とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

アイスランド戦は2012年初戦にちょうどいい目覚ましになった。

 FIFAランキングで日本は30位、アイスランドは103位。ということで一方的な展開になるかと思いきや、前半途中からアイスランドが意外に前から攻めてきて、2012年初戦にはちょうどいい目覚ましになったのではないか。
 序盤2分、左サイドを大久保からのパスに槙野が抜け出し、クロスに前田がヘディングシュート。あっさり先制点を挙げた。槙野がドリブルキープから右足サイドでタイミングをずらした技ありのクロス。槙野は積極的に前に仕掛けてアピールをしていた。
 アイスランドはゴール前に7人で壁を作って堅く守る。日本もここまで守られるとなかなかシュートを打つことができない。20分にはクロスがFWソルバルドソンに入るが、栗原が危機一発クリア。23分には柏木のCKに前田がヘディングシュート。
 積極的に前に仕掛ける槙野のサポートで遠藤が左サイドを守る。大久保が槙野を生かしコースを空ける。増田も遠藤とよくバランスを取って縦パスを入れるが、柏木から前にパスが出ない。逆に藤本がよく前に飛び出していく。
 33分、右SHスマウラソンのFKをCBヨナソンがつなぎ、FWビルヘルムソンがヘディングシュート。GK西川がセーブ。逆に直後のカウンターから柏木のパスに藤本が切り返し、ミドルシュートを放つ。GKハルドーソンが正面で弾き出す。34分、柏木のクロスに槙野が競って、前田がシュート。こちらもGK正面。35分、ボランチのダニエルソンから右に流し、増田のスライディングをかわしてスマウラソンがミドルシュート。GK西川がナイスセーブ。直後の36分、今度は柏木から前田が右に流し、駒野のクロスに藤本がシュート。
 前半30分過ぎからアイスランドの出足がよくなり、日本が余裕を持ってボールを持つことができなくなるが、逆にカウンター気味に攻めることもできる。ゲームが動いてくる。
 後半初めから、大久保と柏木に代えて田中順也中村憲剛を投入。5分、アイスランドの攻撃の中心スマラウソンのFKからシグルズソンがヘディングシュート。マークがややルーズに。だが直後の6分、増田から駒野のクロスを憲剛が落とし、藤本がミドルシュート。憲剛が入り中盤が落ち着いて、日本もいい形を作れるようになってきた。7分、シグルズソンのスルーパス、FWソルバルドソンにわたる直前で栗原がクリア。アイスランドも積極的に攻めてくる。
 そして8分、田中から中に戻したパスを受けて憲剛が長いスルーパス。藤本が飛び出してGKをかわすループシュート。ようやく日本が2点目を入れる。直後の9分には藤本の落としから憲剛のスルーパスに田中が抜け出し、GKと一対一からシュート。だがわずかにポストの左。16分には駒野から藤本が戻して増田がミドルシュート
 19分、藤本と駒野に代えて石川と伊野波を投入。21分、アイスランドがCKからスマラウソンのクロス。GK西川がナイスセーブ。そして34分、憲剛のFKに槙野が飛び出し、倒れたままシュート。日本が3点目を追加する。
 43分には遠藤のパスに石川が得意のミドルシュート。だがわずかにバーの上。逆にロスタイム。FKからの放り込みにFWヨハンソンを槙野が倒し、PKを献上。これをスマウラソンが決めて、アイスランドが一矢を報いるが、ゲームはここで終わり。結局、2012年初戦は日本が3-1で勝利した。
 途中からアイスランドの予想外の抵抗に少し手こずったが、目覚ましには最高の相手。これで29日のウズベキスタン戦にはゲーム勘を戻していい調子で臨むことができる。特に藤本、前田がよかったし、槙野がすごく張り切っていた。憲剛も存在感を示した。逆に柏木はこのチームではもう一つ合わないかな。でも全体的にはいい調子を見せて、ウズベキスタンにつながる一戦となった。