プレミアリーグは第2節にして全勝はリバプールとアーセナルの2チームのみ。そして第3節で早くもこの両チームが対戦する。見逃せないゲームだ。リバプールは前節、サウサンプトン戦から中盤の攻勢を代えて、ファビーニョをアンカーに右IHヘンダーソン、左IHワイナルドゥム。他は前節と同じ先発だ。対するアーセナルはリバプール対策として布陣もメンバーも変えてきた。ペペとオバメヤンの2トップに、トップ下にセバージョス。中盤にゲンドゥージ、ジャカ、ウィロックと3枚を並べ、DFは右から右SBメイトランド・ナイル、CBソクラティス、CBダビド・ルイス、左SBモンレアル。GKはレノ。そう、ダビド・ルイスがアーセナルに加入した。それにしてもゲンドゥージと区別がつかない。
序盤からリバプールが積極的にプレスをかけて攻めていく。9分、右SBアレクサンダー・アーノルドのCKから左IHワイナルドゥムがシュート。アーセナルは中盤からしっかりと守備を固めて、攻撃はペペとオバメヤンの速さを生かす。11分、左WGマネからCHジャカがボールを奪うと、FWオバメヤンがスルーパス。FWペペが走り込むが、GKアドリアンがクリア。しかしこれを拾ったオバメヤンがループシュート。わずかに枠を外した。14分にはCBダビド・ルイスのフィードにFWペペがうまくDFをかわして抜け出しシュート。しかしGKアドリアンがナイスセーブする。
パスをつないで押し込んでいくリバプールに対して、ロングボールで2トップを走らせるアーセナル。19分、左IHウィロックがOHセバージョスとのワンツーで抜け出し、FWペペがミドルシュート。しかしリバプールのプレスは高く、アーセナルもなかなかはね返せない。21分にはOHセバージョスのクリアを左WGマネがカットしてミドルシュートを放つ。押し込んで、ゴール前に再三クロスを入れるリバプール。だがアーセナルがゴール前に人数をかけてことごとくはね返す。31分には左IHウィロックのドリブルからFWオバメヤンが右に流して、FWペペがミドルシュート。だがポスト左に外した。
34分にはVARの確認の後、リバプールのCKをはね返し、FWペペがドリブル。シュートを放つが、GKアドリアンがセーブする。だがなかなかゴールを挙げられない。すると39分、右SBアレクサンダー・アーノルドのスローインを受けた右WGサラーが反転からシュート。わずかにポストの左。そして41分、右SBアレクサンダー・アーノルドのCKにCBマティプがヘディングシュート。リバプールがセットプレーから先制点を挙げた。前半は1-0。リバプールのリードで折り返した。
守ってカウンターに賭けたアーセナルだが、セットプレーでの失点は誤算。さらに後半に入って4分、右SBアレクサンダー・アーノルドの斜めのパスをCFフィルミーノがワンタッチで縦へ落とす。抜け出す右WGサラー。しかしCBダビド・ルイスがシャツを引っ張った。イエローカード。そしてPK。これをサラーが確実に決めて、リバプールが追加点を挙げた。
2トップで反撃するアーセナルは7分、FWペペのスルーパスにFWオバメヤンが抜け出すが、シュートはCBマティプがブロックする。その後はリバプールが猛攻。アーセナル守備陣をゴール前に釘づけにして攻め立てる。11分には左SBロバートソンのクロスに右WGサラーがヘディングシュート。そして13分、CHファビーニョの縦パスを受けた右WGサラーがうまくCBダビド・ルイスをかわすと、そのままドリブル。きれいにゴールに流し込み、リバプール3点目。ゲームを決めた。
アーセナルは16分、OHセバージョスに代えて右IHトレイラを投入。ゲンドゥージを左IHに回して、ウィロックがトップ下。その後はお互い膠着した状態が続く。リバプールは20分、左IHワイナルドゥムに代えてミルナー。32分には左WGマネに代えてオクスレード・チェンバレンを投入する。アーセナルは36分、OHウィロックに代えてCFラカゼットを投入。布陣も4-3-3に変更する。そして40分、CHジャカの縦パスを左WGオバメヤンが落として、右IHトレイラがシュート。アーセナルが1点を返した。しかし反撃もここまで。後はリバプールが守り切ってタイムアップ。3-1。リバプールが快勝した。
アーセナルが最初から4-3-3の布陣で行っていたらどうだろうか。それではやはりリバプールの攻撃を止め切れなかっただろうか。そうであってもゴールは決められたかもしれない。いや、前半に何度かあったカウンターのチャンスを1点でも決めていれば、結果は変わっていたかもしれない。しかし勝ったのはリバプール。やはりリバプールの方が1枚も2枚も上だった。これで唯一の3連勝。次節にはアーセナル対トッテナム戦が組まれている。リーグ序盤から好カードが続くプレミアリーグ。次節もまた見逃せない。