ベネズエラ、パラグアイ相手に2引き分け。特にパラグアイ戦では後半45分に追い付いての引き分けで、決勝トーナメント進出も大丈夫かと心配されたブラジルだったが、エクアドル戦も1点取っては追い付かれ、2点目を取っては追い付かれと相変わらずの展開。それでもその後2点を追加して4-2で勝利。何と決勝トーナメント進出を決めた。
開始3分、ガンソの長い縦パスをロビーニョが右に捌き、ネイマールがシュート。4分にもCKにチアゴ・シウバのヘディングシュートと序盤はブラジルが攻めていくが、6分エクアドルのCFフェリペ・カイセドがドリブルで前進すると、ゲームはすっかりエクアドル・ペースになっていく。10分には右SHアロージョのミドルシュートと、エクアドルはきれいにパスを回し、積極的にシュートを放っていく。
ブラジルの攻め手は、このゲーム初先発した右SBマイコンからのクロス。次第にブラジルも攻めるようになってくるが、まだ互角の展開。と思っていたらブラジル得意の個人技で先制点を挙げた。28分、左SBアンドレ・サントスのクロスにパトが走り込みヘディングシュート。正確なクロスに一瞬のスピード。個人技の爆発。
37分には右SBマイコンのクロスからロビーニョが放ったシュートがポストを叩く。ところがその直後、ゴールキックが弾んでルーズボールの競り合いからFWベニテスが確保し、フェリペ・カイセドがシュート。GKジュリオ・セザールの左脇下を抜いてエクアドルが同点に追い付く。
その後、45分には右SHアロージョがキープからミドルシュート。GKジュリオ・セザールが横っ飛び弾くと、左SBアジョビがミドルシュート。ロスタイムにもアロージョがロングシュートと前半はエクアドル・ペースで終わった。
後半4分、MCラミレスの縦パスを受けたガンソのスルーパスにネイマールが抜け出しシュート。あっさりとブラジルが突き放す。しかしエクアドルの意識は衰えない。組織的な守備と攻撃でボールを回し、積極的にシュートを放つ。7分、ベニテスがミドルシュート。
ブラジルの攻撃はマイコンがアクセント。12分、マイコンのクロスにパトが飛び込みヘディングシュート。しかし14分、エクアドルのボランチ、ノボアが駆け上がり、縦パスにフェリペ・カイセドが溜めてシュート。エクアドルが同点に追い付いた。
しかしこの日のブラジルはこれまでと少し違う。16分、バイタルエリアでのボールの奪い合いからネイマールが抜け出しミドルシュートを放つと、エクアドルのGKエリサガが弾く。こぼれ球にパトとロビーニョが同時に飛び込み、押し込んでブラジルが三度勝ち越した。
その後、20分には右SBレアスコのクロスにカイセドがヘディングシュート。22分、マイコンがミドルシュート。24分ガンソのスルーパスにパトがループシュート。エクアドルの足が止まり始め、ブラジルが攻撃のペースをつかむ。そして27分、マイコンがロビーニョとのワンツーから左サイドを駆け上がると、クロスにネイマールが華麗に合わせてゴール。4-2と突き放す。
エクアドルも36分、CKからCBエラソのシュート。39分、途中交代の右SBアチルソンがロングシュートと反撃をするが、ようやくブラジルの攻撃もスムーズに回り出した。44分、マイコンがフレッジとのワンツーで抜け出しシュート。ロスタイムには三都主のクロスにフレッジ。さらにロビーニョのシュート(オフサイドと誤審)。
結局、このままタイムアップとなって4-2でブラジルが勝利。グループリーグを通じて苦戦の末、ようやく3戦目の後半でブラジルらしさを見せて勝利した。しかしそれはエクアドルが反撃に出てきてくれたからとも言える。決勝トーナメント1回戦は同じグループのパラグアイ。パラグアイも今度こそブラジルから金星を挙げようと意気高く来るだろう。いよいよブラジルの真価が問われるゲームとなりそうだ。