とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

こんなにひどいリバプールは見たことない

 「こんなにひどいリバプールは見たことない」。解説の原さんの言葉である。ホントにそのとおり。
 パスはつながらない。逡巡すれば囲まれて奪われる。シュートははずれ、そもそもチャンスがつくれない。それも今シーズン16位、ここまで7試合勝ち星なしのウィガン相手に。
 それでも立ち上がりはまだよかった。8分のCKからのこぼれをヘッドでフィードして、久しぶり先発のトーレスがシュートを放つ。しかし14分、右サイドを抜け出たエンゾグビアからクロスが上がり、モレーノが詰めたあたりからリバプールの動きがおかしくなった。
 何よりリバプールの中心だったジェラードに覇気がない。視野が狭く、ミスを連発する。うつむき加減で目に力がない。
 動きがよくなったウィガンにリバプール全体が浮き足立つ。イエローでしか止められない。前半だけで、インスーラ、ルーカス、キリアコスと3枚のイエローをもらう。
 35分、カイトのバックパスを奪った右SBのボイスがクロスを上げ、ロダリェガがシュート。ついにウィガンが得点を奪う。43分、カイトからマキシ・ロドリゲスがクロスを上げ、トーレスがヘッドで合わせるもゴールを外れた。
 後半に入ってもウィガン・ペース。1分、マッカーシーのクロスをロダリェガがシュート。14分にはレイナとキャラガーが交錯する中、モレーノがヘディング・シュート。キリアコスがかろうじてクリアする。その直後のCKにモレーノがヘッド。続く17分にもモレーノ。19分にはボイスがシュートを浴びせる。
 リバプールも9分に久しぶりにグレン・ジョンソンが登場。24分にはアクイアーニを投入し、なんとか反撃を試みるが、ウィガンの勢いは止められない。29分にはロダリェガからモレーノに替わったモーゼスがシュート。跳ね返りをシャルナーが狙う。
 リバプールの唯一のチャンスは後半31分。インスーアのクロスをカイトが落としてトーレスがボレーで狙うが、うまく当たらず外れていった。後半にもトーレスとジェラードがイエロー。それだけでもリバプールがいかにひどかったかがわかる。
 勝点を積み上げられなかったリバプールは、他のチームの多くがゲームがなかったおかげで、4位に勝点差1の6位にかろうじて留まっているが、CL出場の4位が次第に遠ざかっていく。それよりも降格争いのウィガンにも劣る戦いぶりには思わず目を覆いたくなる。リバプールはこれからどうなっていくんだろう。監督は、選手はどうなるんだろう。