とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

コリンチャンス、魂のCWC優勝。

 週末、神戸ルミナリエに行ったりしていて、ようやくCWC決勝戦を観終えた。結果は知っていたが、スター集団チェルシーに対してコリンチャンスが魂で手繰り寄せた勝利。優勝だった。
 序盤からコリンチャンスの寄せが速い。5分、ダニーロのキープから左SBファビオ・サントスがドリブルで前進ダニーロの落としにCHパウリーニョが上がってくるが、もう一つ合わない。チェルシーは10分、CHに入ったランパードがワンタッチでスルーパス。CFフェルナンド・トーレスにわずかに合わない。だがそこからのCKにCBケーヒルがヘディングシュート。DFのブロックをケーヒルがもう一度シュート。だがGKカッシオが止める。
 コリンチャンスは18分、パスミスを奪ったFWエメルソンがドリブル。だがCBダビド・ルイスが止める。チェルシーの守備が強い。19分、コリンチャンスは左SHダニーロのカウンターから右SHジョルジュ・エンリケがシュート。20分にはパウリーニョミドルシュートコリンチャンスに前への勢いがある。29分、CFゲレロのスルーパスからエメルソンが抜け出しシュート。だがふかしてしまう。35分、ゲレロが右サイドでキープからシュート。ファーサイドでエメルソンが折り返しのシュート。サイドネットを揺する。
 チェルシーは38分、ランパードのループスルーパスにF.トーレスが抜け出しシュート。GKカッシオがスーパーセーブ。39分、右SHモーゼスがミドルシュート。GKカッシオが横っ飛び、わずかに指に触り、コースを外れる。41分にはFKからの落としをマタがミドルシュート。またもGKカッシオがナイスセーブ。コリンチャンスが集中した守備でチェルシーの攻勢をしのぎ、前半はスコアレスで折り返した。
 後半、見応えのある攻防が続く。9分、トップ下マタのスルーパスアザールが抜け出すが、GKカッシオがナイス飛び出し。19分、エンリケのアーリークロスをゲレロが落とし、パウリーニョがシュート。コリンチャンスの方が押し気味。気持ちで球際を奪っていく。だが攻勢も点が入らないと、チェルシーのカウンターが怖いなと思い始めた24分。CBシカンのフィードをパウリーニョが受けて、エンリケがヘッドで落とすと、パウリーニョがドリブルで左に進む。ダニーロがスイッチしてシュートを放つと、DFに当たって弾んだボールにゲレロがいち早く駆け寄り、ゴールに押し込んだ。ゴール。ついにコリンチャンスが先制。
 その後、チェルシーがオスカー、アスピリクエタ、マリンと投入し反撃を仕掛けるが、コリンチャンスの前への圧力が途切れず、粘り強く守る。29分、マタのクロスにF.トーレスのヘディングシュートは力ない。41分、アスピリクエタスローインのクリアがF.トーレスの前にこぼれるが、シュートにまたもGKカッシオがナイス飛び出し。シュートをブロックする。ロスタイムにはオスカーのアーリークロスにF.トーレスがヘディングで合わせゴールに転がり込むが、オフサイド。さらに終了間際、左SBアシュリー・コールのフィードにマタがサイドに抜けて、シュートを放つがサイドネットにつかまる。ついにタイムアップ。コリンチャンスが悲願の優勝を決めた。
 ほとんどホーム状態のブラジル人サポーターが歓喜の雄たけび。対するチェルシーは急遽ベニテス監督に交代して優勝を取りにきたが、結局、完調には至らなかった。だがチェルシーの調子如何に関わらず、ただただコリンチャンスの優勝を褒め称えたい。彼らの気持ちが伝わる戦いだった。