とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

マンU チェルシーの意地の前に不覚の敗戦

 豪雪延長で週半ばに行われた第18節。チェルシーマンUに勝ったのは知っていた。立ち上がりからフェルナンド・トーレスが吹っ切れたような動きを見せて、ようやくF.トーレスお目覚めかと思った。5分にはラミレスのドリブルからアネルカのクロスにマルーダがシュート。F.トーレスがDFを引き連れ逃げていく。久しぶりにマルーダの動きも切れている。7分にはこの日CBに入ったダビド・ルイスからアネルカがつなぎ、F.トーレスのクロスにマルーダが飛び込む。12分にはマルーダのドリブルからエッシェンがシュート。
 マンUフレッチャー、キャリックフレッチャーを並べて、守備的な布陣。しかしエブラとナニが縦に並んだ左サイドは怖い。16分、エブエがエルナンデスとのワンツーで抜け出しクロス。わずかにルーニーが追いつかない。21分にはナニのクロスにルーニーがワンポイントで合わせるヘディングシュート。しかし肩に当てるミス。
 立ち上がりはチェルシー優勢かと思ったが、いつしかマンU・ペース。しかしチェルシーも守る。特にダビド・シルバルーニーに負けない。イバノビッチも再三ナニとやり合う。チェルシーの守備も頑張っていたが、押され続ける中、29分、ルーニーが反転してからの強烈なグラウンダーのシュート。ネットに突き刺さる。マンU先制。イバノビッチがマークを受け渡そうとした一瞬の隙を狙われる。
 その後はチェルシーがボールポゼッションを高めて反撃に出るが、マンUが守備を固めチャンスを作らせない。37分にはナニのFKにルーニーがヘディングシュート。一瞬の飛び道具が怖い。
 40分、ランパードの強烈なグラウンダーのFKをGKファンデルサールがファインセーブ。はね返りをイバノビッチが詰めるが、横になりながらファンデルサールが手で掻きだす。ビディッチがクリア。チェルシー惜しかった。
 後半もチェルシーが攻めてマンUがカウンターの展開。しかし9分、CKの流れの中からエッシェンのクロスにイバノビッチがヘッドで流し、ダビド・ルイスボレーシュートチェルシー同点に追いつく。
 すると16分、いよいよドログバが登場。19分、カウンターからルーニーが受けて、ナニのスルーパスルーニーが走り込み、ドリブルで持ち込んでシュート。危ない。
 25分、同点でかまわないマンUベルバトフギグスのベテランを投入。対するチェルシーは疲れの見えるマルーダに代えてジルコフ。27分、ランパードのCKにドログバがサポーターを煽る。イバノビッチがシュートするが外れる。さらに28分、ドログバのFKはやや緩くコースを狙うが落ち切らず。30分、ルーニーがD.ルイスのチェックをかわしてシュート。GK正面。33分にはルーニーの縦パスからエブラがシュート。これもGK正面。
 ところが直後の34分。マンUPAコーナー付近でドログバランパードとパスを回し、ジルコフが走り込むとマンUの若いCBスモーリングが身体を寄せて倒してしまう。PK。これをランパードが落ち着いて決めてついにチェルシーが勝ち越す。
 36分、マンUはエブラに代えてファビオを投入。チェルシーもこのゲーム大活躍のD.ルイスに代えてボシングワ。37分、CKをビディッチがクリアしたところをジルコフがシュート。ビディッチが足に当てて何とかコースを変え、ポストに弾かれる。続く38分にはラミレスがボシングワのワンツーから走り込みクロスにエッシェンがシュート。DFかろうじてブロック。
 マンUは42分、ファビオからギグスルーニーのスルーパスにファビオが走り込むがGKチェフが詰める。最後はチェルシーが時間を使い、2-1のままタイムアップ。チェルシーマンUに勝利した。
 マンUにすれば不覚の敗戦。だがチェルシーも後半になって逆転をするにはしたが、攻撃の連携はいまだイマイチ。F.トーレスも序盤はいいかと思ったが、次第にゲームの中に消えていった。マルーダも空回り。ラミレスは可もなく不可もなし。エッシェンランパードドログバの気迫だけではなかなか得点にならない。
 このゲームはD.ルイス、イバノビッチドログバの意地が勝利を呼び寄せたが、まだ足りない。今シーズンはこのまま終わりだろうか。F.トーレス、ドログバアネルカが揃ったチェルシー進化形を早く見てみたいのだが。