とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

トットナム対アーセナルのノースロンドンダービーは速くて激しい攻防の末、トットナムが勝利。

 好調同士の対戦。3位のトットナム対5位アーセナルノースロンドンダービーは、お互いの勢いそのままに激しい攻防が90分間展開された。
 ベイルとウィルシャーのFKの応酬から始まったゲームは7分、ウィルシャーのCKにジルーがヘディングシュート。GKロリスがナイスセーブ。するとそこからトットナムが反撃。あっという間にアーセナルのゴール前へ。GKシュチェスニーがセーブすると、今度はアーセナルがカウンターでトットナムのゴール前に迫る。カウンターの応酬でお互いのゴール前からゴール前へとボールと選手が高速で移動する。
 さすがに15分を過ぎるとやや落ち着いたが、とにかく高速の攻守の交代はこれぞプレミアリーグの魅力だ。その後もトットナムがレノンやベイルのドリブル突破でゴール前に迫れば、アーセナルはサイド攻撃。右SBジェンキンソンからジルーへクロスが入る。がいずれもDFがブロック。どちらかと言えばアーセナルの方がゴール前まで入っていく。
 すると37分、中盤のヘッドでの競り合いからこぼれ球をベイルが落とすと、左SHシギュルズソンがスルーパスアデバヨールが逃げたスペースにベイルがオフサイドぎりぎりのタイミングで走り込み、GKをかわすシュート。電光石火トットナムが先制した。
 これでややアーセナルが気落ちした感のあった39分、今度はCHパーカーのスルーパスにレノンが抜け出しシュート。あっという間に2点差をつけてしまった。それまでトットナムのドリブルはサイドに流れていたが、ゴールシーンはいずれも中央を突破している。特に2点目は先制点で集中力が一瞬途切れていたようだ。
 後半に入り、アーセナルが激しく攻め立てる。そして6分、ラムジーが左サイドを上がり、粘って得たFKをウォルコットが蹴ると、ニアにメルテザッカーが飛び込んでアーセナルが1点を返した。ベイルに当たってコースが変わったかもしれない。
 これでアーセナルが勢いを得る。9分、ウォルコットのスルーパスにジェンキンソンが走り込んでクロス。ジルーとラムジーが走り込むが、GKロリスがナイスセーブ。その後も激しい攻防が続く。15分、CHデンベレのドリブルから左に展開し、左SBアスエコトのクロスにベイルがシュート。25分には途中交代のデフォーがドリブルで中に切れ込み、シギュルズソンにスルーパス。GKと一対一になるが、右のベイルに流したパスをDFがクリア。さらに26分、右SBウォーカーのフィードにCHパーカーが抜け出してクロス。デフォーがシュート。わずかにポストの右。
 29分にはDFのクリアボールをベイルがボレーシュート。ブレ球をGKシュチェスニーが抑える。35分、途中交代のロシツキーからのダイヤゴナルなパスをラムジーが受けシュート。わずかにポストの左。38分にはベイルのFK。43分ウォルコットのFKとお互い惜しいシュートを放つ。だが、ジルーの無理なシュートもあって、アーセナルにやや焦りが見られる。結局このままタイムアップ。トットナムが貴重な勝点3を手に入れた。
 それにしてもこれぞプレミアリーグという激しく速いプレーの連続。息もつかせぬとはまさにこのこと。アーセナルにはこの敗戦は痛い。CL出場に向けて引き続き厳しいゲームが続く。