飛んだGK大迫が足を残してビッグセーブ。PKを阻止した。

 するとゲームはまた日本がペースを取り戻していく。26分、右SB毎熊の縦パスに走り込んだ右SH伊藤のクロスに左SH中村がヘディングシュート。28分には南野が得たFKを左SH中村が直接狙うが、バーを叩く。このまま前半は終わるかと思ったが、39分、CF浅野の落としを受けた左SH中村がドリブル。CH田中が左に流すと、CF浅野がクロス。走り込んだOH南野には合わなかったが、ファーには右SH伊東。その手前でクリアしようとした左WBデイビスだったが、不規則バウンドしたボールに合わせられず、GKボージャンに当たってゴールに転がり込んだ。オウンゴールで日本が追加点を挙げる。

 さらに42分、CF浅野が右CBジョンストンにプレスをかけてボールを奪うと、そのまま独走。飛び出したGKをかわして横に流すと、左SH中村が切り返しからシュート。前半のうちに日本が3点目を挙げた。カナダも44分、FWデイビッドのパスからFWラリンがシュートを放つが、ポストの左。前半はこのまま、日本の3点リードで折り返した。

 後半頭、日本はCB冨安に代えて谷口。カナダもコーネリアスを下げて、CBビトーリアを投入する。後半も序盤から攻める日本。3分、右SH伊東のCKにCB町田がヘディングシュート。そして4分、カナダのDFからの縦パスをCH遠藤がカットすると、左SB中山の縦パスにOH南野が走り込み、クロスを右SH伊東がうまくボールを浮かしてスルーパス。CH田中が走り込んでシュート。後半早々、日本が4点目を挙げた。5分には左SB中山のクロスにGKボージャンが弾いたボールをCH田中がボレーシュート。決まっていればハットトリックだったが、これはゴール右に外した。

 その後、日本は16分に中村と遠藤に代えて、左SH旗手とCH伊藤敦樹。カナダも17分、コネ、ビエット、オソリオの中盤3人を下げて、右IHショワニエール、左IHホイレット、CHベイトンを投入する。27分、右SB毎熊の縦パスをCF浅野が落とし、左SH旗手のスルーパスに浅野が走り込む。ドリブルはCBジョンストンに止められたが、こぼれ球をOH南野が拾ってシュート。だがポスト左に外した。

 その直後、日本は田中と浅野を下げて、CH川辺とCF古橋を投入する。32分、CBカマル・ミラーのミドルシュートはGK大迫がナイスセーブ。33分には右SH伊東が仕掛けて、DFに当てたボールを再び受けて抜け出し、シュート。だがこれはGKボージャンがセーブする。36分、カナダはジョンストンとラリンに代えて、FWブラインと右WBリアム・ミラーを投入。ラリアが右CBに下がる。日本も38分、南野を右SB橋岡に交代。旗手をトップ下に移し、伊東が左SH、毎熊を一列上げて右SHに置いた。

 41分にはCF古橋の突破から右に流して、CH川辺がシュート。だがGKボージャンがセーブ。そして44分、左WBデイビスの縦パスにFWデイビッドが走り込み、クロスを入れると、GK大迫が前に飛び出し、弾いたボールを左IHホイレットがシュート。カナダが1点を返す。しかしもう時間はない。そのままタイムアップし、4-1。日本が大量ゴールで快勝した。

 最後の失点は残念だったが、これで4試合続けての4ゴール。しかも久保や板倉はベンチに置いたまま。三苫も堂安も出ていない。これは次のチュニジア戦が楽しみになる。FIFAランクは29位だが、昨日の韓国戦では0-4と大敗している。日本はどんなメンバーが先発し、何点ゴールを挙げるのか。今から楽しみだ。