とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

女子W杯 グループD アメリカ対スウェーデン

 日本対スイス戦の直前に行われたアメリカ対スウェーデン戦を観た。死のグループと言われるグループD。アメリカはオーストラリアに勝利して勝ち点3を得たが、スウェーデンは初戦ナイジェリア相手にドロー。世界ランキング2位のアメリカ相手に負けは許されないゲーム。スウェーデンも日本に次ぐ世界ランキング5位。見ごたえのあるゲームを期待した。
 しかし前半はなかなかお互いシュートが打てない展開。どちらかといえばスウェーデンの方が積極的で、アメリカはミスも多く、なかなかスウェーデン・ゴール前まで行けない。22分、スウェーデンはニルソンのCKからCHセーゲルがミドルシュート。これがDFの手に当たるが、主審はPKを取らない。主審は日本の山下さん。これでアメリカが得点をして勝利したらどうなるだろうかと、昨年のW杯、西村主審のPKが頭をよぎった。
 アメリカは25分、右SBクリーガーからの斜めのパスをFWプレスが受けて反転してシュートする。DFがブロックするが、これでようやく両チームのシュート数が1本ずつそろった。
 27分、スウェーデンはニルソンのCKからCHダールクビストがミドルシュート。アメリカも33分、CHホリデイのCKから左SHラピノがシュート。DFがブロック。さらにその流れからFWプレスが右に流し、右SBクリーガーが上がってきてシュート。これはGKリンダールがナイスセーブを見せた。直後にはスウェーデンのエースCFシェリーンがミドルシュートスウェーデンは守備を固めて、攻撃は前線でシェリーンが孤立していることが多い。前半は大きな見所もなくスコアレスで終えた。
 後半4分、左SHラピノから左に流してCHロイドがシュート。後半になってようやくアメリカが積極的に前からプレーするようになった。スウェーデンは9分、OHシェーグランがミドルシュート。バーの上を脅かす。しかしゲームはアメリカ・ペース。18分にはカウンターでCFシェリーンがドリブル。ゴール前で横に流すが、上がってきたCHセーゲルに合わない。
 19分、左SHラピノのクロスにCHロイドがヘディングシュート。一緒に競った左SBサミュエルソンがヘディングでクリアする。直後のCKからCHホリデイがミドルシュート。さらにFWラルーがシュートを放つが、枠を外す。22分、ここでようやくアメリカは主砲ワンバックを投入。すると27分、左SHラピノのクロスにFWワンバックがヘディングシュート。GKリンダールがファインセーブで弾きだす。直後のCKからCHロイドのヘディングシュートも枠を外す。
 29分、右SHヤコブソンミドルシュート。DFがブロック。32分、ルベンソンのCKからCHセーゲルがシュート。左SBクリンゲンバーグがブロックしてバーを叩く。スウェーデンは守ってはきちんと守備のラインを作って守りを固め、カウンターとセットプレーで攻める。その後もお互いセットプレーの応酬。特にスウェーデンのCKが面白いが、最後までゴールは割れなかった。0-0。スコアレスで勝ち点1を分け合った。
 ワンバックモーガンを前半温存したアメリカは攻撃の迫力がイマイチなかった。それでも最終戦ではグループリーグ突破を決めるだろう。スウェーデンはその堅い守備を割るのは大変そう。だがスウェーデンも決勝トーナメント進出には次のオーストラリア戦で絶対勝利が必要だ。だがナイジェリア相手に勝利したオーストラリアも難しい相手だ。グループリーグDは最終戦で結果がどう転ぶかわからない。