前々節の南野のゴールも実らず、前節もウォルバーハンプトンに敗戦して6連敗。13位まで順位を落としたサウサンプトン。今節は4位のチェルシーが相手だ。チェルシーはトゥヘル監督に交代して4連勝と絶好調だ。サウサンプトンの布陣は4-4-2。イングスとレドモンドの2トップに、右SHジェネポ。南野は左SHに入る。ボランチはロメウとウォード・プラウズ。ベドナレクを右SBに起用して、左SBはバートランド。サリスとヴェスターゴーアのCBにGKはマッカーシー。一方のチェルシーは3-4-3の布陣。エイブラハムをトップに、ヴェルナーとマウントがシャドーに入る。WBは右にリース・ジェームズ、左にマルコス・アロンソ。コバチッチとカンテでボランチを組み、3バックは右からアスピリクエタ、ズマ、リュディガー。GKはメンディが守る。
序盤から攻め込むチェルシー。6分には左FWヴェルナーのドリブルから右FWマウントが右に展開。右WBジェームズのクロスに、左WGアロンソがシュート。だがその後はチェルシーがパスを回すものの、連携ミスが多く、なかなか決定機を作れない。29分、CBリュディガーがミドルシュートを狙うも、GKマッカーシーがキャッチする。すると33分、前線を激しく動き回っていたFWレドモンドが右サイドに開き、さらに下がってジェネポとポジションを交換した形から中央へスルーパス。そこに走り込んだのは南野。ゴール前で切り返してGKとDFを滑らせてシュート。サウサンプトンが初シュートで先制点を挙げた。チェルシーも39分、左WBアロンソのFKにCBズマがヘディングシュートするもGKマッカーシーがナイスセーブ。前半はこのままサウサンプトンのリードで折り返した。
チェルシーは後半最初、CFエイブラハムを下げてハドソン・オドイを投入。後半も攻めるチェルシー。6分、CHコバチッチから左に展開すると、左WBアロンソの縦パスに左FWヴェルナーが抜け出し、右SBベドナレクをかわしてシュート。だがサイドネットにかける。そして9分、FWハドソン・オドイのパスにFWマウントが仕掛けると、思わずFWイングスが倒してしまった。PK。これをマウントが決めて、チェルシーが同点に追い付いた。
14分にはFWマウントのドリブルをCHウォード・プラウズが止めて、PA手前でFKのチャンス。左WBマルコス・アロンソが蹴るが、壁にはね返された。サウサンプトンも26分、CHウォード・プラウズのCKからFWレドモンドが折り返しのクロスを入れると、CBヴェスターゴーアがヘディングシュート。バーを叩く。はね返りをFWイングスがシュートするも、これはサイドネット。
チェルシーが圧倒的にボールを保持するも、攻撃はなかなかつながらない。28分、FWマウントのスルーパスをFWハドソン・オドイが戻し、マウントがミドルシュート。GKマッカーシーがファインセーブするも、これはハドソン・オドイの位置がオフサイド。31分、チェルシーはハドソン・オドイに代えて右FWツィエフ。CHコバチッチに代えてジョルジーニョを投入する。サウサンプトンも左SH南野を下げてテラ。その後もチェルシーが攻めるが、サウサンプトンの守備を崩せないまま時間が過ぎる。39分、マウントのクロスに右WBジェームズがシュートするも、バーの上。43分、FWマウントのミドルシュートも枠を捉えられない。結局このままタイムアップ。1-1。引き分けで終わった。
サウサンプトンはようやく連敗を6でストップ。これが次へのきっかけになればいい。南野も先のゴールは逆転されたが、今回は勝ち点1を引き寄せる貴重なゴール。次は12位のリーズが相手。勝利して順位を引き上げていきたい。一方、チェルシーは今後にやや不安が残るゲームになった。次節が2位マンU、そしてリバプール、エヴァートンとしばらく上位対決が続く。次節以降、うまく切り替えてゲームに臨めるだろうか。プレミアリーグも2位以下はまだまだ混戦が続く。