とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

リーグアン第16節 モナコvs.リヨン

 Jリーグは終わったし、天皇杯も終った。WEリーグも今週末にはない。時間を持て余したので、久しぶりに海外サッカーを観ることにした。日本人選手が出場したゲームで土曜日の午後に観られるゲームと言えば・・・南野が先発したモナコのゲームがあった。今季、代表でもいいパフォーマンスを見せている南野のモナコでのプレーを初めて観戦する。ちなみにモナコは現在3位。一方、対戦相手のリヨンは最下位。一方的に勝てる、そしてあわよくば南野のゴールも見られるかと期待した。

 モナコの布陣は3-4-3。バログンをトップに、右FWアクリウシュ、左FWに南野が先発した。ボランチはカマラとフォファナ。ディアッタとヤコプスが左右のWBに開き、CBは右からシンゴ、ザカリア、サリス。GKはケーン。一方、リヨンも同じ3-4-3。ラカゼットをトップに、右WGヌアマー、左WGシェルキ。トリッソとカクレのダブルボランチに、右WBにクリントン・マタ、左WBはタグリアフィコ。CBは右からオブライエン、ロヴレン、チェレタ・ツァル。GKはアントニー・ロペス。ラカゼットにロヴレン、トリッソにタグリアフィコと有名な選手も多い。これでどうした最下位なんだ。

 しかしゲームは互角の展開。11分、リヨンの右WGヌアマーがミドルシュートを放つと、12分にはモナコも左FW南野のスルーパスからCFバログンがシュート。GKロペスがナイスセーブすると、はね返りを右WBディアッタがシュート。DFがブロックする。リヨンはラカゼットがよく収め、右WGヌアマーが速い。14分には左WGシェルキがDFと競り合いつつ前に出ると、横パスに右WGヌアマーがシュート。ゴールを揺するが、ヌアマーの位置がオフサイド。リヨンも積極的に攻めていく。モナコも19分、右FWアクリウシュのFKからCBシンゴがヘディングシュートも枠は捉えられない。

 31分、リヨンはCFラカゼットのスルーパスに右WGヌアマーが走り込むと、右CBシンゴがファールで止める。このFKを右WGクリントン・マタが蹴るが、こちらも枠を捉えられない。その後も次第にモナコがペースを掴む。37分、左FW南野のスルーパスに左WBヤコプスが走り込み、クロスを右FWアクリウシュが落として、CFバログンがシュート。だがGKロペスがファインセーブで弾き出す。38分にはCHフォファナがドリブルで運び、クロスにCFバログンがヘディングシュート。だがわずかにバーの上。そして41分、CHカマラの縦パスをCFバログンが落とし、右FWアクリウシュがシュート。だがこれもGKロペスがファインセーブで弾き出す。前半はこのままスコアレスで折り返した。

 後半に入ると、いよいよモナコが攻勢をかけていく。6分、CHカマラの縦パスを右FWアクリウシュがフリック。CFバログンの落としに左FW南野がシュート。だがDFにブロックされる。続くCKから右FWアクリウシュのクロスをCBシンゴが落として、左WBヤコプスがミドルシュート。だが枠は捉えられない。8分、バログンのポストから右FWアクリウシュが落として、CHカマラのミドルシュート。だが右ポストに嫌われる。

 13分には右WBディアッタの縦パスを受けて、CHフォファナがドリブルで前進。縦パスに走り込んだCFバログンの落としに左FW南野が走り込むが、DFがブロック。こぼれ球をCHフォファナがミドルシュートするが、ポスト左に外れた。さらに攻めるモナコ。21分、CFバログンがCHフォファナとのワンツーで抜け出し、ミドルシュートを放つが、わずかにポストの左。22分、右FWアクリウシュのFKのクリアをCHフォファナが当たり損ねの縦パス。うまくCFバログンにあってシュートを放つが、これもGKロペスがナイスセーブ。なかなかゴールに届かない。

 25分、モナコはCHカマラに代えてディオプを投入すると、リヨンも27分、シェルキとトリッソに代えて、左IHメイトランド・ナイルズとCHディアワラを投入。さらに29分にはタグリアフィコが負傷で、左WBエンリッキ・シウバを投入。布陣もカクレをアンカーに置く3-5-2に変更。ヌアマーをFWに上げ、クリントン・マタが右IH。31分、右WBディアッタのCKにCHフォファナがヘディングシュート。しかしこれもわずかにポストの左。

 33分、モナコはアクリウシュを下げて、FWベン・イェデルを投入。南野をトップ下に置く3-4-1-2に変更する。リヨンも38分、ラカゼットとヌアマーを下げて、FWカデウェレとFWジェフィーノ。するとその直後の40分、左IHメイトランド・ナイルズの縦パスにFWカデウェレが走り込み、中へのパスをメイトランド・ナイルズがクロスを入れると、FWジェフィーノがシュート。リヨンが先制点を挙げた。敵陣からのリスタートでモナコに一瞬、集中力が途切れた瞬間だった。残念。その後はモナコが必死に攻めるが、リヨンもうまく時間を使いゴールを許さない。そしてタイムアップ。1-0。最下位リヨンが勝利した。

 あれあれ、モナコが勝利するかと思ったゲームだったが、今季勝率のいいはずのホームで痛い敗戦を喫した。南野は体調も良いようで、何度かあった相手とのデュアルにも勝って、前線へ何度もいいパスを供給していた。モナコのサッカーは、CHフォファナが中盤から力強くゲームを組み立て、南野は前線から中盤に下がって決定的なパスを供給する。序盤こそCHカマラと被る場面が多かったが、次第にカマラが中盤の底でプレーをするようになり、いい感じで攻撃を組み立てた。惜しむらくは南野にシュートがなかった。バログンら他の選手も決定力に書いた。でも内容的にはけっして悪くない。南野との相性もいいみたいだ。この調子でさらなる活躍、ゴールを期待したい。