とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

何とか1-0で勝利。でもベラルーシ戦後半は何をしたかったの?

 日本五輪代表のテストマッチベラルーシ戦は、日本での壮行試合の相手ニュージーランドとは違い、守備のしっかりしたそこそこ手強い相手。だが、このレベルのチームならスカッと勝ってほしかった。が、結局後半36分までスコアレスのままゲームを続き、ようやく杉本のゴールで1-0。本番前にまずは勝利で勢いを付けた。
 だが、後半はバックアップ選手を含めて全員を交代出場させ、五輪本番に向けて慣れさせるためのゲームだった感じ。それにしてもなぜ、GKは安藤ではなくバックアップ要因の林を交代出場させたのか? そもそも林をオーバーエイジでしかもバックアップメンバーとして選出したのか、全くもって不可解。関口監督は何を考えているのだろう?
 序盤はレギュラー陣を先発させた日本が、守備中心のベラルーシ相手にパスを回して攻めていく。だがもう一つ攻め切れない。ベラルーシの守備が堅いこともあるが、ニュージーランド戦の終了間際の失点に、日本が慎重になってチャレンジできていなかった印象。24分には清武のミスパスから右SHゴルデイチュクにシュートを浴びる。
 しかし直後の25分には、扇原のサイドチェンジから清武、大津、清武、宇佐美とつなぎ、最後は清武がシュート。GKグトルの正面だったが、連動した攻撃を見せた。しかしその後、チャンスを作るがゴールが決まらない。28分、永井が宇佐美のパスを受けて反転シュート。29分、宇佐美のクロスに大津がダイビングヘッド。33分、清武が中に切れ込んでのシュート。38分には宇佐美のアウトサイドキックによるクロスに大津らが飛び込むが、届かない。ベラルーシの球際の激しさに少し逃げていたかもしれない。
 後半に入り、日本は一挙に6人を交代する。CB鈴木に代えて徳永。扇原と山口のボランチコンビは山村と村松へ。FWは大津に代えて杉本。永井と清武は斎藤と東に交代。それでも吉田を残し、CBコンビを試すとともに、両SBの酒井高徳と宏樹、そして宇佐美は残す。これまであまり出場してこなかった選手には他の選手とのコンビネーション等を試す意図があったのだろう。
 6分、吉田の縦パスから斎藤が落として杉本がシュート。GKグトルがナイスセーブ。吉田はやはりU-23世代とは一味違う。9分にも斎藤から杉本がシュート。この二人は調子が良さそうだ。一方、東の雑さは相変わらず。13分、山村の縦パスがDFに当たり東のところにこぼれてGKと一対一。だがシュートはGKの足に当てる。30分には酒井高徳のクロスに合わせるが、枠を外す。東はどうしてもシュートが決まらない。
 一方、宇佐美は調子が良さそうだ。22分には東のドリブルから宇佐美がシュートを放つが、GKグトルが好セーブ。29分、宇佐美のサイドチェンジから杉本がシュート。
 18分には、GK林、右SBに大岩、ボランチに米本。さらに31分に山崎とバックアップメンバーを出場させる。33分、山崎のCKに大岩がヘディングシュート。ポストに当てる。二人ともバックアップメンバー。どういう意味があるんだろう。得点は36分、杉本がいったん左に流し、東からの戻しのパスを杉本がシュート。ようやく先制点を挙げた。ロスタイムには斎藤のドリブルからチェンスをつかむ。本番でうまく使えると面白い。
 しかしベラルーシ相手に1-0は物足りない。次は五輪本番前のラストマッチ、メキシコ戦。これまでの相手と違って強敵だ。どんなゲームを見せるのか。五輪で活躍できるかどうか、占う一戦になる。