とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

強いチェルシーが帰ってきた。ウェストブロビッチ3-1で一蹴。

 いよいよ残り6〜7ゲーム。プレミアリーグも佳境に近付いてきた。マンUが一人抜け出して、追いかけるアーセナルの足は止まりがち。チェルシーが予想外のスパートで3位まで上がってきたが、CLの準々決勝でマンUに2連敗とやや停滞気味。相手のウェストブロビッチはこのところリーグ7戦負けなしと好調で、いまだフェルナンド・トーレスがチームにフィットしないチェルシーとしては、やや不安を感じる対戦だった。しかしこの日のチェルシーは違った。久しぶりに強いチェルシーが戻ってきた。久しぶりにチェルシーのゲームを楽しく観ることができた。
 前半2分、あいさつ代わりのマルーダミドルシュート。ウェストブロビッチも序盤は前からよくボールを追って攻めてくる。8分、右サイド深い位置から前にフィード。モリソンが走り込みクロスにムルンブがミドルシュートチェルシーも13分にはマルーダのパスにカルーがシュート。
 しかし先制点はウェストブロビッチが挙げる。17分、ピッチ中央でボランチのムルンブがボールを持つと、モリソンがワンタッチで前に送り、左SHトーマスがはたいてCFオデムウィンギが抜け出す。GKチェフをかわすチップシュート。中央を速いパスで崩され、チェルシーに黄信号が灯る。
 ところがここからのチェルシーが違った。5分後の22分、アシュリー・コールが左アウトサイドで左前方のスペースに流すとマルーダが走り込みクロス。ランパードがDFを引き連れ、GKがクリア、DFがブロックしたボールがドログバの前に。フリーでゴールに突き刺す。A.コールのパス、ランパードの走り込みがよく効いていた。
 26分にはドログバがピッチ中央からドリブルでDFをかわし、グラウンダーのミドルシュート。GKが弾いたところをカルーが詰めて追加点。あっさりとチェルシーが逆転した。ウェストブロビッチの中盤がルーズとも言えるが、チェルシーの圧力が上回った印象。その後もA.コール、マルーダと左サイドから再三クロスが上がる。
 31分にはFKにドログバが左に流し、ダビド・ルイスがシュート。34分のランパードのFKは強くて伸びる。GKカーソン、かろうじてクリア。そして45分、中盤でドログバがボールを奪うと、左前方へフィード。マルーダが走り込み、クロスにランパードがシュート。3点目を挙げる。まったくかつての強いチェルシーが帰ってきた。
 後半に入ってもチェルシーが絶好調。オフサイドにはなるが、再三ウラを狙うスルーパスが出てくる。7分にはドログバミドルシュート。ネットの上部に弾んだが、隙あらばと積極的にゴールを狙う絶好調のドログバが戻ってきた。
 ウェストブロビッチも何とか反撃する。8分、左SHトーマスがドリブルで中に切れ込むと、シュートはポストに当たる。チェルシーも10分、ミケルからランパードが左にさばき、A.コールのクロスにマルーダ。13分にはエッシェンからドログバのクロス。16分、カルーがドリブルで中に切れ込みシュート。DFに当たってバーを叩く。
 ウェストブロビッチに中盤のプレスがなくなってチェルシーが好きなように攻め込む。かえってチェルシーに緊張感がなくなり、ゴールが遠くなる。18分イワノビッチに代えてボシングワ、32分ランパードに代えてベナユンを投入。ウェストブロビッチは28分、ベラとハラを入れる。
 34分、ドログバのクロスにカルーがダイビングヘッド。ファーに流れてマルーダがシュート。GKカーソンがブロック。36分にはベナユンがカルーに預け、ドログバのスルーパスにそのままベナユンが走り込みクロス。マルーダにわずかに届かない。
 そして37分、ついにドログバに代えてフェルナンド・トーレスを投入。直後の38分、マルーダのスルーパスにF.トーレスが抜け出しネットを揺するが、惜しくもオフサイド。その後はCKに対してF.トーレスが空振りするシーンもあったが、みんながF.トーレスにボールを集めて何とかゴールを入れるように計らっている感じ。きっとトーレスは練習もまじめでホントいい奴なんだろうなと思わせる。
 ゲームはこれで終わり。F.トーレスのゴールは見られなかったが、ドログバが好調を取り戻し、久しぶりにチェルシーらしいサッカーを観ることができた。首位までは遠いが、マンUはCLとの掛け持ちで日程的にもたいへん。まだ対戦ゲームもあるし、最後までリーグが面白くなるよう盛り上げてほしい。