とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

マンU鮮やかな逆転勝ちで首位キープへ弾みをつける

 第31節首位マンU対17位ウェストハムの対戦。17位と言っても13位から20位までの勝ち点差がわずかに3という残留争いが超激戦になっている状況では、ウェストハムの実力も侮れない。特に、バやオニール、ブリッジらを冬に移籍期間に補強し、パーカーやヒッツルスベルガーもケガから癒えた以降のウェストハムは、リバプール相手に快勝するなど、いいパフォーマンスを見せている。
 しかし、さすがマンU。序盤はいつものラッシュを見せて、押し込んでいく。4分、ギグスのCKをスモーリングがヘディングシュート。GKグリーンがナイスセーブ。
 ところがあっさりとウェストハムが先制する。前半11分、自陣深くからパーカーが蹴ったフィードにカールトン・コールが走りこみ、切り替えしたボールがエブラの手に当たる。ハンド。ノーブルがPKを落ち着いてゴールに蹴りこんだ。
 19分、ルーニーのクロスをパク・チソンとDFが競り合い、こぼれ球をギグスがシュート。マンUが反撃するが、ウェストハムがよく守る。
 そして25分、C.コールが左サイドからドリブルで仕掛けると、ビディッチの足にかかって倒れる。ペナルティ・エリア外かと思ったが、またもPKの判定。ノーブルが決めて2点差となった。
 マンUも反撃する。31分、バレンシアからルーニーのクロスをCBダ・コスタがクリア。これをパク・チソンミドルシュート。GKグリーン、ファインセーブ。37分にはギグスのCKをパクが落とし、バレンシアミドルシュート
 ウェストハムも35分、オニールのクロスにヒッツルスベルガーがボレーシュート。さらに43分、GKからのフィードをC.コールとビディッチが競り合い、ビディッチがイエローカード。ヒッツルスベルガーの蹴ったFKはわずかに枠を外した。
 幸運なPKによる2得点とはいえ、マンUのDF陣のドタバタも目に付く。攻撃もルーニーパク・チソンがボールに触る場面が少なく、有効に攻撃ができていない。そこでファーガソン監督が打った手が見事。エブラに代えて左SBにギグスを下げ、トップにエルナンデスを入れて2トップで攻めていく。
 後半早々の1分、パク・チソンからギグスが攻め上がりクロスにエルナンデスがシュート。さっそくチャンスを掴むと、序盤は互角の展開だったが、15分過ぎから次第にマンUが圧倒していく。19分にはベルバトフ投入。
 そして20分、ゴール右からの絶好のFKをルーニーが壁の右側からきれいに決めて1点を返すと、21分ギブソン、さらにキャリックミドルシュート。25分にはベルナトフが見事な浮き球の処理でDFを抜き去りドリブル、深く攻め込みシュート。マンUが攻め立てる。
 28分、右サイドからバレンシアのクロスをゴール前で受けたルーニーがトラップで右に持ち出し、DFをかわしてシュート。ついに同点に追いつく。と、次第にウェストハム選手の足が止まり出し、中盤をマンUは自由に支配する。31分、ベルバトフのシュート。
 そして34分、ファビオがドリブルでライン際まで持ち込むと、戻したボールがCBアプソンの手に当たりハンドの判定。このPKをルーニーが落ち着いて決めてついに逆転。さらに39分には、右サイドからルーニーが中央にパスを送ると、ベルバトフがキープから左に流し、ギグスがシュート性のクロス。エルナンデスが飛び込んでゴール。4点目を挙げてウェストハムを突き放した。
 前半0-2から後半だけでルーニーハットトリックも含めて4得点。ファーガソンのケガなどDF陣に不安はあるものの、攻撃陣が好調さを披露。マンUにとっては首位キープへ弾みがつく勝利だ。