とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

なでしこ、アメリカに完敗。中盤のプレスが決まらないとこういう結果。

 既にスウェーデンと1戦したアメリカと週末にスウェーデン入りしたばかりの日本のコンディションの差が出たゲームだった。
 序盤3分、アメリカが高いプレスで押し込み、CFワンバックから左SHヒースのスルーパスモーガンが抜け出てシュート。日本がまだ集中力のない時間帯にあっという間に先制されると、その後も中盤でプレスがかからない。アメリカのプレスの前にミスを連発。
 すると10分、今後は右SHラピノのクロスにワンバックが合わせてゴール。早々に2点差を付けられる。高いプレスからボールを奪うと、速い攻撃で前線にぶつけ、そこからサイドに展開してゴールに迫る。日本のCBは矢野と宇津木だが、あまりの圧力に浮足立ってしまった。
 それでも20分を過ぎると日本もようやくパスを回せるようになってくる。すると26分、CKから宮間のクロスに永里がダイビングヘッド。日本が1点を返す。このゲームの永里はよく動き、前線で起点となり、またゴールを狙う。だが中盤からなかなかいいボールが入らない。
 すると28分、モーガンのクロスにワンバックがシュート。GK海堀がナイスセーブ。しかし30分、大野のスローインモーガンに奪われると、独走ドリブルからシュートはポストに当たる。はね返りをワンバックがシュート。これはGK海堀がキャッチするが、これでまたアメリカに勢いを付けてしまった。32分にはラピノのミドルシュート。GK海堀がナイスセーブする。日本は縦パスをことごとく速い出足のアメリカにカットされ、なかなか攻めの形ができない。前半はこのまま2-1で終わる。
 後半早々からアメリカは右SHラピノに代えてロイドを投入。7分、阪口が右に流し、宮間の縦パスに近賀が走り込み、クロスに大野。だが枠には入らない。13分には日本も澤と大野に代えて、安藤と熊谷を投入。宇津木をボランチに上げる。14分、ロイドのクロスにFWモーガンがシュート。すると15分、アメリカの速いプレスに宮間が阪口に横パス。これをモーガンにさらわれ、ドリブルからシュート。スピード勝負、体力勝負になると、やはりアメリカが強い。
 日本は25分、阪口のミドルシュートがバーを叩く。さらに30分、宮間のミドルシュートはGKソロがナイスセーブ。日本は丸山、高瀬を投入し、何とか反撃しようとするが、34分、矢野がロイドに振り切られシュート。わずかにバーの上。モーガンに矢野では速さの面で苦しい。
 次第に日本の足が止まると、こぼれ球をことごとくアメリカが拾い、波状攻撃を繰り出す。そしてロスタイム2分、途中交代オライリーのクロスにワンバックがヘッドで合わせ4点目。アメリカ完勝でゲームを終えた。
 日本はコンディションがイマイチ。中盤でことごとくセカンドボールを拾われた。また足が止まるのも早い。終盤はアメリカの一方的な攻撃を受けて失点した。アメリカが勝つ時のパターンにはまったという感じだが、もっと体調がよければ対応方法もわかっているはず。次のスウェーデン戦にはいいゲームを見せて、五輪予選同じグループのスウェーデンにプレッシャーをかけておこう。フランスで活躍する大滝の姿も見てみたい。