とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第10節 横浜F.マリノスvs.名古屋グランパス

 前節、ベルマーレに2点をリードしながら追い付かれ、ドローだったグランパス。でも内容はけっして悪くない。今節の相手は、前節ヴィッセルに2点差をひっくり返して勝利し、3位に上がってきたマリノス。昨季の王者が次第に調子を上げてきた。アウェイだが、何とかここは踏ん張りたいところ。

 マリノスの布陣は4-2-3-1。アンデルソン・ロペスをトップに、右SH水沼、左SHエウベル。トップ下にマルコス・ジュニオールを置き、ボランチは喜田と渡辺皓太。DFは右SBに久しぶりに松原が戻り、左SB永戸。CBは畠中と角田で組み、GKは一森。対するグランパスはいつものとおり3-4-3。しかしユンカーをケガの影響でベンチに置き、代わりにワントップには酒井宣福が入った。他はいつもと同じ。右FWマテウス、左FW永井。右WG内田、左WB森下。米本と稲垣のダブルボランチに、CBは右から野上、中谷、藤井。GKはランゲラック。

 序盤、グランパスのプレスが効いて、マリノスが攻められない。5分、CFアンデルソン・ロペスからCH米本がボールを奪うと、右FWマテウスに繋ぎ、米本が縦に走って、縦方向のワンツーからマテウスが左に展開、左FW永井がミドルシュートを放つ。8分には右FWマテウスのFKをCB藤井が折り返し、GK一森のクリアを左FW永井がボレーシュート。続くマテウスのCKからCH稲垣がミドルシュートを放つが、これはDFがブロック。こぼれ球を左CB藤井がミドルシュート。しかしこれは枠を外した。

 序盤から攻めるグランパス。10分には左WB森下が自陣からドリブルで運び、ミドルシュート。そして19分、CB角田の縦パスを右WG内田がカットすると、スルーパスに右FWマテウスが走り込む。これを角田が後ろから肩口に手を出して倒してしまう。PK。かと思ったが、主審の山下さんが流してしまう。長谷川監督が飛び出して猛抗議をするが、VARも確認してくれなかった。ああ!

 26分、右FWマテウスミドルシュートは枠を外す。29分、OHマルコス・ジュニオールが仕掛けてシュートを放つが、GKランゲラックがセーブ。これがマリノスの初シュート。31分には右FWマテウスのスルーパスに右WB内田が走り込み、クロスをクリアしようとしたCH喜田から左FW永井が奪って、落としをCH稲垣がミドルシュート。しかしこれも枠を捉えられない。34分、右FWマテウスのFKは縦に大きく変化してGK一森がパンチングでクリア。これをマテウスが拾い、クロスにCB中谷がシュートするも、枠を外す。

 前半は圧倒的にグランパスが押し込んだ展開だったが、このままゴールがなければ後半はやばいぞと思った41分、CH米本から左に展開すると、左WB森下がカットインからミドルシュート。これがネットを揺らす。ようやくグランパスが先制点を挙げた。前半はグランパスの1点リードで折り返した。

 後半はキックオフ直後からマテウスがロングシュートを狙うと、後半もグランパスが前からプレスをかけていく。しかしマリノスも3分、CFアンデルソン・ロペスが力強いドリブルでボールを運び、ミドルシュートを放つ。さらに直後には左SB永戸のサイドチェンジに右SH水沼がクロス。CFアンデルソン・ロペスが走り込むが、CB中谷が手前でクリアする。6分には右SB松原の縦パスをOHマルコス・ジュニオールが落とし、松原がミドルシュート。その後もマリノスがパスを繋ぎ、後半はマリノスがゲームの主導権を握る。11分には左SHエウベルのクロスに右SH水沼がシュート。グランパスも13分、右FWマテウスのCKのクリアをCH稲垣がミドルシュート。GK一森がファインセーブで弾き出す。

 なかなか追い付けないマリノスは18分、マルコス・ジュニオール、水沼、松原を下げて、OH西村、右SHヤン・マテウス、右SB山根陸を投入する。グランパスも23分、酒井と永井に代えて、右FW和泉と左FWユンカー。マテウスがCFかなと思ったが、ユンカーとマテウスの2トップに、和泉を右IHに置く3-5-2だったかもしれない。そして27分、左SHエウベルからのクロスにCH喜田がフリー。CH米本が必死に足を伸ばすが、届かず。ミドルシュートを決められてしまう。永井がいたら間に合っただろうか。マリノスが同点に追い付いた。

 マリノスは29分、左SHエウベルを吉尾に交代。33分、FWマテウスのFKにCH米本が滑り込むが届かず。ファーに詰めたCB藤井がシュートするが、うまく当たらなかった。36分、マリノスはCH渡辺に代えて藤田。38分、マテウスのFKはバーを越える。マリノスも39分、グランパスのゴール前でこぼれ球をDFがつなぐが、藤井のところでCH藤田が奪い、前に持ち込む。絶体絶命と思ったら、シュートはCB藤井の足が伸びてブロック。危機一髪を救った。しかしその後はお互い攻めるもゴールならず。結局1-1。ドローに終わった。

 前半は圧倒的にグランパス・ペース。山下主審、坊薗さん、手代木さんの女性セットによって裁かれたゲームだったが、山下さんは前半、FKの笛を吹く前にマテウスがボールを蹴ったことに対してイエローカードを出すなど、やや気負いがあったのではないか。マテウスが倒されたシーンでも山下主審がVARで確認してくれていたら、きっとPKになったはず。そう思うと勝利を奪われた感じで残念。サンフレッチェが勝利して、グランパスは3位転落。ヴィッセルとの勝ち点差も3に広がった。とは言ってもまだ序盤。次節ヴィッセル戦も引き続きいい内容のゲームを期待したい。