とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

リバプール、トットナム ともに攻撃力に難あり

 第24節リバプールのホーム・アンフィールドでのトットナム戦は、サポーターの応援を得て、リバプールが前から積極的にプレスをかけ、トットナムは終始押され気味。だが、キャロルのワントップでは決定力に難あり。攻めるがシュートまではなかなか行かない。対するトットナムファンデルファールトがいないせいか、パスがつながらず、モドリッチがボールを持つことも少なく、ベイルが孤軍奮闘といった感じで、攻撃の場面が少なかった。
 31分ようやく、FKからカイトが抜け出してシュートを放ったが、オフサイド。33分、左サイドのベラミーから右へジェラードがつなぎ、スピアリングミドルシュート。これはポストやや右、惜しかった。
 トットナムも42分、右SBウォーカーのクロスにベイルが技ありのヒールシュートを放つが、GKレイナの正面。前半はリバプール・ペースで進み、トットナムが攻撃したのはラスト5分程度。決定機の少ない肩の凝る前半戦だった。
 後半になってもこの膠着状態は変わらない。ようやく動きが出てきたのは21分、カイトに代えてスアレスを入れてから。さっそく22分、アダムのCKにキャロルがヘディングシュート。だがGKフリーデルの正面。トットナムも27分、ベイルがドリブルからシュート。ホント、トットナムの攻撃はベイル頼み。ファンデルファールトやデフォー、レノンらはどうしたのか。
 29分には右SBケリーのクロスをキャロルが腹トラップからシュートもふかしてしまう。35分にも左SBジョンソンのクロスをキャロルがヘディングシュート。枠を外す。だが、スアレスが入って、トットナムの守備がマークをせざるを得ず、キャロルにチャンスが生まれるようになったことは事実。それにしてはキャロルがあまりに荒っぽ過ぎる。ガタイがいいのはわかるが、もう少し正確性や技術が欲しい。
 と40分、クラニチャルの長いスルーパスにベイルが抜け出してフリー。GKと一対一になるが、シュートをGKレイナに当ててしまう。こちらは余裕があり過ぎて、却って追い込まれてしまった印象。41分、ジェラードのFKをスアレスがヘディングシュート。GKフリーデルの正面。45分にもジェラードからのクロスをキャロルが落とし、スアレスがシュート。DFにブロックされたが、こうした形には可能性がある。
 結局、スアレスが登場した後半20分以降、ようやく動きが出てきたが、全体としてはお互い守り合ってのスコアレスドロー。お互い負けられないゲームとは言え、やや面白味に欠けた。特にトットナムにはアウェイとはいえ、もう少し攻撃的な姿勢がほしかった。これもレドナップ監督が私用で不在だったのが大きかったか。
 リバプールはようやくスアレスが戻ってきた。スアレスのいる・いないではまるで違うチーム。これからの反撃を期待したい。