数えてみればもう来年にはW杯が開かれる。コロナ禍で日程消化が遅れる中、ようやく2次予選も6戦目。勝てば最終予選進出が決まる。日本で開催されたゲームだが、ヨーロッパリーグも終わり、海外組だけでメンバーを組んだ。ミャンマー相手には豪華すぎるメンバーだが、Jリーグはまさにリーグ戦の真っただ中なのでしょうがない。残り1年と思えば、このメンバーでゲームをこなすことにも意味がある。
日本の布陣は4-2-3-1。大迫をトップに、鎌田がトップ下。右SH伊東、左SH南野。ボランチは守田と遠藤航で組む。DFは右SB酒井、左SB長友のマルセイユ・コンビ。そしてCBは冨安がケガで、代わって板倉と吉田で組む。GKは川島。海外組と書いたが、酒井は日本に戻って、レッズ移籍が決まっている。長友、大迫らはまだ来季の所属が決まっていない。またベンチにはバルチザン・ベオグラードを退団し、浪人中の浅野拓磨もいる。対するミャンマーは4-1-4-1。ウィン・ナイン・トンをトップに、中盤は右から右SHテ・ビョー・ワイ、右IHマウン・マウン・ウィン、アンカーにルウィン・モー・アウン、左IHヤン・ナイン・ウー、左SHマウン・マウン・ルウィン。DFは右SBデイビッド・タン、左SBゾー・イエ・トン。CBにソー・モー・チョーとイエ・ミン・トウ。GKはサン・サ・ナイン。
序盤から日本が圧倒する。初シュートは3分、OH鎌田のFKのクリアをCH守田がミドルシュート。そして8分、CB吉田の縦パスをOH鎌田が落とし、左SH南野と鎌田のワンツーが決まり、南野がシュート。先制点を挙げた。11分には左SH南野のクロスにCF大迫がヘディングシュート。16分、CH遠藤の縦パスをCH守田が落とし、OH鎌田のパスを左SH南野が落とすと、CH遠藤がミドルシュート。そして22分、OH鎌田のスルーパスはDFがカットするが、こぼれ球を右SH伊東が奪い、中へのドリブルから左SH南野の縦パスに左SB長友が走り込んで、クロスにCF大迫がヘディングシュート。追加点を挙げた。
30分には右SB酒井がCH遠藤のスルーパスに走り込み、PA内で左SBゾー・イエ・トンに倒されると、これで得たPKを大迫が決めて、3点目。ミャンマーはようやく32分、CHルウィン・モー・アウンがミドルシュートを放つ。バーの上のけっこう危ういシュートだったが、枠は捉えられず。そして36分、左SH南野のスルーパスに右SH伊東が走り込み、クロスを左SB長友がヘディングで折り返して、CF大迫がシュート。4点目を挙げた。さらに40分には、左SH南野のドリブルから右に展開。OH鎌田が左に返すと、南野が切り返しからシュート。これはGKサン・サ・ナインが身体に当てた。ナイスセーブ。45分には右SB酒井のドリブルから、左SH南野がシュートを放つが、DFがブロック。前半は4-0で折り返した。
後半頭に日本は吉田と酒井を下げて、CB植田と右SB室屋を投入。ミャンマーも右IHマウン・マウン・ウィンに代えて、ラー・ディン・マウ・ヤーを投入する。4分、右SH伊東が卯毎ターンでDFを抜き去ると、右サイドに開いたOH鎌田がクロス。左SH南野のシュートをCF大迫がコースを変えて、5点目。その後はしばらくミャンマーがパスを回して攻め込む時間帯があったが、11分、右SH伊東の縦パスに右SB室屋が走り込み、クロスにCH守田がシュート。日本が6点目を挙げる。
17分、日本は守田に代えて左SH原口を投入。布陣を4-1-4-1に変更する。遠藤がアンカー。南野と鎌田がトップ下に並ぶ。21分、ミャンマーのDFがボールを前に運ぼうとしたところをCH遠藤がチェックに行ってボールを奪い、CF大迫のパスに左IH南野が抜けてシュート。これで7点目。25分には遠藤を下げて、橋本を投入する。34分、左SH原口のFKはわずかにポストの左。直後、右SH伊東に代えて浅野を投入。これで5枚の交代を終えた。
36分、CH橋本の縦パスをCF大迫がうまくターンして前を向き、右サイドを上がった右SB室屋にパス。シュートを放つが、GKサン・サ・ナインにセーブされた。その後、南野が右SHに出て、浅野が右IH。鎌田は左IHにポジションを移す。39分、CH橋本のパスに走り込んだ右SB室屋のクロスから左IH鎌田がシュート。8点目。43分には右SB室屋の縦パスから右SH南野がクロス。CF大迫がヘディングシュートを決めて、9点目。大迫だけで5点を挙げた。さらに45分には右SH南野のFKにCB板倉がヘディングシュート。二桁10点を挙げて、ゲームを終えた。10-0。予定通り、完勝のゲームだった。
相手が弱いとはいえ、これだけいい形でゴールを重ねられれば気持ちがいい。後半にダレることもなく、最後まで実力を出し切った。とは言っても、これが当たり前。これで最終予選進出が決まったが、まだ日程も、対戦対手も不明。この後、2次予選はタジキスタン、キルギスと続くが、その間にはジャマイカとの親善試合も予定されている。この豪華メンバーでのゲームが連続して観られるのはうれしい。楽しみにしたい。