とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

グランパス好発進 FWで3得点

 名古屋対大分の開幕ゲームがトヨタスタジアムでキックオフ。立ち上がりは今年期待の両チームらしい五分五分の始まりと思ったが、西川からの正確なフィードが高松や金崎に通り出す。グランパスバイタルエリアが空いて少し恐いなと思ったら、高橋からのクロスが金崎に渡りゴール。前半11分に脆くも先制されてしまった。
 その後も大分のFWとMFの寄せが早く、グランパスはなかなか中盤から前にボールが出ない。27分には高松から金崎。29分、30分には高橋からのクロスとたびたび大分がいい形を作る。34分にはバヤリッツァからのパスがインターセプトされ吉村にイエロー。散々の出来。それでも35分、38分と小川の飛び出しからいいクロスが上がるが、玉田、ダヴィがモノにできない。グランパスとしてはハラハラする展開だが、1点しか取られなかったことに、けっこう後半へ明るい期待を持たせる前半だった。
 で、後半始まったら、前半と打って変わってグランパス・ペース。先日の岐阜戦もそうだったが、前半は抑えて後半からボランチやDFが積極的に押上げるのは今年のストイコビッチの作戦か?
 6分にそのバヤリッツァからダヴィにわたりシュート。そして12分には竹内のスローインダヴィが森重を振り切ってゴール! ダヴィの強さが光った得点だった。
 その後も12分に吉村の上がりからダヴィ。17分、18分にも中村、吉村のインターセプトが見られる。27分にマギヌンからダヴィ。28分には玉田と再三のチャンス。いつ追加点を入れるかとワクワクしていたら、29分にカウンターからウェズレイ、金崎とつながりシュート。危ない、危ない。
 と思う間もなく、今度はグランパスがカウンター気味に右サイドに出たボールをマギヌンが鈴木に競り勝ち、抜け出てのクロスが中村を経由して玉田がワンタッチ・シュート。高速展開でついにグランパスが抜け出る。最高に美しい展開だった。
 そして32分。大分の右サイドに出たボールを竹内が危険なタックル。イエローを覚悟したら、高橋が報復の体当たりに出て、一発レッド。これからゲームが何となく大味になる。36分に玉田からダヴィに渡って3点目を取ったと思ったら、大分も39分にFKからウェズレイのヘッドで2点目を取り返す。
 その後も、杉本から吉村のミドル、玉田から杉本、さらに杉本から田中と好機を作りシュートを放つも得点にはならず、ゲーム終了。
 最後は昨年を思い出させるドタバタした終わり方になってしまったが、昨年からのサイド攻撃やサイドチェンジに加え、ダヴィの強さ、田中のうまさとタフさ、それに絶好調の玉田も見られ、攻撃面で昨年以上の上積みが確認できるゲームだった。
 大分も、今年も手強いことがよくわかった。開幕戦で当たり勝利できたというのは、けっこうついているかもしれない。少し期待。
 この後すぐに水曜日にはアウェイでACLの試合が始まる。今日の勝利を自信に、ACLも気持ちのこもったゲームを期待したい。いや、Jリーグの方が大事だから、ほどほどでいいけどね。